柴又MAD三要素
#音MAD
https://youtu.be/FIw-HUP7XK0
柴又-2号.は2018年の柴又☆を皮切りに一気に注目されてMADの数が増え、最近ではニコニコで100万再生を達成した。今やニコニコだけでも1000件に迫る、音MADの定番曲である。
https://scrapbox.io/files/647a1909c45e25001bf40b34.png
が、量産というものは常にクオリティと相反する。
数が多ければ良いものから悪いものまで様々出てくるのである。実際ただのYTPMVでは界隈全体としても若干食傷気味であり、再生数も今一つ伸びない。
というわけでここでは、柴又MADの個人的評価要素を上げようと思う。
もちろん、これに当てはまっていなくても素晴らしい作品はあるし、当てはまっていたからと言って全てが良い作品とは限らない。一つの個人的目安と思っていただきたい。
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・ベースの音圧
開始1秒でわかる。ベースがしっかりしてると全体の音が整うし、マスタリングにまで気を配っているということはクオリティが高い証拠である。
例
https://youtu.be/UwjHDEo96Oo
開始0秒からわかるベースの太さに加え、中盤のダウンビート地帯での音響の広げ方はプロ並。
しかしこのMADの最大の評価要素はそこではなく、ラスサビの盛り上げ方にある。
https://www.youtube.com/watch?v=JsXJSHK_HH8
ボッサだけどゆるして...初手の和音から生まれる空間の広がりは、素材の存在を忘れさせるほどである。
・素材選び(特に飴切り)
飴切りの細かい刻みにピッタリの素材を合わせていると良い。いわゆる「素材の味を生かす」に当たる。
飴切りだと、一瞬鳴った音を細かく繰り返すよりも細かく聞こえている音をそのまま使う方が良いし、
踏切の音も音程素材からFとF#を合わせて作るよりも踏切っぽく鳴った音をそのまま使う方が良い。
良い例
https://youtu.be/AJF-HI8WwMA
wawawaの代名詞でもある「アル中カラカラ」飴切りの素材にそのまま使うことで素材の味を生かして印象をつけている。電車の通過音も印象に残りやすい素材を使用しており、素材選びがかなりうまい例。
https://youtu.be/vxpTNUr321k
ぺこらの声と桃太郎教授の刻みを上手く飴切りに合わせている。
悪い例
自分とその周辺を素材に作った柴又。踏切は自分の声をシンセ化したものをFとF#で重ねており、面白みがない。
個人的に意識した例
https://youtu.be/VdZA8lo5QaU?t=19
飴切りには「フッヘッヘッヘ」というすでに細かく刻まれた笑い声を使ったり、多摩橋の声ネタは途中で逆再生が入るがそれを逆再生せずに引き笑いを使う、という工夫。
・パーカッションの映像表現
柴又MADの映像は基本的には本家柴又の映像を再現することになる。
しかし、元祖柴又にはパーカッションの表示が無い(原曲に組み込まれているからMADとして表現していない)ので、MADでパーカッションを入れた時にその映像をどこに置くかは大事。
これには正解がある訳ではないのでいくつか例を紹介するだけにする。
例
https://www.youtube.com/watch?v=jHkzBlO6Evo
言わずもがなの名作。全編通して構成が変化するため、本家リスペクトからオリジナル構成までバリエーション豊かな映像表現を見ることができる。
https://www.youtube.com/watch?v=BDVWOweAqDY
様々な原作の画面を再現しながらMADが進んでいく。これだけごちゃごちゃしている中でも全ての素材が画面上に表示されているのだからとんでもないクオリティだ。
https://youtu.be/a9f2a-RL_8I
ブロスタの様々な効果音をアイコンや絵文字でにぎやかに表現している。
一見するとどれがどの音か分かりにくいが、その分画面の騒がしさの楽しさが大きい。
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ここで紹介しなかったものでもこれの条件を満たしている物もあれば、満たして居なくてもここで紹介したいくらいレベルの高いものもある。
みんなも柴又の新たな可能性を求めて動画投稿、しよう!(提案)
#雑記