イメージを操作してシンボルを作る
“DOING with IMAGES makes SYMBOLS”
このスローガンは、人間の認知機能が身体的認知(enactive)、視覚的認知(iconic)、記号的認知(symbolic)の三つのシステムによって形成されるというJerome Bruneの理論に基づいてAlan Kayが提案したもので、この三つの認知システムが調和するようなGUIの設計が、効果的なユーザーインターフェースを生み出す鍵であるとの考えに基づいている。 具体的には、ユーザーが行動を通じて画像を操作すること(DOING with IMAGES)が、より抽象的な概念やシンボルの生成(makes SYMBOLS)へとつながるとされる。
table:端的には次のように関係する(第二列はそのために彼らが用意した手段?)
ツール 認知システム 内容
DOING with(~を操作して) マウス 身体的 自分がどこにいるか知る、操作する IMAGES(イメージ) アイコン、ウインドウ 視覚的 認識し、比較し、形をつくり、具現化する makes SYMBOLS(シンボルを作る) Smalltalk 記号的 長い推論のチェインをつなげる、抽象化する