Audible感想@池井戸潤著「ルーズヴェルト・ゲーム」
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再生時間: 11 時間 52 分
配信日: 2019/08/23
Audibleには池井戸さんの作品がたくさんあって、うれしい。
一気に聴きたくなるが、それはそれでお腹いっぱい(頭いっぱい)になりそうなので、ミステリや推理小説系を聴いたら、池井戸作品、そしてミステリか推理小説、そして池井戸作品……という感じにしている。
なんか、ちょうどいい。
この作品は、昔、唐沢さんが主人公でテレビドラマをやっていたのを知っている。
しかし、その当時、わたしはあまりテレビドラマを見る趣味を持っていなくて残念ながら見逃してしまっている。
この作品前に聴いた「ノーサイド・ゲーム」がよかったので、意識せずともなんだか比較して聴いてしまう。
本作品は野球。ノーサイド・ゲームはラグビーを対象にした作品であり、社会人スポーツ(起業スポーツ)を取り上げているというところまでは一致している。
もちろん、同じストーリーではない。
だからこそ、「どっちが好みか?」と池井戸作品が好きで、どちらも読んだ人に聞いてみたくなる。
どちらも池井戸さんらしく、とてもとても工夫が凝らされていると思うが、わたしの中では「ノーサイド・ゲーム」に軍配が上がる。「ノーサイド・ゲーム」には、「おおっ、すごいすごい!」と声に出したくなるほど(とはいいながら、まぁ、考えればそうなるだろうなぁというストーリーの読みはできるんだけど)のどんでん返しストーリーが用意されていたからである。
もちろん、同作者の作品なので、人間の描写等は似た描き方になっているが、「ノーサイド・ゲーム」に比べて一人ひとりの描き方があっさりしているという感じ。そして、対象物「野球」との関わりが、「ノーサイド・ゲーム」のラグビーとの関わりに比べて薄い感じ。
だからかな。
やっぱり、どうしても比べて読んでしまう(聴いてしまう)というのが、いかんね……自分。