2018-08-18 祝!パンダ誕生 パンダ界の王 永明
上野動物園のパンダシャンシャン誕生で沸きに沸いている、東京。
しかし、日本にははるかに巨大なパンダ王国とでもいうべきワンダーランドがあります。
それが和歌山アドベンチャーワールド。
遊園地+動物園の施設で、民間会社が運営しております。
驚くべきはその入園料の高さ。
いいですか?大人、4500円。
4500円です。
まさに破格、といってもいいでしょう。
ちなみに比較していいのかわかりませんが、ニューヨークのブロンクスズーは入園料15ドルです。
乗り物パスポートはこれとは別に2000円かかります。合わせて6500円。ディズニーランドは、今7400円ですから、あと900円出せばディズニーランドで一日遊べるわけです。
ちなみにここの乗り物、悪くはないですが、一時間半あれば多分全部乗れるレベルで、ここにしかない、というレアさもないです。
これ以外にオプションも充実していますが、パンダと対面できるツアー、7000円です。
そんな施設どこにあるのか。
和歌山です。それも和歌山のかなり南の白浜にあります。
正直この価格でやっていける施設が白浜にある、というのは驚くべきことです。
その一番の理由はパンダ、でしょう。
その中でも最大の理由は、パンダ王国の王たる永明(えいめい)。
https://gyazo.com/2426add590917ac0f0ae9c0436515f5a
驚くなかれ、このオスのパンダ、26歳(人間でいうと80歳越え)ながら、またしても子作りに成功。
日本に来てから2人の奥さんパンダとの間に合計15頭の子宝に恵まれております。
15頭。この数字がどれだけすごいのか。
上野に初めてパンダが来てから50年弱経ちますが、上野で生まれ、大きくなったパンダ、その間にわずか3頭。50年弱、正確にいうと今年の10月で丸46年ですが、3頭ですよ。シャンシャン含んでこの数字です。
アドベンチャーワールドにとって、まさに神といっても過言ではない。
私はこの話を2008年に↓こちらの安住さんのラジオで知ったのですが、ついに対面してまいりました。伝説のパンダに。
https://gyazo.com/99ec01187f72588bdb26fe7b17d1fbd6
パンダというと可愛いというイメージですが、永明さんに会うと、哺乳類最強レベルの繁殖力を感じざるを得ません。
パンダって、絶滅危惧種なんです。
なんで絶滅危惧種かっていうと繁殖、し辛いからなんです。
メスのパンダの発情期、年間わずか3日間くらい。しかも相手を選ぶ。
そんな過酷な条件下で、毎回きっちりと結果を出す。
https://gyazo.com/98bbb024c0b30749bae2740bc9025bd6
KING of PANDA、永明。
同じ哺乳類の男性として、尊敬の眼差しを傾けずにはいられない。そんな存在です。
https://gyazo.com/815fe5ef19dc2689e7fcefe4b1a2b126
この15頭の内訳、明らかにおかしい点があります。
https://gyazo.com/cc2159238e90e4a51021404b71e86fa5
前妻の梅梅(メイメイ)さんと6頭。ここまではいいんです。
現妻の良浜(ラウヒン)さんと9頭。ここもいいと思うんです。
問題はラウヒンさんの親です。
母親が梅梅(メイメイ)さん、父親がハーランさんなんです。
メイメイさんって前妻です。つまり良浜(ラウヒン)は父親違いの義理の娘。血の繋がりはないとはいえ娘が現妻。
この倫理観。
しかし、惹かれあうからこそのラブラブ成功っぷり。
時に動物たちの倫理観は人間界のそれをはるかに超えますが、DNAレベルで惹かれあう事があるとすると、こうした事例にはむしろそれもありなんじゃないか、という説得力があります。
https://gyazo.com/85b52628eac1b583fad8d201d29a7cb5
永明さんの子供達は大人になると中国へ帰っていきます。
その勢力はこれからもどんどん増えることでしょう。
https://gyazo.com/267df6b4483ac04b8ed457419b384fdd
中国以外でパンダが見られる動物園はここにある動物園のみ。
その中でももっとも頭数が多いのがアドベンチャーワールド。
https://gyazo.com/dd382caf346deb5c631a10b9c4df2c87
私がいった時はもう一頭のレジェンド、良浜さんはちょうど妊娠中でした。
https://gyazo.com/8644473e8a6f87b73eb1f023b9f2f5d6
そして無事に8月14日に出産。
永明と良浜の新たなパンダが健やかに育ってくれることを願ってやみません。
そして間違いなく、日本のパンダ界のみならず動物園業界のレジェンドである永明さんと良浜さんがいるうちにぜひ、その雄姿を見ていただければ、と思います。