原形質性
Plasmaticness
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千と千尋の神隠し - カオナシの捕食シーン
原形質性とは、アニメーションが持つ「あらゆる形に変化できる万能性」を指す概念のこと。
エイゼンシュテインは、自由に身体を伸縮させるディズニー作品のキャラクターに魅了され、以下のような言葉を残した。
「一度定められれば永久に固定される形状という拘束の拒絶。硬直化からの解放。ダイナミックにいかなる形状をも取りうる能力。この能力を私は『原形質性』と呼ぼうと思う。ドローイングによって具現化された存在は、形状を定められ輪郭を決定されていたとしても、原初的な原形質のようにふるまうからである」(『アニメーションの映画学』、P.66、第2章「柔らかな世界」)
アニメーション研究家の土居伸彰氏は、原形質性とはビジュアルレベルの変化のみを指すわけではなく、その神髄は見る者の意識のなかに生まれる変容、「具体的なかたちを持たない抽象的な『メタファー』を流転させる能力」のことで、現実に対して新たな理解をもたらすものだと自著で指摘している。(『個人的なハーモニー』、P.327)。
原形質性は、巨大なドロドロした物が怪物として描かれる際に用いられていることが多い。
例えばジブリでは、カオナシやタタリ神がその代表例。
カオナシ
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タタリ神
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タタリ神は、若干ヒルやみみずのような形状のものが集合体になった #超個体 にも見える。 群れになって「どんな形にもなれる一意に定まらない姿」といった表現も、原形質性の不気味さと似ている。
原形質性は、一定の形になっていない→どんな形にも変貌できると言うことから異質な印象になり見ている人に生理的な恐怖や違和感を感じさせることができる。
この、原形質性に対して気持ち悪いと感じる点と不気味の谷現象が不気味に感じる理由はかなり似ていると思う。
不気味の谷がなぜ不気味なのかについての仮説に以下のことが言われてたりする。 人は定位が欠如しているためにその正体が確定できないものに対して恐怖や嫌悪を感じるという「分離困難仮説」がある。