Audible感想「俺ではない炎上」
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再生時間: 12 時間 49 分
完全版 オーディオブック
感想記録
少し軽い感じの叙述描写。
軽い感じで聴いていくにはいい感じ。嫌いじゃない。
読んでいく(聴いていく)と,場面場面ごとの動画感(ムービー感)がすごくて,頭の中に容易に映像が流れていく。
この作者は,この作品を最初から映像化を目指して,考えて書いているのではないかとさえ思う。
とはいいつつも,この作品特有の叙述トリックゆえに,映像化をするには不可能とは言わないが,ずいぶんとした工夫が必要になるだろう。
確かにと思うのは,自分のことの客観視が難しいということ。
そして,(経験したこと無いので想像だが)めちゃくちゃの危機的状況になったときに初めて他者が自分のことをどう思っているかがある程度わかるものなのだろう。もちろん,その状況において,「こう言っていたほうが(こう思っていたほうが)わたしにとってはお得」という考えからそのように接するということもあるだろうが。
私自身,実際はどう思われているのか……。
たまに,メタ認知力が弱いと言われるので……汗。
どうすればどうなるのか?どのように終わらせるのか,そのあたりワクワクしながら読んでいった。
こういうストーリー。トリック。よく考えますな。さすがプロの作家です。(当たり前だろ!と著者の方に言われそう)
あらすじ・解説
*本タイトルは、差し替え修正済みです。(2023年2月5日更新)
ある日突然、「女子大生殺害犯」とされた男。既に実名・写真付きでネットに素性が曝され、大炎上しているらしい。まったくの事実無根だが、誰一人として信じてくれない。会社も、友人も、家族でさえも。ほんの数時間にして日本中の人間が敵になってしまった。必死の逃亡を続けながら、男は事件の真相を探る。