『学び合い』が機能する学級経営
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執筆者
おすすめポイント
ありそうでなかった,タイトルに『学び合い』と「学級経営」を関連付けた初めての書籍です。
『学び合い』は技術やテクニックではなく,考え方だという言われ方をします。
そうであるのなら,「授業」だけでなく「学校生活」全般で『学び合い』がもとになった活動や振る舞い,学びが見られるはずです。
子どもたちや環境によって,その姿や対応,接し方は変わるため,「60の事例」を紹介することで多くの方にイメージしてもらい,自分の学級経営に役立てていただきたいと思いました。
1つの事例を「進め方」「考え方」「あり方」という形で紹介しているため,教師としてどのように接するかという具体的な「行動」の部分からどのように考えるか,受け止めるかという「頭」や「心」の部分まで関連付けて考えることができます。
18人の執筆者が1年以上かけて,その都度原稿を検討しあい,自身たちが『学び合い』ながらこの本を書き上げました。
たくさんの方々にこの本が届きますように。
『学び合い』(自ら学び合おうとしている)が機能している学級経営は、何が違うのか。
具体的な進め方・考え方・あり方を60の事例で示す!
【もくじ】
はじめに
『学び合い』が機能している学級風景例
本書での学級経営のとらえ方
そもそも『学び合い』とは(『学び合い』再考)
『学び合い』と学級経営の関係
第2章 60の事例でわかる! 『学び合い』が機能する学級経営~生活場面・学習場面・特別活動、保護者、同僚その他~
【生活場面】
学級目標に基づいた日常的なフィードバック
子どもを無理につなげようとしない
話し方指導はきき方(聴き方・訊き方)指導から始める
学校スタンダードで話し方(話型)が決められている
手いたずらが止まらない子を見つけてしまった
休み時間に一人ぼっちの子がいる
朝の時間の使い方をどう指導するか
ペア活動の取り入れ方や広め方をどうするか
読書カードを使った絵本の読み聞かせと読書交流を進めよう
なかなか帰りの会が始まらない
担任不在でも居心地よく安心して過ごすことができる
いじめに負けない学級を育む
グループによるいじめ事案が発生した
仲間と関わるよさの伝え方
子どもたちの成長を考えた席替えをする
子ども同士の関係づくりをサポートする
なかなか宿題を提出できない子の成長を学級全体で見守る
子どもを信じてトラブルに対応する
お楽しみ会に参加してくれない子がいる
雨の日の教室が騒がしい
縦割り活動を高学年に任せる
長縄跳びのような行事を価値ある取り組みにする
意味や価値を考えた清掃活動を行う
放課後に生じやすい行き違いによるトラブルを回避する
当番活動を1年間良好に続けていく
当番・係活動の内容を更新し続ける
停滞してきた係活動を協働の力で乗り越える
各家庭の事情に配慮しネット上のトラブルに対応する
場面緘黙(かんもく)の子も心地よく過ごせる配慮をする
【学習場面】
『学び合い』の授業開きの語りはこうする!
雰囲気よく授業の課題をみんなの力で達成
課題が達成できなかったときこそ「地上の星」に目を向ける
真剣に取り組むも課題達成に至らない子どもがいる
自分の課題が終わったとき、教室の中で何ができるのか
級友と関わらずずっと1人で学び続ける子がいる
特定の子とばかり関わり続ける子がいる
「できない」「わからない」が口癖の子がいる
指名した子が答えられず黙り込んでしまった
自由進度学習の進度差が大きくなってしまう
学びのマンネリ化を打破したい
授業中に居眠りをしている子がいる
学習課題に向かわず折り紙をし続けている子がいる
道徳の授業で最初にどんなことを語るか
技能教科で『学び合い』を行うときのポイント
外国語の定型の会話文に創意工夫を加えたい
専科の先生が『学び合い』授業を行っていない
【特別活動、保護者、同僚その他】
子ども主体で委員会活動を進める
子ども主体のあいさつ運動を実現する
児童会まつりを子ども主体で進める
子どもたちの思いや願いを実現する児童会まつりを企画する
運動会のダンスを子どもたち中心で進める
子どもたちの思いを大切に学習発表会の劇練習を進める
子どもたち中心の特設部(合唱部)活動練習を行う
『学び合い』と相性が悪いルールやスタンダードがある
1人学びを選択することが多い子どもの保護者へ背景を説明する
初めての授業参観で『学び合い』授業の様子を見てもらう
授業参観で保護者にも『学び合い』授業に加わっていただく
『学び合い』の様子を保護者懇談会で交流する
学年主任や管理職が『学び合い』に好意的ではない
同僚が『学び合い』に好意的ではない
第3章 座談会 『学び合い』が機能する学級経営とは
学級経営で大切にしていること、したいこと
学級経営を進める上での順序性、序列、優位性はあるのか
うまくいく学級経営とうまくいかない学級経営の違いは何か
1年間かけて協同的に執筆作業を行った本書の制作過程について
「進め方」「考え方」「あり方」というフォーマットに関して
参考図書・資料一覧
おわりに