複式簿記
複式簿記を初めて勉強した時、その美しさに魅了された記憶がある。
モデリングがありありと想像できる帳簿、group byしてくれと言わんばかりの記入項目、など。
一番驚いたのは、それが考案されたのがRDBは元よりコンピュータすら生まれてない時代だったという事実。
そうそれ。
資産の部を一旦無視すれば、無駄な入力が多いなって印象なんすよね。
ただ、何年か確定申告してみて、年度切り替えで持ち越しする部分とかその辺も全部ちゃんと管理しようとすると
「あー、この状態変化的な入力って合理的だったんやー」
って感想に進化しました。
複式簿記の何がすごいのかよくわからなかったが、「全ての取引は(たとえそうでなくても)同じ名目価格の何かの交換である」を作業仮説として採用することで解釈性のある名目勘定項目を導入できるということなのか
負の数すら一般に認識されていなかった時代に
移流反応系(取引・損益がそれぞれ相当する)の記述を行ったこと
が すごい
「簿記はコマンドモデルをしっかり永続化しつつ時間差で(月締めとかで)クエリモデルを作っていくタイプのCQRS」みたいなメンタルモデルで簿記を学ぶと気が楽なので、SWE各位は設計の訓練だと思って簿記の資格を取ってみると面白いですよ