読書感想「クスノキの番人」
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私のリタイヤしたときの楽しみに東野圭吾さんの全著作を1作1作噛み締めながら読んでいくというものがある。
だから、今、東野圭吾さんのヒット本が出てもあえて手にしないようにしてるのだが、それでも1年に1作くらい、どうしても読んでしまう。
今回、手にしたこの本、いやぁ、よかった。
東野圭吾さんというと、ミステリ作家という肩書で捉えてる人が多いだろうし、わたしも東野さんのミステリが好きなのだが、それでも、私の中で東野さんのNo.1は何か?と聞かれたら、「秘密」と答えるかもしれないし、「トキオ」と答えるかもしれないし…みたいなところがある。
まぁ、いずれも不思議を扱ってるところで言えば、ミステリなのかもしれない。
で、今回の本書、いやぁ、これも私の中では、東野さんの上位に入る。
しかし、なんでこういうストーリーを考えられるのだろうな。
あっけにとられる。
最初、主人公はダメダメな人間として描かれるが、といっても、最初から読者に好かれる憎めないやつ、好人物、なんだかんだいってちゃんとしたやつとして描かれているのが良い。
たぶん、こういうところも設定としてすでに狙っているのだろうけど。
2024 年に続編が出ることが決まっているらしく、楽しみだ。