模倣
模倣〈コピー〉
他人のチート能力をコピーして自分のものにする能力。
能力者が能力を発動する瞬間を目撃すればコピーすることができ、コピーした能力は自分のものとなって、そのあと何度でも発動することができる。
天才子役だったこともある撫子はもともと、特定の他者の言動を観察してその精神構造を理解すること、また、特定の他者の精神構造を自身のなかに再現することでまるでその人かのような演技を行うこと、その両方に長けている。この、撫子がもともと持っている技能『観察に基づく演技』の対象を他者が持っているチート能力にまで拡張したものが模倣というチート能力である。そのため、模倣が発動するかどうかは、正確には、『チート能力を発動する瞬間を目撃したか否か』といった概念的な条件に依存するよりかは『撫子が詳細な観察を行えたかどうか』や『観察が撫子のなかでの深い理解につながっているかどうか』や『観察して得た理解を撫子が記憶しているか』といった実際的な条件に依存している。
例えば、撫子が能力者がチート能力を発動する瞬間を直接目撃しなくても、チート能力を発動する瞬間をおさめた記録映像などを観ることができれば模倣を発動できる場合がある。また、撫子がチート能力の発動を直接目撃して一度模倣を発動していても、目撃したときの記憶を失うなどすればそのチート能力を発動できなくなる場合がある。
複数のチート能力をコピーしていけば、多くのチート能力を自分のものとして保持することも可能。ただし、複数のチート能力を完全同時に発動することは基本的に不可能(第38話)。この弱点は、それぞれのチート能力を発動するためには対応した精神構造を自分のなかで再現する必要があるが、複数の精神構造を完全同時に再現することは困難であることによると思われる。