ミニマリズム
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ミニマリズム(英: minimalism)は、完成度を追求するために、装飾的趣向を凝らすのではなく、むしろそれらを必要最小限まで省略する表現スタイル(様式)。ミニマリスムとも表記される。最小限主義とも。
概要
「1950年代に彫刻や絵画の分野で芽を出していた」とも、「1960年代に音楽・美術の分野で生まれ、ファッションにも導入された」ともされる。 アメリカ合衆国では1960年代に登場し、主流を占めた傾向、またその創作理論であり、「minimal(最小限) + ism(主義)」という組み合わせの造語であり、要素を最小限度まで切り詰めようとした一連の態度から生まれた、必要最小限を目指す一連の手法や、その結果生まれた様式である。装飾的な要素は最小限に切り詰め、シンプルなフォルムを特徴としている。芸術の諸分野(美術・建築・音楽・哲学・生活様式 等々)で導入、展開された。その結果、ミニマリズム文学、ミニマリズム建築なども生まれた。 "Simple is best"(シンプル・イズ・ベスト)という日本でもよく知られた格言や、アメリカの航空技術者クラレンス・ケリー・ジョンソンが唱えた「KISSの原則」がある。類似の概念は、オッカムのウィリアムやレオナルド・ダ・ヴィンチなども提唱している。また音の数や文字数に制限を与えることによって文学的創造を見出す定型詩は、世界中で愛好されてきた歴史がある。 立方体や幾何学形などの形態の採用や色彩の統一的な処理、コンポジションの排除などの傾向を持つ。イリュージョニズムを無くし、物体の直接的な現前を強めることへの志向から、三次元的(彫刻的)な表現が主流をなした。さらに、同一ユニットの立体の連続的な並列配置が周囲の空間への質的な介入を果たすD・ジャッドの作品のように、作品が設置された「場」と積極的に関わろうとする姿勢が強く見られた。R・モリスもまた、複数の立体の相関関係を強調してインスタレーションすることで、展示室内においてさまざまに移り変わる観者の現象学的な知覚を重視した。このように観者と作品、あるいは主体と客体を不可分的に結合させようとするミニマリズムの手法が、批評家、M・フリードのエッセイ「芸術と客体性」(1967)によって批判されたことは有名である。モダニズムの作品経験が「いま、ここ」の無時間的な即時性のなかで立ち上がることを重視したフリードは、ミニマリズムに見られる「状況」の演出、持続的な時間性、観者との双方的な関係のなかで作品の現前性を高めようとする操作などを「演劇性」の概念のもとに批判した。