2018-08-03 最高かよ!!映画「カメラを止めるな!」
6月23日から公開された映画「カメラを止めるな!」。
都内2館からスタートし、あまり面白さに今では100館を超え、ついにシネコンでも拡大公開されています。
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私は2館のうちの1館、池袋シネマロサで観てきました。んで、最高に気に入ってしまいました。
この映画、単純にお話が面白い。キャラがいい。俳優がみんないい。カルト映画のような特異な映画じゃなくて、家族でも観られるとってもハートウォーミングな映画。
そしてヒットした構造が普通じゃない。
大雑把にいうと映画学校で学ぶ人たちらが集まって作ったインディーズ映画。もともと6日間限定で公開されたけど、評判が良かったので半年後2館で上映決定し、そこでも評判が良くてどんどん上映館を増やして、昨日ついにTOHOシネマズなど巨大シネコンでも上映されるまでに拡大!
ほぼ長編初の監督がそれほど有名ではない俳優たちと面白いものを作ろうと思って作ったら、それが面白いと観客が喜ぶ。正しい構造だ。
そして予算300万円の映画が有名俳優やビッグバジェットの映画と同じ金額で上映されて大喝采を受けているというのが痛快。
まさにムービードリーム。その陰で、私が行ったシネマロサとかK'sシネマでは毎回、出演者誰かが上映後に舞台挨拶をしてくれるというサービス。そんなの聞いたことありますか?なかなか出来ることじゃないですよね。面白かった!からの出演者が舞台挨拶。この流れがものすごくハマった。面白くなかったらそれされても「へー」だったと思うんだけど、面白いからそんなことまでされて最後はパンフも買ってそこにサインまでしてもらって撮影もしてくれるという。そんな気の利いたというか最高かよ!な映画体験ってないよね。
そういう努力もあって、だと思う。映画の面白さがあるから出来る努力だとも思うけど。
というわけで、そんなシネコン上映初日、あのムービーパレスTOHOシネマズ日比谷で舞台挨拶が設定されたので、速攻で予約して見に行ってきました。ちなみにこの予約、一週間前の夜12時に発売開始されたんですけど、発売2分で完売してました。感染力、マジやばいです。
あ、ここからほぼネタバレしませんけど、ネタバレっぽい感じなこともあると思うので、まだの人は見てからね。
見た人向けに舞台挨拶の様子などを載せます。
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上映されたのはTOHOシネマズ日比谷で一番大きいスクリーン12。
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上映後日本では滅多にお目にかかれない観客全員でのスタンディングオベーション。この瞬間に立ち会えただけでも来てよかった。普通に映画でスタンディングオベーション、経験あります?ないっすよね。
なんか、この映画には「いやー頑張ったね!」「面白かったよ!」「楽しませてくれてありがとう!」っていう手が届きそうな、自分サイズの映画感覚があって、自然と拍手したくなるんですよ。なので、すごく自然でした。この光景も。
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で、舞台挨拶。この日は映画にほんのちょっと出ていたくらいの人もみんなみんな来てくれて、しかも劇中衣装で登場。
最高かよ!!
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上田慎一郎監督。6月23日の公開以来ずーっと絶賛されて、毎日が打ち上げのような、ア↑コガレな日々を送っているはず。成功した映画監督でも公開してからどんどんどんどん上映館が増えて毎日賞賛される、なんて日々は普通ないでしょう。それはこの映画が本当に面白かったから、そういう日々が来ていることに他ないと思います。
まさに、これが本物の顔、顔、顔!
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私一番好きなのは監督役の濱津隆之。こんなに愛らしくちょっと頼りない顔ができる人ってなかなかいない。あとやたらこっちのカメラ見てくれている真魚さんもいかったね〜〜いや〜〜みんないいんだよね。俳優の素でできるような、当て書きの脚本だから、自然だし、結果、普通の映画より丁寧な作りになってて、ものすごくハマってる。
だから出すんじゃない、出るんだ、になったんだろうな。
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個人的に一番のアツアツポイントは竹原芳子さん演じる超テキトープロデューサー。最高の演技を見せてくれているんだけど、元々は裁判所勤務でカルチャースクールで落語の面白さに目覚めて演じる側に最近になって行ったという人。そんな経歴を持つ人が、この舞台に立つ!!かっこよすぎでしょう。
この日の舞台挨拶では「何か挑戦したいことがあったらぜひやって欲しいと思います。人生のカメラを止めるな、です。」というコメントを残してて、本当にそうだなあと。
アツアツ!
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あと顔的にリアルすぎるベテランADを演じた吉田美紀さん。絶対こういう人いるなというリアルさ。
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演技指導を受ける子役のお母さん役。こんな細かい役の方々も舞台挨拶を率先してやっているという。
またこれがみなさん個性的で最高何すよね。ちなみに左の人、テレビ局の人役の人。細かい!!
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こうなるべくしてこうなったのかは定かじゃないですが、最高のキャラとキャストのハマり具合、精密で無駄のない脚本、安定した演出。この3拍子が完璧に揃って生まれた傑作だと思います。それになんかすごいものになりそう!っていう熱量に観客が呼応して相乗効果で盛り上げた感じ。やはり最高かよ!
https://gyazo.com/6ca43be95a8bd0d3bb20246b3e2f0d19
ぜひこの夏、感染しに映画館へ。マジで混んでいると思うんですけど、混めば混むほど面白いはずです。
平成最後の夏に忘れられない映画体験ができるはずです。
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