Hebb則
https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Hebb%27s_Fig.jpg
1949年カナダの心理学者ドナルド・ヘッブにより提唱された概念である。
ヘッブはまず神経活動における「cell assembly(細胞集成体)」という概念を打ち立てた。
ある受容器が刺激された場合には、それに応じて活動する細胞群によって細胞集成体が形成され、それはひとつの閉じた系として短時間活動できるようになると推測した。記憶とはそうした反響性活動の中で生じる永続的な細胞の構造変化であり、「ニューロンとニューロンの接合部であるシナプスというところに、長期的な変化が起こって信号の伝達効率が変化することが学習の仕組みである」という学習のシナプス仮説を唱えた。今日では、この仮説に基づくシナプス可塑性のルールが「ヘブ則」と呼ばれている。