有意義にお酒を呑むには。
はじめに
13日目担当のどいです!みんながとてもとても有意義で頭良さげな記事を書いてる中、自分は特に書けることがないのでお酒について書きたいと思います。この記事の公開も金曜日でちょうど華金ですね!普段呑んでるお酒ですが、みなさんちゃんとお酒について理解して呑んでいるでしょうか?自分は理解してないです。
ということでせっかくなので、この機会にお酒についてちょとだけ勉強してみました!
酔うって何?
そもそもお酒を呑むと何で酔っ払うのか、知っていますか?この記事読んでる人みんな知ってそうだけど・・・。
ちなみに"酔い"のメカニズムについては各飲料会社のHPなどで詳しく紹介されています。優しい!
お酒を飲むとアルコールは胃で約20%、小腸で約80%吸収されて血液に溶け込み、門脈を通って肝臓に運ばれます。
肝臓ではアルコールの分解が始まりますが、すぐには分解できないため、大部分のアルコールは心臓に送られ、脳や全身にも運ばれることになります。アルコールが血液によって脳に到達すると脳を麻痺させ、酔った状態を作ります。これが「酔う」ということです。
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飲んだアルコールが脳に到達するまでには、約30分から1時間ほどかかるといわれており、お酒を飲んでもすぐには酔わないそうです。脳の麻痺のレベルやどの部分まで麻痺しているかによって、"酔っ払い"の状態にも「爽快期・ほろ酔い期・酩酊初期・酩酊期・泥酔期・昏睡期」といくつかの段階があるらしい。知らなかった~!酔っ払って吐いちゃうのは酩酊期らしい。
酔いがさめるしくみ
お酒を呑むといわゆる爽快期になり最高にハッピーなので永遠にそのままでいたいですが、残念ながら酔いは醒めてしまいます。悲しいね。
https://www.kirin.co.jp/csv/arp/risk/images/img-mechanism-07.png
口から入ったアルコールは、肝臓を構成する肝細胞にあるADH (アルコール脱水素酵素)やMEOS(ミクロソームエタノール酸化系)の働きにより、アセトアルデヒドに分解されます。このアセトアルデヒドは毒性作用のある有害物質で、お酒を飲んだときに顔が赤くなったり、動悸や吐き気、頭痛を起こす原因となります。
さらに、アセトアルデヒドは、代謝酵素のALDH2(2型アルデヒド脱水素酵素の働きにより、酢酸(アセテート)に分解されます。酢酸は人体には無害で、血液によって全身を巡るうちに水と炭酸ガス(CO2)に分解され、最終的には尿、汗、呼気となって体外に排出されます。
なお、肝臓で分解しきれなかった血中アルコールは、肝静脈を通って心臓へ送られ、ここから全身を巡り、再び肝臓に戻って分解されます。
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らしいです。お酒の強さはアルコールの分解力、つまり代謝の能力で決まるんですね。ちなみに日本人は世界の中でも代謝能力が低く、日本人の約44%は上記で紹介されているALDH2を持たないか、その働きが弱くアセトアルデヒドが貯まりやすいと言われています。他にも遺伝とか年齢とか体格差でも決まるらしいけど、そういえば「お酒は飲めば飲むほど強くなる」って聞いたことあるような気がする。
お酒って強くなれるの?
結論からいうと、「人による」! もっといえば、酒に強くなれるかどうかは遺伝子によって決められている!!
そもそも、お酒を飲んだ時に気持ち悪くなるのはアルコールを分解したときにできるアセトアルデヒドが原因。なのでアセトアルデヒドをいかに分解出来るかがお酒の強さと直結しているんですが、このアセトアルデヒドを分解する『アルデヒド脱水素酵素』の活性は、遺伝子の組み合わせによって決まっています。
昔中学とかで習った血液型の優勢劣勢、覚えてますか?自分は忘れましたけど
あんな感じで、アルデヒド脱水素酵素のタイプには
NN型(活性型)
ND型(不活性型)
DD型(失活性型)
の3つのタイプがあるそうです。あとはみなさんイメージ出来ると思いますが、NN型は「ざる」と呼ばれる酒豪に、逆にDD型は下戸となるわけです。そして、お酒に強くなる"かもしれない"のがそう!ND型の人達です。ND型の人達は面白いことに始めは下戸に近い状態だとか。しかし飲酒の機会が増えることで強さが増していくタイプだそうです。かっこいい。
ちなみに白人や黒人はほぼ100%がNN型。一方、日本人を含む黄色人種では、NN型が約50%、ND型が約40%、DD型が約10%です。白人黒人がうらやましいですね。
そんなことより
個人的にお酒のメカニズムよりもこれからの話の方が気になってました。それは、なんで記憶をなくすの?っていう話。飲み会での会話を忘れていたり、2次会3次会の記憶がなかったり瞬間移動してたり・・・。お酒にまつわる失敗話は多いですが中でも大人気なのが「記憶にない」。なんで?
なぜ人は忘れてしまうのか
その原因は脳の仕組みにあります。
人間の記憶はためておく期間によって2つに分類されます。それが、短期記憶と長期記憶。普段生活している中での様々なことが前頭前野に短期記憶としてためておかれ、その中で重要なものを選んで海馬が長期記憶に送っています。
お酒を飲むと、まず前頭前野が働かなくなります。飲み会でお酒に酔って何度も同じ話を繰り返す人、めちゃめちゃいますよね。自分もそうなんですけどね。あれは、前頭前野が働かなくなることで短期記憶をためておけなくなり、少し前の記憶も忘れてしまうかららしいです。へぇ~!!
そして次に海馬が働かなくなります。すると、短期記憶にためておいたものでも長期記憶に送られなくなってしまうため、飲み会の事も翌日になったらきれさっぱり忘れてるというわけなのです!
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じゃあ、どんだけ酔っ払っててもなぜ人は家に帰れるのか。これも疑問でした。そして解決出来ました。
脳には「ナビゲーションニューロン」という神経細胞があり、通い慣れた道の風景などの視覚情報に対して『この曲がり角で右に曲がる』といった指示を出します。このナビゲーションニューロンは頭頂葉にあるんですが、なんとその頭頂葉はお酒に強いらしいです。なので前頭葉や海馬がお酒にやられて記憶が曖昧になっても、頭頂葉が生き残ってるおかげで家にたどり着けるということ!なるほど!人間の帰巣本能ってすごい
お酒で性格が変わる理由
ちなみにお酒で性格が変わる理由も、脳の働きにあります。アルコールが体内に入ると、大脳皮質の抑制が解放されます。この大脳皮質って、思考や知覚、運動、記憶などといった機能を司る役割を持っています。つまり"理性"ですね。お酒を飲むと大脳皮質が麻痺して働きを緩めるため、普段コントロール出来ている理性がコントロール出来なくなってしまうんです。
じゃあ結局本性ってことじゃね!?
どうなんですかね!?「酔っ払ってたから・・・」「あれは自分じゃないから・・・」「記憶にないから・・・」ってよく耳にしますが、結局お酒は免罪符になるんですかね。
で、最近Twitterで見かけてずっと気になってた研究があります。
英国ブラッドフォード大学の心理学講師、Kathryn Francis氏による研究で、内容はアルコールの摂取によって人の倫理観が変わるかどうかを実験したもの。
みなさん、トロッコ問題は聞いたことあるんじゃないでしょうか。
「自分は橋の上に立っていて、目の前には太った男。橋の下の線路には数人の人間が立っており、迫り来るトロッコに誰も気づかない・・・。」
もし自分が太った男を押して橋から落とせば、太った男だけが轢かれて数人の命は助かります。もし何もしなければ運命通り数人がトロッコに轢かれて太った男には何も起きません。ここで問題にしたいのは数人を助けるために1人を確実に犠牲にするかどうかではなく、この問題に対する判断がお酒によって影響を受けるかどうかです。Kathryn Francis氏の研究ではわざわざVRまで駆使してリアリティを出し、このトロッコ問題をはじめとする複数の倫理的実験を被験者に行っています。
結果、アルコールの摂取による被験者の倫理的選択に変化は見られなかったそうです。
この研究では酔った勢いで太った男性を線路に叩き落とすとか、酔うと行動をためらうというような変化もなく、お酒を飲んで酔っ払っていても道徳的な判断に影響はないと結論づけています。
わーお。まじか。お酒って免罪符にならないんすね。
この研究だけで決めつけられないですが、というか自分は心理学の知識が全くないので何とも言えないですが、要するに
「酒が人をアカンようにするのではなく、その人が元々、アカン人だということを酒が暴く」
ってことですね。つれぇ。
最後に
全く面白くなければ何の役にも立たない記事でしたけど、最後まで読んでくれてありがとう!「全部知ってるわ!!」って言われそうで怖い
そして「有意義にお酒を呑むには」どうすればいいかっていう話を一切してないですね。本当はお酒の種類とか、世界のお酒シリーズとか、厚木のおいしいお店特集とか、度数が高い最もコスパのいい酒選手権とか、やりたかったんですけどね。
ちなみにこの文章の中で「お酒を呑む」と「お酒を飲む」と言い回してきましたが、何が違うか知ってますか?
ここのページで紹介されているので、気になる人は是非読んでみてください。 それではみなさん、よい華金を!!