Audible感想@貫井徳郎著「プリズム」
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再生時間: 7 時間 7 分
配信日: 2022/08/05
小学校教師が自室で殺される。
この犯人の推理を巡って、進むストーリー。
おおきく4つの話で構成される。
最初は、その学級の子どもたちが推理するところから始まる。子どもたちなりの推理である犯人が特定される。
2つ目のストーリーはその子どもたちから犯人とされた人物が主人公となり、新たな犯人を自分なりの推理で見つけ出していく。
3つ目のストーリーはやはり、2つ目のストーリーで犯人とされた人物が主人公となり新たな犯人を…と進められていく。
最後の最後、犯人が特定されるのかと思えば、(作者のねらいだろうけど)最初の小学生の推理に戻ってくる構成になっている。
ストーリー構成を考えるにとても面白い。
しかし、結局、犯人は誰なのか?というところに関しては、結局解かれないままであり、普通にミステリー小説感覚で読んでいた方にとっては消化不足だろう。
または、ミステリー小説として、ルール違反だと指摘する人もいるかもしれない。
わたしはとすると…やっぱり、犯人を知りたいかな。この作者はこの作品において、ちゃんと犯人を想定して書いたのだろうか。
それとも、何度か読み返せば、犯人が誰だが、特定されるような書き方がされてるのかな?わたしの読みが浅いということだろうか?