最高の映画を最適な映画館で観るために
23日目、えいとまんyamaga.iconです。
突然ですが、みなさんは映画館へ行きますか?
「映画館に来てみたけどもスクリーンが小さい…」
「観たい映画はあるが家との違いがあまりわからない…」
「いろいろな料金のスクリーンがあるけど、違いが分からない…」
実際、最近は多種多様な映画館があり、ややこしいなと感じることも増えてきました。
ということで、独断と偏見でおすすめの映画館と上映方式を紹介しようと思います。
映画館で映画を観るぞとなったらこのページを参考にして頂ければ幸いです。
【 目次 】
おすすめの映画館
迫力重視の方
繊細さ重視の方
アトラクションを求めている方
上映方式について
3D方式の違い
音響設備の違い
映画館を勧める理由
◎おすすめの映画館
めんどくさいことは置いておいて、とりあえずおすすめの上映形式、映画館を紹介。
迫力重視の方
大きな画面がいい!腹に響く音がいい!という方におすすめな上映方式がIMAX。 価格は映画館によるが通常料金+500~900円な印象だが、それだけの価値はある。
もともとはドキュメンタリー用に使われていたフォーマットだが、映画の高画質化に伴い映画でも使われるようになった。
詳細は上記リンクから見てほしいが、まとめると以下。
スクリーンが映画館の壁一面に広がっているため、普通のシアターよりスクリーンがでかい。
プロジェクターを2台で運用しているため画面が明るく、3Dが見やすい。
IMAX用の画角に対応している映画であれば(めちゃ重要)、通常の上映よりも縦方向の情報が多い(図1)。
スピーカーの音量が本来の映画制作者の意図に近く、音量、低音がすごい。
更にレーザーIMAXと呼ばれる上映方式であれば色のダイナミックレンジが広く通常のIMAXより鮮やか。
https://gyazo.com/4d04569065611395ff31a471123122f3
図1.左が通常の劇場、右がIMAX画角での上映。上下の情報量が段違いなのがわかる。
IMAXを見るのにおすすめな映画館は以下。
レーザーIMAX。図1のように上下が最大にまで広がり、スクリーンサイズが関東イチ大きい。2019にオープンした。
レーザーIMAX。グランドシネマサンシャインと同様。
レーザーIMAX。グランドシネマサンシャインほど上下は広がらないが、それでもスクリーンは大きめ。
IMAX。神奈川で行くならここ。
繊細さ重視の方
綺麗な映像がいい!上品な音がいい!という方におすすめな上映方式がドルビーシネマ。 価格はIMAX同様通常料金+500~900円だが、こちらもそれだけの価値はある。
ドルビーシネマは綺麗な映像のドルビービジョンと全方向から音が聞こえるドルビーアトモスという2つの上映方式が合体したもの。
これはまじで一度体験して頂きたい。
上記リンクにまとまっているが、さらにまとめると以下。
ダイナミックレンジが素晴らしく、黒がまじで黒。劇場の壁とスクリーンの境目がほぼわからない。
3Dがめちゃ綺麗で、3D眼鏡をかけて片目をつぶると2台のプロジェクターのうち、片方の光しか見えないほど。
音響はドルビーアトモスと呼ばれる全方向から音が聞こえ、重低音も綺麗。
音響環境の悪いエリアには座席が設置されていないため、言い換えるとどの座席もいい環境。
劇場内の内装も綺麗な映像を楽しめるよう黒一色の壁。
ドルビーシネマを見れる映画館は以下。
ようやく都内にできた。
さいたまの方はこちら。
アトラクションを求めている方
アミューズメントパークのアトラクションのようなものをお求めの方におすすめな上映方式が4DX。 似た方式でMX4Dと呼ばれるものがあるが、あちらは4DXと比べ迫力が無く、全然おすすめできない…
価格は通常料金+1000~1400円と少し高価。
まとめると以下。
上映終了後に頻繁にポップコーンが散らばってるレベルで席が揺れる。
風が吹き、背中を殴られ、変な匂いが漂い、水がかかる。
4DXを見るのにおすすめな映画館は以下。
これはスタッフの設定ミスでは?と思えるほどの揺れの激しさを楽しめる。
都内であればアクセスがよさげ。
こちらもアクセスよさげ。
極上な音響を求めている方
低音が身体に響き渡り、かつ繊細な音を聴けるすばらしい環境。
サントラに凝っている映画や、コンサート・ライブ系の映画にはもってこいの映画館。
◎上映方式について
上記で様々な上映方式を挙げたが、技術面も知っておかないとそれぞれの良さがわからないと思うのでまとめてみた。
3D方式の違い
上記に様々な3Dが観れる上映方式を載せたが、実はどれも方式が異なる。大まかに3種に分けられる。
table:3D方式
3D方式 メリット デメリット
偏光フィルタ方式 眼鏡が軽い。 首を傾けると3Dが二重になる。画面が少し暗く見える。解像度が落ちる。
アクティブシャッター方式 首を傾けても観れる。 この三方式の中で一番眼鏡が大きく、重い。画面が暗く見える。
波長分離方式 首を傾けても観れる。 少し眼鏡が重い。
それぞれの特徴を以下に記す。
偏光フィルタ方式
https://gyazo.com/7e162298770566632bc4c1030d772815
その名の通り、眼鏡の左右レンズが一定方向の光しか通さないため、左右から見える映像を分離できる方式。
そのため、眼鏡は水平にかけることが前提で、万が一眼鏡が傾くと正常に光を分離できなくなり、映像が二重になる。
左右用の二つの映像を同時にスクリーンに写すため、他の方式と比べ解像度が下がる場合がある。
偏光フィルタが眼鏡の枠にはめ込んであるだけのため、軽く安価。眼鏡on眼鏡がしやすい。
製造コストが安いため、劇場でのレンタル方式ではなく、初見時に3D眼鏡を購入し、それ以降持参する場合が多い。
レーザーIMAX等で用いられるが、IMAXはプロジェクタが二台あるので、画面が暗く感じられることはない。
4DXで3Dを観るときにこの方式が使われ、4DXはプロジェクタが一台なので、画面が少しだけ暗く見える。
その他多くの劇場で採用されている。
余談だが劇場型のテーマパークのアトラクションで使われていることもある。
(例えばディズニーランドのフィルハーマジック等。)
アクティブシャッター方式
https://gyazo.com/44bc2a0c8dc75531a5306da913ada793
眼鏡の左右を交互に明るく暗く変化させることで、左右の目が映像を認識するタイミングをずらし、左右の目から見える映像を分離できる方式。
左右用の二つの映像を交互にスクリーンに写すため、眼鏡を傾けても観え、解像度が落ちない。
しかし、明るく暗くを繰り返しているため、スクリーンが暗く観える。
またそのシャッター機能を眼鏡に搭載するため、サイズが大きく、重く、電池交換も必要。よってレンタル方式。
以前IMAX等で使われていたが最近は見かけない。(ちなみにIMAXは映像が明るいのでこの方式でも問題はなかった。)
たぶん不評だったのだろう。
波長分離方式
https://gyazo.com/7a8225ade93ede8279fca57d575d7e63
左右のレンズから見える光の波長を限定することで、左右の目から見える映像を分離できる方式。干渉フィルタ方式とも。
昔あった赤青眼鏡の上位版と思ってくれればよい。
波長で分離するため、眼鏡を傾けても観え、解像度は落ちない。
波長分離のため、何層ものフィルタからレンズが作られ、レンズ面積が小さめ、少し重く、眼鏡on眼鏡に向かない。
高価なのでレンタル方式で利用する。
ドルビーシネマで用いられる。めちゃ綺麗。
余談だが顔を傾けられ、映像ソースは1つで済み、眼鏡もそこまで重くないため、テーマパークのアトラクションでライドが動くタイプはこの方式が採られる。
(例えばディズニーランドにあるスターツアーズではこの方式を用いたドルビー3D、かつ60FPSの映像が観られる。豪華!)
音響設備の違い
まずスピーカーの数の表し方から。
基本構成は複数のスピーカーと、低音を出力するサブウーファーなので、それを単位「ch」として数字で表す。
数が大きいほど立体的に音を聴き取りやすい。
映画館によっては施設案内ページに何chか書かれている。
table: スピーカーとサブウーファーの構成例
構成 スピーカー(個) サブウーファー(個)
2ch 2(左右) 0
2.1ch 2(左右) 1
5.1ch 5(フロント・前左右・左右) 1
5.1.4ch 5(フロント・前左右・左右・上前左右・上後左右) 1
7.1ch 7(フロント・前左右・左右・後ろ左右) 1
7.1.4ch 7(フロント・前左右・左右・後ろ左右・上前左右・上後左右) 1
数字はそれぞれのスピーカーの台数というよりかは、音源の数である。
スピーカーが100個あっても、音源ソースが1つであればそれは1chとみなされる。
上記のIMAXの一部劇場は12.1ch、ドルビーアトモスは最大64ch…もうわけがわからないよ。
ちなみに最近は家庭用のドルビーアトモスも提供され始めているが、数に制約があったりするので、映画館が至高。
◎映画館を勧める理由
なんでこんな記事を書いたのかというと、映画の楽しさを多くの人に知ってほしいからである。
映画館のいいところは"集中できる"ことであり、せっかくいい映画を観るなら集中して観た方が細かいところに気づけるし登場人物の心情を追えるし満足度は増す。
(もちろんおうちでみんなでわいわい観る映画の場合はおうちで観た方がいい。)
もし映画をよりちゃんとした環境で観て楽しみたいのであれば上記の映画館を参考にしていただければ幸いです。
えいとまんyamaga.iconでした。
参考