「たった一つを変えるだけ」を使って算数・数学の授業を考える学部4年生との授業
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10月になり、本学(上越教育大学)でも後期の授業が始まりました。 その1回目。
一言で言えば、「質問づくり」の授業です。質問づくりの授業は日常的に行っているという方もいらっしゃることでしょう。それはそれ。わたしは、まず、本を参考に(できるだけ忠実に)行うということがめあてです。本をさらっと読んだだけで「よい、わるい」を判断する方もいますが、まずは、著者としてはその通りにやってみてほしいということがあるわけですからね。そこから、取り入れられそうなものやことをアレンジしていくということが物事を進めていく基本形かなとわたしは思うわけです。 で、本書10ページには次のようなことが書いてあります。
質問づくりは、過去二○年間にわたって慎重に開発され、試され、簡素化きれ、改善されてきました。その手順は、以下の七つの段階に分けられます。
①「質問の焦点」は教師によって考えられ、生徒たちがつくり出す質問の出発点となる。
②単純な四つのルールが紹介される。
③生徒たちが質問をつくり出す。
④生徒たちが「閉じた質問」と「開いた質問」を書き換える。
⑤生徒たちが優先順位の高い質問を選択する。
⑥優先順位の高い質問を使って、教師と生徒が次にすることを計画する。
⑦ここまでしたことを生徒たちが振り返るl学んだことは何か?どのようにして学んだか?学んだことをどのように応用できそうか?など。
まずは、「質問の焦点」というのがなかなかやっかいな感じがします。どのように作成していいかわからないですね。上の授業の目的と方法から考えると、「算数・数学」の特質を理解して、学習指導案を作成し、模擬授業を行うことなので、あえて単純に考えてみました。
つまり、「質問の焦点」を「算数・数学の授業」として学生さんに提示したのです。
その後、手順通り、進めて、「⑤」では、「算数・数学の授業を行う際に最も深く考えて臨みたいこと3つ」ということにして考えてもらいました。
結果、なかなか興味深かったです。そして、(ファシリテーターをする)自分にとって難しいことがありました。
質問を学生さんが出していくところで、今回は少人数で6人だったためにつきっきりでその学生さん達を見ること(観察すること)ができるのです。そこで、わたしはついいろいろと「口を出したくなる」ことがあり、(実際に口を数回出してしまい)うーん、まずいなぁ自分というところがありました。これ、人数がそれなりにいて、複数のグループがあれば、そのグループを遠巻きに見て回るということで今回のような自分を回避できると思います。
わたしにはまだ「閉じた質問」と「開いた質問」にこだわる理由が深いところまで分かりません。本では、「閉じた質問」と「開いた質問」に関して吟味したり、「閉じた質問」を「開いた質問」へ変換したり、その逆をやったりするわけですが、この活動の価値がわからない感じです。
もっとも、1回目くらいは「閉じた質問」と「開いた質問」というものがあるのだという「理解」をするために行うのはいいのかなぁとも思いますが、これ、継続してこの授業をする場合、一度経験している人たちもこの部分を繰り返すのでしょうか。うーん。
まだ、わたしがしっかりと分かっていないところがあると思うので、このやり方が適合するなと感じるときには、そのたびに使ってみたいと思います。
学生さん達が出してくれた「質問」はいずれも興味深いものでした。さすが、月日を重ねてしっかりと「授業」について学んできた人たちと思います。
翌週から、今回、選択した「3つ」を念頭に置きながら、指導案作成、授業づくりを行っていきます。
うーん、授業は楽しい!