2020年度後期教職大学院授業スタート対面でもネット環境をふんだんに使う〜未来志向を促す課題を想定した各教科の授業デザイン〜
タイトルは「未来志向を促す課題を想定した各教科の授業デザイン」というなんじゃらほい(笑)という科目。まぁ、こんな感じだから受講者は少数を想定し、少数ゼミのような感覚で深く読み込んでいく本を一冊決めてブッククラブのような形を考えていました。実際、昨年度はそんな感じでわたしも(たぶん)受講者も充実した時間を過ごしました。
ところが、今年度の学生の傾向なのか、コロナの影響なのかわたしの想定を超える18人の受講者。
うーん、ということで授業を練り直しました。
中心は、多面で授業を進めながらも個別にインターネットにつながるデバイス(PC、タブレット、スマホ)を持参してもらい、対面の授業ではあるけれども、その都度デバイスに向かってもらって考えや意見を書き込んでもらいます。
今回はMiroを用いました。これで、同じ画面で全員の可視化ができます。加えて、対面の授業ですので自分のデバイスで見られている情報は他者のデバイスでも見られているわけですから、すぐに(ソーシャルディスタンスや新しい生活様式をを意識しながら)話し合いができるわけです。
本日、オリエンテーション。
まずは「課題」そのものについて、今までの印象などを各自交流してもらうとともに、来週以降かかわってくる「未来志向の課題」というものをわたしの模擬授業で「なんとなく」感じてもらいました。
https://gyazo.com/15a02e6281781724fbcf6e5a3f5df4e0
こんな感じで各自のデバイスに向かってその都度、課題や指示のもと作業をします。
https://gyazo.com/3eefb14e807b708634766c905d295286
各自、課題について考えてもらう時間。
付箋紙ツールでいろいろと書き込んでもらいました。
https://gyazo.com/bd0d085abde6c2fcf0e8bd006650ac56
何か一つのものを全員、または多くの人数で覗き込んで進めるとなるとそこに「密」が発生しますが、こうして、自分のデバイス上に各自のみんなの意見が集約されていて、話し合いはそれなりに距離を意識して話し合うというのは、GIGAスクール構想を考えるまでもなく、有益でしょう。 前期、Zoomを使ってMiroその他のオンライン共同編集ツールを使ってきたわけですが、こうして対面になったからこそオンライン共同編集ツールを使うべきですし、その時です。 https://gyazo.com/1303472c1fb77e0478353500d94dcd09
これは、模擬授業でのシートです。
もともと、付箋紙とそれを持っていく場を最初から準備しておいて、意見と立場表明をしてもらいました。
https://gyazo.com/5086f7a7008ef1b822362999d363947f
今回用意した、Miro全体を俯瞰するとこんな感じ。
https://gyazo.com/587bb10a4a4fd0bd940118a2af92f71f
今回は、Miroのシート場面で各個人の振り返りを書いてもらう場を設けました。
同時に、書き込みできるのがいいですね。
https://gyazo.com/8546ffedf1c69d2f8b459549466c2cb0
全体を俯瞰するとこんな感じ。
上のMiroの画面に写っていませんが、最近、Miroに面白い機能が備わりました。
フレームの「Hide」機能です。言わば、事前に作り込んでいた場(例えば、上の画面で言えば、立場を表明するように設定した場などです)を隠しておく機能です。
Miroはスライドのようにページをめくっていくのではなく、それ自体がだだっ広い平面(シート)なので、もしこの1面で少し構成的な授業をすすめていくとすると、事前に学習者への道案内としてワークシート的なものを作成しておく必要があります。
しかし、授業の流れとして、事前にそのシート部分を知らせたくない、知ってほしくないときがあります。そのために、この機能を使って最初は隠しておくということができるのです。なかなか、面白い機能だなぁと思いました。
早速、今回も、何度かこのHide機能(隠し機能)を使わせてもらっています。
みなさん、最初の授業のときから積極的に書き込んでもらい、かつ、話し合いに参加してもらって残り14回がとても楽しみになりました。