言霊術
呪文を唱えて他人の身体を操る能力。この魔法の使い手は言霊使いと呼ばれる。ニースは、空水彼方との戦いのなかでさながら命令するように呪文を唱え、彼方の身体の動きを止めさせた。 彼方がニースに教えた言霊術は事前準備として様々な詠唱が必要な魔法であり、即効性はない技だったが、決戦でニースが使った言霊術はたった一言の命令で彼方の身体の動きを止める水準に至っていた。
本当は身体を自由に操っているのではなく、強いプレッシャーを伴った発言によって相手の動きを阻害するだけの威嚇能力の一種であり、意志を持たない物体などには効果がない。真正な言霊術ではない。
彼方曰く、敵の身体を自由に操ったとしてもなお真正な言霊術とは言えないらしい。彼方の考える真正な言霊術とは、世界を言語化している法則そのものを改変する能力である(世界が言語化されているというのは有効な前提なのか?)。