蛞蝓這わせ
紫のブラウとしての種別。周囲に蛞蝓を湧かせる。
●形態
通常時にはロットと変わりがない。
しかし、身体を手りゅう弾で四散させるなどのきっかけで身体全体を蛞蝓の群れに分解することができる(裏設定的には、人間としての姿よりも蛞蝓の群れとしての姿のほうが紫本来の姿と言えそう)。
ただ、紫は皇白花や皇黒華よりも数段上の“群体的”な在り方をしているため、一度分解した身体を再結集するのは容易ではない。 ●能力
・周囲に蛞蝓を湧かせる
自身の周囲で蛞蝓が湧きそうなイメージを与える場所、具体的には水気がある場所に蛞蝓を出現させる。
・主客の転倒
自身が出現させた蛞蝓や蛞蝓の粘液に触れたものの主格を転倒し、運動や認知などにかかわる支配-被支配の関係を混乱させる。
例えば、機関銃の弾丸が粘液に触れた場合、弾丸という“図”が大気・粘液といった“地”をえぐって運動する、という関係が混乱し、大気・粘液が弾丸を運動させるようになる。ひいては紫が弾丸の運動を支配するようになる。
例えば、通常の感性を持つ人間が蛞蝓に触れた場合、意志を持った人間が意志を持たない周りの器物を支配する、という関係が混乱し、人間は自分が人間か器物かわからなくなる。ひいては気絶・発狂することもある。
この「主格の転倒」という能力を応用し、紫の周囲にいる人間の発声器官をまるで紫自身の発声器官かのように利用することも可能。
また、書籍やデバイスに触れるだけで中身の情報を吸収できるという能力があり、これも「主格の転倒」の応用であるらしい(20/3/29 百合萌えラノベ『皇白花には蛆が憑いている』解説)。
・人間化
裏設定としては、紫は「インタポレーション以来、身体を蛞蝓の群れに分解できるようになった人間」ではなく「インタポレーション以来、人間の姿に結集できるようになった蛞蝓の群れ」だといわれる(20/3/29 百合萌えラノベ『皇白花には蛆が憑いている』解説)。そのため、蛞蝓になることよりも人間になれることのほうが紫の能力の本質と言える(蛞蝓と人間どちらが主でどちらが客かはどうでもいいという説もある)。
もとが蛞蝓の群れであるためにすめうじ本編中では何を考えているかかなりわかりにくい彼女だが、なんだかんだで周囲の人間を相手として認める人間的な思考は持っているらしい。