授業づくりネットワークNo.37―多様性を受けとめる教室 (授業づくりネットワーク No. 37)
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ネットワーク編集委員会
授業づくりネットワークNo.37
2020/12/18
学事出版
AmazonHP 授業づくりネットワークNo.37―多様性を受けとめる教室 (授業づくりネットワーク No. 37)
一言
「授業づくりネットワークNo.37(通巻345)」の特集は「多様性を受けとめる教室~インクルーシブ教育を問い直す~」。
この特集のパート1「教室における多様性保障を改めて考える」において、「教室の中の多様性と『学び合い』」というタイトルで書きました。
久しぶりの『学び合い』の文章、そして、久しぶりにそれなりにまとまった分量、そして、「教室における多様性」にからめて書くということで悩み迷いながら書きました。
本誌全体に関して言えば、大きくは「大切」だし「重要」だし、「当たり前」の感覚になってほしいと多くの方が思いながらも(少なくとも反対はしないであろうと思いながらも)、現場的に見ると理解が進まず、日常や、実践の中にもなかなか落とし込んでいかない、いけない、「多様性」というところにずいぶんと踏み込んでいる内容だと思います。
コロナ禍の今と絡めてかいていることも大きいですね。
手にとっていただけたらうれしく思います。
特徴と目次
令和2年10月7日、中央教育審議会初等中等教育分科会は「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~(中間まとめ)」を公表した。その中で改革の方向性を6つ示しているが、その一つ目が「学校教育の質と多様性、包摂性を高め、教育の機会均等を実現する」ことだ。
それぞれの立場で、どう実現していくか――。
多様性の保障が強く求められる今、インクルーシブ教育を改めて問い直す!
もくじ
多様性を受けとめる教室
~インクルーシブ教育を問い直す~
【巻頭鼎談】
インクルーシブ教育とUDは矛盾するのか
野口晃菜×武田緑×田中博司
特別インタビュー 教室の中の多様性~LGBTQを考える~ 井手上漠
パート1 教室における多様性保障を改めて考える
教室における多様性保障の軌跡 奈須正裕
「生活綴り方」における個と集団〜無着成恭の『山びこ学校』に学ぶ〜 佐内信之
学び方を自ら選び工夫して学ぶ―多様性に応える実践 涌井恵
多様性を前提とした学級経営とクラス会議の実践 松尾英明
イエナプランのコンセプトとインクルーシブ~大日向小学校の開校をきっかけに考える~ 中川綾
教室の中の多様性と『学び合い』 阿部隆幸
ゲイをカミングアウトした先生と考える LGBTQと教室の中の多様性 鈴木茂義
コンピュータ一人一台時代のメディアとのつきあい方〜情報モラル教育からの転換〜 今度珠美
パート2 現場発! コロナ禍のインクルーシブ
【解題】トリミングと解像度をものさしにして、コロナ下の子どもたちを見つめ直したい 石川晋
「つながる」ことの意味を共に考えた時間 青山新吾
子どもたちは「場」を求めている 奥井貴仁
感染症対策の学校行事からインクルーシブを考える 小島章子
不安に耳を澄ませて~1年生を迎える会で見えた子供の成長~ 武田直樹
どんな時も、自分らしさを表現できる場を作っていくこと 青木芳恵
コロナの中のインクルーシブな授業づくり――すべての子どもたちに〝学びやすさ〟を 齋藤暁生
コロナ禍での支援者支援 横山弘美
段階を踏み、ゆるやかにかかわりを促す 近藤佳織
教える側の学びと実践力が問われた4カ月 蔵満逸司
コロナ禍の中で、できることを考えて 藤原なつ美
子どもにとって、小さなおもしろい制約をどう作るか 湯藤瑞代
休校期間と分散登校で見えた姿から 小島貴之
コロナ禍の大学から考える多様性の保障 大島崇行
この1年を、いつか笑って思い出せる日々にするために 本田明菜
当たり前は当たり前じゃない 心の声を聴きながら進める学級づくり 松永久美
休校だからこそスキなことを! 「スキ活コンテスト」 本間莉恵
自立活動を通して考える特別な支援を必要とする子どもの変化 深山智美
コロナ禍で学んだ子供たち同士の関わり方 菊池真人
委ねる~駿と翔太が教えてくれたこと~ 吉永かおり
みんな多様性って簡単に言うけど……情報量の多寡 山本純人
プログラミング教育は学びの意欲を高めるか 薄玲那
喪失と諦観のあとで〜野球部の3年生たちとの日々〜 杉本直樹
学びの場を広げる 山﨑萌果
コロナ禍の学校・教室~休校明けの「日常」~ 榎原佳江
「かざこしミーティング」という民主的な文化をつくる挑戦 片岡利允
「わたしには力がある」という感覚を取り戻すこと 藤原由香里
特別寄稿 教室の中の多様性~アイヌ学習の現状~ 平山裕人
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