ことのは『居合』
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「基本の4指を単純な上下2段の範囲だけで使いたい」というコンセプトの元に開発した。
名前の由来
最初は日本刀やそれに類する刀剣の銘(正宗や虎徹など)にしようと考えていたものの、それだけだと何となく印象が薄いのではないか と考え直した結果、技術や武道としての『居合』が良いのではないかと考えた。
実際のところ、このレイアウトを考案した際にやはりひと目見て気になるのは 6x2 の直線、そして左右それぞれの親指に回した1つの文字キーの存在で、この「文字キーを親指に回しても良いものなのか」という懸念や葛藤はレイアウトを閃いてからも暫く続き、自問自答する日々を送る羽目になっていた。
そうした中、 親指文字キー の実装に踏み込もうとする意思や覚悟、Orthodox などに見られる 6x3 よりも細くインパクトのある直線から、刀剣というよりもそれらを強い意思で一瞬の内に振り抜く剣閃のイメージの方がこのキーボードの名前として良いのではないかと結論付けた。
(いずれは 6x1 も狙ってはいるものの、現時点では実現するのに良い方法を思い至っていない)
特徴
一番目立つのはやはり名称にも影響を与えた 6x2 の直線に並んだ格子配列。
ことのは『盆栽』で薬指の2キー構成が気に入り、この2キー構成を拡張して他の指でも2キーのみの構成をしてみたいと思っていたところ、湯船の中で閃いた。 またその他の要因として、常日頃 Orthodox を欲しいと思っていたというのも少なからず影響したと思われる。
(この Orthodox が欲しいという欲求はこの『居合』のレイアウト考案と同時に霧散してしまった)
実際には人差し指、小指が4キーを担当することになっているので「運指がただの上下で良い」というさらに上の目標は達成出来ていない。
しかし、この 6x2 レイアウトを実現する上で、 30 キー という条件が大きな要因となっており、改めて自分の中で 30 キーレイアウトの懐の広さに感心することとなった。
デザイン
実は一番初期のレイアウトでは格子配列ではなく、Row-Staggered で上段を外側にずらしていた。
その方が単純に刀としてのイメージが強くなるし、Row-Staggered の方が格子配列よりも長く使用していたからという理由ではあったのだが、それと同時に刃先が自分の方に向く印象があり、なんとなくネガティブに感じたことと、格子の方がより少ない運指で使用出来ると踏んだので止めてしまった。
スイッチに関しては特に考えてはいなかったのだが、実際に完成してから銀軸を使用している。
キーキャップで上から覆うことで図らずとも「刀身と鞘」の様なイメージで気に入っている。
(また、この文章の殆どを実際に『居合』を使って書いているのだが、幸いにも概ね使用感は良好である)
https://gyazo.com/099569e41634a956b0b5cf646b0b6612
オマケとして自分の開発したキーボードとしては珍しく、文字ではなくイラストを起用している。
また、デザインの元となった刀剣は特にこれといった名刀の類ではないものの、一応居合道で用いる刀剣をモデルとして作成した。