わたしの親指入力PDAの歴史
ThumbType(1999年)
まずこれ。簡潔なタッチペン入力でPDA界に嵐を巻き起こしていたPalmに突如現れた変わり種。入力部分になななんとちっちゃなキーボードシールを貼り付けてしまうというものすごいアイデア。これを見ると、とても入力しづらそうに見えるでしょ?でも、実はこれ、とっても入力しやすかった。両手で抱え込むようにして(つまり、携帯ゲームを行う感じで)両手の親指を使って入力するのだけれど(それが、ここで言う親指入力)、親指の腹の部分でプチプチ入力するのね。感覚的にとっても心地よくて、なんと言っても親指の移動距離がとても小さい。これが、素早く入力するのに快適だったことを覚えています。 唯一の欠点は、最初から用意されているわけではなくて、後付けですから、入力をし続けていると、Palm本体とこの貼り付けたThumbTypeとの間にズレが生じてくるのです。その都度、調整しなければならないのがなかなかに面倒でした。 https://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990907/palm4.jpg
シャープザウルス MI-L1(2001年)
電子手帳を発展させたPDAを使って仕事ができる人間になりたいと思っていたわたしは、キーボードがついていないシャープから発売された初代ザウルス(PI-3000)を最初はペン入力中心にがんばって使っていました。何度か買い換えて使っておりましたが、心地よく使い始めたのはこの頃。キーボード付きザウルスの2代目です。スライドしてキーボードが登場する仕組みはなかなかかっこいいなぁ自分。と思って使っていました。 https://image.middle-edge.jp/medium/fdfadada-7ae4-47da-9989-d21cca0363ab.jpg
シャープザウルス SL-B500(2002年)
新しいOSを積んだザウルスが登場したということで、胸が躍った。日本だけで通用するのではなく、世界展開をしていくであろうザウルスを早く入手したいと思ったのだった。
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SONY CLIE PEG-TG50(2003年)
次にこれ。SONYが本気でPDAに取り組んでいたときがあった。OSはPalmOS。見た目でわかるだろうけれども、なんとも言えない高級感溢れる感じ。そして、コンパクトでありながらも、キーボードが実装されていた。もちろん、キーボードが備わっている結果、液晶面積が狭くなってしまったというデメリットも生じた。何を優先するだろうけれども、当時から、文字入力にこだわっていた私は、この機種に飛びついた。小さけれども、すぐに頭に浮かんだ言葉を入力できて、かつ、データもすぐに参照できる。とても気に入っていた。 https://www.sony.jp/products/Consumer/PEG/PEG-TG50/Images/pop_feat1_6.jpg
シャープザウルスSl-C860(2003年)
わたしが購入した最後のザウルスがこれです。今の電子辞書と同じくらいか少し小さいくらいの筐体になったザウルス。多機能になったのでしょうけれど、キーボードが横に広くなりました。これって、メーカーはどんな感じに想定しているのでしょうかね。 10本の指で入力するのでしたら、10本の指が安心しておける広さが必要じゃないですか。でも、この大きさで両手を広げて10本指を置くことはできません。
親指入力をするのでしたら、横にキーボードが広がっているのは入力しづらいだけでメリットはありません。
つまり、こういう筐体にしたということは、長文入力を考えていないということですよね。
このあたりの開発戦略と言いますか、販売戦略がどうだったのだろうと今思うとあります。
ま、結局は、小型のマシンに関しては、わたしは個人的には縦画面で親指入力が好きということに帰結するのかもしれません。
http://ezaurus.com/img/top_image3200.jpg
そして、PalmOSのPDAで最も長く使っていた機種がこれ。上のONY CLIE PEG-TG50の「キーボードが実装されてはいるけれども、液晶画面面積が狭い」というところを全て消してきた機種である。しかし、見て分かるとおり、折りたたみ式なので、厚くかつ、重い。でも、当時、この大きさで文章作成も、写真撮影も、音楽も聴ける……ということで、ほぼやりたいことが何でもできるマルチなPDAだった。 ものすごく気に入っていた。その証拠に、長く使っていた1台目がどこかのキーボードが反応しなくなり、どうしても使えなくなり、買換をしなければならないときになったとき、悩みに悩んで、また同じこれを買ったほどである。その頃、新しい後継機種が出てきてはいたが、わたしの中ではこの機種に勝るものはなかった。
https://www.sony.jp/products/Consumer/PEG/PEG-NX80V/Images/index_1.jpg
ここまでで一応のわたしの小型キーボード付きPDA端末の歴史は終えて、以下、電話機能付きPDAを日常的に使うようになります。
W-ZERO3(WS003SH)(2005年)
さて、そこで電話機能付きPDAの第一弾としてわたしが購入したのがWillcomのこれ。でかくて厚くて、重いけれど、電話機能とPDAを一緒に網羅できるので気に入って使っていました。電波がPHSだったので、電話機としての機能は若干弱かったですけれど、それでも維持料金はそれなりに安価だったので許せました。また、キーボードもそれなりに押しやすかったです。 https://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/3/35/W-ZERO3_WS004SH_AnimatedPNG.png
W-ZERO3(WS004SH)(2006年)
気に入って使ってはいたものの、よりよい環境を目指して、すぐにW-ZERO3の後継機種を購入してしまいました。これも気に入っていました。これを所持していた頃、つくばの教育センターに数週間の泊まりがけの研修がありました。当時も友達づくりが下手だったわたしですが、偶然、宮城県からいらっしゃっていた方と仲良くなり、楽しく過ごさせてもらいました。そのとき、彼にこれを勧めて、休日に筑波エキスプレスに乗って秋葉原まで行ってこの機種を買うお手伝いをしたことがありました。帰ってきてから、研修センターのどこかのロビーで一緒にセッティングをしました。懐かしいなぁ。 https://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0623/pda553.jpg
hTc Z(2006年)
そして、わたしが所持した最後の電話機能付PDAはこれでした。OSは上のW-ZERO3と同じものなので、機能的に大差ありませんでした。これを購入した理由は2つ。一つは大きさ。W-ZERO3が大きく、重く、厚いのに比べ、掌に収まる形は内ポケット等に入れて日常生活するには十分でした。見た目よりも、ずっしり重くて、厚かったですけどね。まあ、それはそれでかわいらしかったかなぁ。二つの理由はNTTドコモから発売されたということでした。つまりは、PHSから携帯電話への変化です。これで電波が安定して安心してどこでも使えるようになりました。移動中に使っても不安定でないのもうれしかったです。 https://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0718/docomo_2.jpg
しかし、iPhone3Gを購入してから、このような機種を購入しなくなりました。というか、わたしの興味関心と世間が同調するかのように、キーボード付きのPDAや携帯電話を見なくなりました。iPhoneがそれらを一新してしまったのですよね。 もちろん、iPhoneの操作性のよさに感激しながらも、慣れてくると、そして、みんながみんな同じものを持ち続けると、自分は別のものを所有したい……と思うのが、わたしの癖です。途中、1回だけ浮気のようなものをしました。 下です。
NEC Terrain(2014年)
NECが海外向けに、キーボード付スマートフォンを出していたのですね。それを日本向けに作り直したものを売り出して、その筋が好きな人たちでは噂になったときがありました。つい、ちょっとした高価なオモチャとして購入してしまいました。「高価なオモチャ」としてと書いた理由は、これを携帯電話として使用しなかったからです。日常生活ではiPhoneを使ってこの機械はバッグ等に入れて、ちょっとしたときにだけ使っていました。メモリ容量が小さくてアプリをたくさん入れられないこと、わたしが当時世話になっていたキャリア(今も世話になっているキャリア)がauで、auでは使えないことがその理由でした。 https://66.media.tumblr.com/99ca1631e8b73acb46bbba44e0b3b61d/tumblr_ndzir1vAGA1rl23hoo1_500.jpg
……という、長い歴史を経て、いよいよ、2019年2月!
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