世界史の構造
A.互酬、B.再分配、C.商品交換の結合態としての世界システムの変遷を語り、それらを越えたDという交換様式への道筋を示す。ミニ世界システム、世界=帝国、世界=経済(近代世界システム)そして現在と未来という順序で章立ててある。
ミニ世界システム
ミニ世界システムという章では、ほとんど考察されてこなかった、交換様式Aがドミナント(支配的)である世界システム(氏族社会)の発生を論じる。
交換様式AとCの差違を説明するために、互酬の呪術性が注目され、マルティン・ブーバーの「私と汝」「私とそれ」という考え方が参照される。また、氏族社会が首長の力を強化せず平等な社会である(すなわち直ちに国家に転化しない)理由の説明になるものとして、ジークムント・フロイトの『トーテムとタブー』が再評価される。
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ネーション = ステート
異質なものである国家とネーションがハイフンで結合されている
同じものではないんだ..Yudai.icon
なるほど、ネーションによって問題を定義して国家が実行する
資本主義への対抗はネーションである
この構図って肩をすくめるアトラスでたかり屋がネーション側で描かれていたことに凄く近いYudai.icon