嘔吐門
嘔吐門〈コーザル〉
初言及: ゲーマゲ小ネタ集7
死の国につなげた門から“黄泉泥”と呼ばれる物質(?)を取り出し、あらゆる運動と魔法と生命とを消尽させる能力。皇灰火と趙睡蓮の協力を受けたレンラーラがたどり着いた魔法の絶技。 能力のベースは蘇生術【ゲーマゲ】である。この技はもともと、
門に見立てられるもの
使い手であるレンラーラと縁が深い人物の死体
を用いて死の国につながる道を開く技だ。
レンラーラは彼方との決戦において、
魔法学院の由緒正しき門
レンラーラの学友6人
を用い、また
門に黄泉比良坂を塗布することで門が死の国につながる効果の強化
蛆刺しで学友6人の死体に蛆を発生させることで学友との間の縁の深化
を行うことによって蘇生術【ゲーマゲ】を最大の効果で発揮し、嘔吐門という技へと昇華した。
門の見た目は、青黒い謎の物質で構成され、トゲや茨が飛び出している不気味な形状のものへと変化する。また、門は生き物のように呼吸する動きを見せ、レンラーラの意志に従って多少変形することもできる。
嘔吐門の発動中、門は安定して死の国とつながり続けるため、門の向こうは(黄泉比良坂で開いたポータルのように)真っ黒に見える。死の国とつながっていることにより、門から黄泉泥を無尽蔵に吐き出させることも可能になる。
黄泉泥とは、もともと名前と個性を持っていた存在者が死者となるときに名前と個性を失っていく過程の物質(あるいは存在者から名前と個性を奪う物質?)であり、死の国の構成要素である(空集合の構成要素とは逆説的な表現ではあるが)。嘔吐門を通じて現実世界に取り出された場合、黄泉泥は触れたもの全てから運動と魔法と生命とを奪うというはたらきをみせる。具体的には、触れたものが質量を伴った運動を行っている場合、その運動を停止させ、触れたものが生命力や精霊の力などに基づく魔法の影響下にある場合、その魔法を無効化し、触れたものが生きている場合、その生物を即死させる。結果、たいていの攻撃は黄泉泥に触れることで消尽する。
使い手がいる世界を死の国という異世界とつなげる能力であるため、貫存在のユニークスキルの一種とみなすこともできる。ユニークスキルとしての真の名前は因果短絡〈コーザルショート〉。