本を媒介として、語り合い続ける授業〜未来志向を促す課題を想定した各教科の授業デザイン
https://gyazo.com/ae6323c7a98369be59b09de62064c510
後期、学校支援フィールドワークが盛んな時期だし、しかも、わけわからんタイトルだし、この科目を受講する人はいないだろうなぁ……というのがわたしの見立てでした……f^_^;。 そしたら……ななななんと6人も受講者が!!
こりゃあまじめに学びになる授業をしなければなりません。
そこで、第1時目。
この時間では、しっかりわたしが「未来志向を促す課題を想定した各教科の授業デザイン」という科目の意味、背景、今の学校教育に向けてこのような科目を学ぶ意味を語り、それなりに6人に共通認識の場を設定しました(というつもりです)。
そのうえで、1冊の本をもとに学校を、授業を、社会を、教師を、子どもたちを、保護者を、地域を語っていきましょうと伝え、8冊からみなさんが相談して1冊を決めてくださいと伝えました。
今年度の学生さんが選んだのが下の本。
https://gyazo.com/d0601e66c26784eef9e80be3861a66df
さて、具体的にどのように進めましょうか。
以下、進め方(並びに条件)
次の授業までに指定された部分(頁だったり、章だったり)を読んでくる。
最低限、気になる文章部分に印を付けてくる(印の付け方は自由。本に下線を引くことに抵抗がない人はそれでもよい。付箋を挟めてもよい)これだけでよいといえばよい。
できるのであれば、「気になった」理由を書く(本に直接でも、付箋部分に書くでも、読書ノートや電子機器にメモするでもなんでもよい)
授業時、「今日の部分を始めます」として始めるので、誰かが気になったところから気になったことを語るところから始める。
次の話し手は順番を決めずに自由。その雰囲気で話したい人が話したいことを話す。
次の話し手は、前の話し手の話題を聞いて、頭に浮かんだことを話してもよいし、それを無視して自分が印をつけてきた部分について話をしてもよい。
話す内容は、本から離れていっても全然構わない。何かのひっかかりをひきついでそれを話し、また、そのひっかかりをひきついでそれを話す。
互いにGoogleClassroomにコメントを入れ合う。
という感じ。
これが大ヒットなんですよ。
もうね、話がどんどん横にずれて。1ページとか進まないことがあって(爆笑)。
学生さんが今体験している学校支援フィールドワークのことを結びつけて話したり、参観した授業のことが出たり、教育実習のことがでたり、(現職の方は)自分の授業の事例がでたり、自分が子供の頃の授業体験記がでたり、振り返りが出たり、最近の教育動向のニュースと絡めたり……。
話題が豊富です。
もちろん、わたしは基本、外からニヤニヤして学生さんの話を傾聴することが基本スタイルなのですが、つい話に混ざっていくこともしばしば。もちろん、対等に入っていくので(と自分では思っていますが)学生さんも自然な振る舞いでやりとりしてくれます。
何人かの学生さんからは、「後期、それなりに授業をたくさん受講しているのですがこの授業が一番楽しみです。大ヒットです。」とリップサービスをいただいております。
これだよなぁ。わたしが話し続けることなんて、ろくな授業じゃないというか、学びじゃないです。学びは各個人にあるのだから、各個人が考えたことをどんどん言語化してグルグルと思考をまわしていかなくちゃね。
今日は、ネット記事やら地域の図工の授業やらが絡み合ってまたまた楽しい話題でした。