菅総理が児童手当を見直すって言ってるけど、私はこんなに出産費用を支払いました。
はじめまして。kintoです。7月入社なので、おそらく社歴は1番短いかと思います。
アドベントカレンダーに参加するのは初めてなので、お堅く技術系の記事を書こうかとも思いましたが、今自分がまとめておきたい内容、かつ、参加メンバー(おそらく20代が多い)のためになるであろう内容、出産費用について書きたいと思います。
お金の話、大事ですよね?
Scrapboxの使い方がよくわかっていないため、読みづらいかもしれませんが最後までお付き合い頂ければと思います。
はじめに
出産(正常分娩)は病気・ケガに該当しないため、公的保険適用とはならず費用は全額自己負担となります。つまり、出産は自由診療であり、任意で価格を設定できるため、病院ごとに料金の差があります。任意で価格を設定できると言っても基本的にはその地域の物価を反映することになるため、出産費用は都会の方が高く、田舎の方が安い傾向にあります。以下2つの記事によると、 出産費用の高い都道府県の第1位は東京都で平均額が60万9189円、第2位は神奈川県で55万5749円です。ちなみに、全国平均は505,759円、中央値は493,400円で、47位の鳥取県は39万4087円です。なんと東京都と鳥取県で20万円以上も差があるのですね…。
自然分娩と無痛分娩
出産と聞いて多くの人がイメージするのは、自然分娩だと思います。自然分娩は、陣痛が来るのを待ち、膣から出産する分娩方法です。一方、最近(?)日本でも広まってきたのが無痛分娩です。無痛分娩は、麻酔によって陣痛の痛みを緩和させながら出産する分娩方法です。下の表の通り、アメリカやフランスでは、無痛分娩が主流です。
https://gyazo.com/3ec86e1c2025268776b7afa6701eb2c8
出産は「ブルドーザーで轢かれるくらいの傷み」とも言われるため、妊婦さんにとって無痛分娩を選択できるのはありがたい事だと思います。ただし、無痛分娩は自然分娩よりも出産費用が10万円程度高くなります。私の妻は悩んだ結果、無痛分娩でも痛みを感じる人もいる、背骨あたりに注射するのが不安、生まれてくる子と一緒に出産をがんばりたい、等の理由から自然分娩を選択しました。
出産育児一時金
ありがたい事に、出産すると母親が加入している健康保険組合から分娩費用の補助として42万円が支給されます。支給額は一律のため、鳥取県では、出産育児一時金で出産費用を全てまかなえますが、東京・神奈川では、10万円以上を自己負担することになります。個人的な話で恐縮ですが、私の妻は「出産一時金を全て自分のものにしないと出産をがんばれない」という鉄の意志を貫いたため、出産費用は全て私が負担することになりました。つれぇ…。
結局出産費用としていくら支払ったのか?
妻が選んだ病院の基本分娩費用(初産)56万8000円でした。神奈川県の平均額を上回っているものの、横浜市の病院であることを考慮するとまずまず良心的な価格であると思います。
しかし、そこから色々と追加料金がかかりました。まず、時間外費用として2万5000円(!)が加算されました。休日・深夜・時間外は、結構な追加料金が発生することを知っていたので、まだ子がお腹の中にいる時に「平日の昼間に生まれてきてね。」と話しかけていたのですが、全く聞き入れてもらえず土曜日の22:50に誕生しました。妻は私が確実に家にいる週末の出産を希望していたため、そちらが優先されたのかもしれません。
時間外費用以外の追加料金は1万2350円かかりました。明細には「その他」としか記載されていないため、内訳を聞いてみたところ、コロナ対策、出産時に母子が使用した酸素、出産後子の呼吸が安定しなかったため半日預かりになった料金が含まれている事が分かりました。
これ以外に、産科医療補償制度掛金として1万6000円がかかりました。この掛金は母親が加入している健康保険組合から戻ってくるとのことですが、私の元に届くかどうかは不明です…。
ということで、母子の退院時私は病院に62万1350円を支払いました。
その他にかかったお金
お腹が大きくなった妻や産まれてくる子の写真をきれいに撮りたいとの思いから、SONY α7C ILCE-7CL ズームレンズキットを購入しました。クーポンやポイントを最大限駆使しても17万6020円でした。フルサイズ半端ないって…。
α7Cのキットレンズは、コンパクトなのに写りも良い非常に素晴らしいレンズです。しかし、F4-5.6のため、室内の撮影ではもう少し明るいレンズが欲しくなります。これは不可抗力です。そのため、SEL35F28Zを購入しました。SEL35F28Zは、キットレンズよりも更に軽量・小型でα7Cにピッタリの単焦点レンズです。ただキットレンズと同様被写体に寄れないのがつらいです。新古品で4万9000円でした。フルサイズ半端ないって…。
妻こだわりの海外メーカーのベビーカーを購入しました。製品切り替えのタイミングなのか、幸運なことにセール価格になっていましたが、それでも4万9500円でした…。
さいごに
この1カ月の間に出産関係の費用だけで私の元から89万5870円のお金が旅立っていきました(カメラ代を入れるなよというツッコミは甘んじて受け入れます)。当然ながら、子育てにはこれからもっともっとたくさんのお金がかかります。
ということで、菅総理には児童手当の見直しの見直しを願います。児童手当を削減したお金を待機児童問題解決の財源にするというのは、女性活躍推進法や少子化対策に反するのでは…。