蛆憑き
皇白花のブラウとしての種別。周囲に蛆虫を湧かせる能力。
●形態
基本的にはロットと変わりはない。
ただ、身体部位の欠損・生死の境をさまようなどして能力が覚醒すると、身体のあらゆる部位を蛆虫の群れで代替することができるようになる。ただし衣服は蛆虫によって代替されない。
●能力
・周囲に蛆虫を湧かせる
白花の周辺で蛆虫が湧きそうなイメージを与える場所(隙間のある場所、屍肉や食物がある場所など)に蛆虫を出現・増殖させることができる。条件を満たす場所に対して白花が出現・増殖するように意図する、あるいは増殖の起点となる1匹の蛆虫を放り込むなどの方法で、ある程度は任意の場所に発動することができる。だが基本的には不随意に発動する能力であり、とくに白花が食べようとしている食物から蛆虫が湧くことは避けられない。
また、出現・増殖させた蛆虫は、群れ全体として見れば多少は白花の意図を汲んで動く場合がある。
・マゴットセラピー
出現・増殖した蛆虫には“悪しきもの”を食らう性質がある。この“悪しきもの”には、人体の傷病や器物の劣化や食物の腐敗現象などが含まれる。
外傷を負った人体に蛆を湧かせれば高速で外傷が治り、器物に蛆を湧かせれば汚損を防ぎ、食品に蛆を湧かせれば腐敗による有毒化を無効にできる。
・蛆虫による身体部位の代替
身体のあらゆる部位を蛆虫の群れで代替できる。一部を代替するだけでなく、身体全体を蛆虫の群れとして再定義することも可能。
このことにより、身体の損壊を伴う攻撃はほぼ無効となる。
・蛆虫の身体部位としての再解釈
身体を蛆虫で代替できるのとは逆に、自身で出現・増殖させた蛆虫を自身の身体部位として再解釈できる。
蛆虫を知覚器官として再解釈することで、複数の蛆虫から同時に人間並みの知覚情報を得ることができる。また、離れた場所に位置する蛆虫の群れを自身の身体として再解釈することで実質的な瞬間移動を行える。 ・不完全な完全変態
身体を構成する蛆虫たちが蛹化するだけして成虫にはならないことによって、ほぼどんな状況からでも自殺することができる。 心臓など特定の部位を、白花と同じく群体者である事物に移植することで存在を混交できるかもしれない。白花の心臓を移植した皇黒華は白花に対して一方的なテレパシーを送ることに成功していた。