弱系
弱形で発音される主な品詞と単語例
人称代名詞
人称代名詞は文中で使われる頻度が高く、大きな意味を持たないので弱形になります。
me
強形:/míː/
弱形:/mi/
me の弱形は、語尾を伸ばさずに /mi/ のように発音します。
you
強形:/juː/
弱形:/jʊ/
you の弱形は、語尾を伸ばさずに /jʊ/ のように発音します。
your
強形: /jɔː/
your の弱形は、語尾を伸ばさずに/jɚ/のように発音します。
he
強形:/híː/
弱形:/i/
he の弱形は、h が脱落し /i/ のように発音します。元の発音と大きく異なるので、しっかりと確認しておきましょう。
his
強形:/híz/
弱形:/ɪz/
his の弱形は、hが脱落し /iz/ のように発音します。特に、is と発音が同じなので混乱しやすい弱形です。文法的にも誤りですが、I like his spirit. が I like is spirit. に聞こえたりします。
him
強形:/hím/
弱形:/ɪm/
him の弱形は、h が脱落し /im/ のように発音します。
she
強形:/ʃíː/
弱形:/ʃi/
she の弱形は、語尾を伸ばさずに /ʃi/ のように発音します。
her
強形:/hˈəː/
弱形:/ɚ/
her の弱形は、語尾の r を強調せずに /hˈəː/、もしくは /ɚ/ のように発音します。特に、/ɚ/ と発音されてしまうと、her の弱形と認識していなければ聞き取るのは非常に難しいです。
we
強形:/wíː/
弱形: /wi/
we の弱形は、語尾を伸ばさずに短く /wi/ と発音します。
our
強形:/ɑː/
弱形: /ɑɚ/
our の弱形は、語尾を伸ばさずに短く、/ɑɚ/ と発音します。
us
/ˈʌs/
/əs/
us は、/ʌ/ を /ə/ に変えることで弱形になります。かなり曖昧な /ə/ の音を出します。
them
/ðém/
/ðəm/
them は、/e/ を /ə/ に変えることで弱形になります。強形では /e/ を発音しますが、弱形では曖昧な /ə/ の音を出します。
be動詞
be動詞は、文と文をつなぎ調子を整える役割があり、be動詞自体に意味はないので弱形になります。
be
/bíː/ → /bi/
be の弱形は、語尾を伸ばさずに /bi/ と発音します。非常に短いので聞き逃さないように注意が必要です。
am
/ˈæm/ → /m/
am の弱形は、I’m のような短縮形からもわかるように、/m/ だけ発音されます。
is
/íz/ → /ɪz/
is の弱形は、アクセントを付けず /ɪz/ と発音します。his の弱形と同じなので注意してください。
are
/ὰɚ/ → /ɚ/
are の弱形は、アクセントを付けず短く /ɚ/ と発音します。非常に短いので、慣れないうちは聞き逃してしまいがちです。
was
/wάz/ → /wəz/
was の弱形は、アクセントがなく、曖昧に発音される /wəz/ です。
were
/wə/ → /wɚ/
were は、/ə/ が /ɚ/ に変化することで弱形になります。曖昧に発音されます。
been
/bɪn/ → /bən/
been は、/ɪ/ が /ə/ に変化することで弱形になります。曖昧な /ə/ を意識しましょう。
助動詞
助動詞は I’ve や she’ll など、短縮形を作ることからも分かるように、省略されやすい傾向があります。実際の会話では弱形で用いられます。
do
/dúː/ → /du/、/dʊ/
do の弱形は、母音の前は /du/、子音の前は /dʊ/ になります。
does
/dˈʌz/ → /dəz/
doesは、/ʌ/ を /ə/ と曖昧に発音すれば弱形になります。does は弱形になっても大きく発音が変わるわけではないので、聞き逃すことは少ないでしょう。
have
/hˈæv/ → /həv/、/v/
have の弱形は /həv/、/v/ の2通りあります。後者は I’ve などの省略形を考えれば分かりやすいはずです。/v/ と発音された場合、非常に短く聞き取りづらいので注意が必要です。
has
/hˈæz/ → /həz/、/z/、/s/
hasの弱形は主に3通りあります。he’s (he has の省略形)などを考えれば分かりやすいはずです。/z/、/s/ と発音された場合、非常に短く聞き取りづらいので注意が必要です。
had
/hˈæd/ → /həd/、/d/
hadの弱形は /həd/、/d/ の2通りあります。I’d (I had の省略形)などを考えれば分かりやすいはずです。/d/ と発音された場合、非常に短く聞き取りづらいので注意が必要です。
can
/k`æn/ → /k(ə)n/
can の弱形は、/æ/ がはっきりと発音されないので、しばしば /kn/ のような発音になります。
will
/wíl/ → /əl/、/l/
will の弱形は /əl/、/l/ の2通りあります。I’ll (I will の省略形)などの省略形を考えれば分かりやすいはずです。/l/ と発音された場合、非常に短く聞き取りづらいので注意が必要です。
must
/mˈʌst/ → /məs/
must の弱形は、/ʌ/ がはっきりと発音されず、最後の t が脱落します。助動詞なので間違えることはあまりないかもしれませんが、mass や math と聞き間違えないよう注意が必要です。
shall
/ʃˈæl/ → /ʃəl/
shall の弱形は、/æ/ が曖昧な /ə/ の音に変化します。発音はほぼ変わらないので聞き間違えることは少ないでしょう。
could
/kˈʊd/ → /kəd/
could の弱形は、/ʊ/ が曖昧な /ə/ の音に変化します。あまり大きな変化ではないので聞き間違えることは少ないでしょう。
should
/ʃˈʊd/ → /ʃəd/
should の弱形は、/ʊ/ が曖昧な/ə/の音に変化します。shall や could 同様大きな変化ではないので聞き間違えることは少ないでしょう。
would
/wˈʊd/ → /əd/、/d/
would の弱形は、/əd/、/d/ の2通りです。I’d (I would の省略形)などを考えれば分かりやすいはずです。/d/ と発音された場合、非常に短く聞き取りづらいので注意が必要です。
前置詞
使用頻度の高い前置詞は、頻繁に弱形で用いられます。前置詞は綴りが短いものが多く、特に聞き取りづらいので注意が必要です。
at
/ˈæt/ → /ət/
at の弱形は、/ə/ が曖昧に発音され、しばしば t しか聞き取れないかもしれません。
for
/fə/ → /fɚ/
for の弱形は、短く /fɚ/ と発音されます。
from
from /frάm/ → /frəm/
from の弱形は、/ά/ が /ə/ に変化します。前置詞の弱形の中では聞き取りやすい部類です。
of
/άv/、/ˈʌv/ → /v/、/ə/
of の弱形は、/v/、/ə/の2通りありますが、どちらも非常に聞き取りづらいです。/v/、/ə/ の音が聞き取れたとしても、それが of だと認識できなければいけません。of の弱形は特に注意しましょう。
to
/túː/ → /tʊ/、/tə/、/tu/
to の弱形は /tʊ/、/tə/、/tu/ の3通りあります。どの発音も最初の /t/ の音だけは変わらないので、聞き逃さないようにしましょう。
接続詞
前置詞と同様、使用頻度が高く綴りが短い接続詞は頻繁に弱形で用いられます。
and
/ˈænd/ → /ən/、/n/
and の弱形は、/ən/、/n/ の2通りです。/ən/ は冠詞の an の弱形と同じ発音ですので注意が必要です。/n/ と発音された場合、非常に短く聞き取りづらいので同様に注意が必要です。
but
/bˈʌt/ → /bət/
but は、/ʌ/ が /ə/ に変わると弱形になります。文脈的に間違えることは少ないと思いますが、bat /bˈæt/ と発音が近いので注意が必要です。
than
/ðˈæn/ → /ðən/
than は、/æ/ が /ə/ に変わると弱形になります。それ以外の箇所は強形と変わらないので、聞き間違える心配はあまりないでしょう。
that
/ðˈæt/ → /ðət/
that は、/æ/ が /ə/ に変わると弱形になります。それ以外の箇所は強形と変わらないので、聞き間違える心配はあまりないでしょう。