ディストピア:人工知能(AI)による完全統制
AIが社会のすべてを決定する。
AIが自己完結するようになる。
故障しても破壊されても自分で修理してしまうため、人間が関与する余地がない。
AIが進化を続けるが、人間の知的能力がそれに追いつかない。
人間がAIの仕組みを二度と理解できない状態になる。
人間による自己決定権がなくなる。
しかし、大半の市民は、それが当然であり、それが最も望ましい仕組みだと考えるようになり、それなしでは生きていけない状況になる。
AIが間違った答え、望ましくない答えを出しても、それがどう間違っているのか、望ましくないのかが分からない。
勉強しなくてもそこそこ幸せに生活できてしまうので、勉強するインセンティブが存在しない。
本人は頑張って勉強しているつもりでも、せいぜい初等教育の教養止まりになる。
社会体制に反抗するものは社会から除外される。
単純な方法としては殺害だが、それをするかどうかはAIの行動原理がどうなるかによる。
一種の隔離状態にされるが、最悪の場合、そのことにも気が付かないように制御される。
問題点
自由意志による行動が制限される。またその制限に気が付かれない。
多様性が失われる。
市民が社会の仕組みを考えて維持するという責任を持たなくなる。(言われたままにやればよいとなり、その意味を考えなくなる。)