魔法と塩基配列とその因果
血(遺伝)によるもの。
塩基配列の中身で属性や能力値が決まる。
古代の科学技術。
DNAの塩基配列の並びは、システムを作った者たちが決定した発動条件。
特定の人間にしか、その技術を使えないようにしたかった。
遺伝子なので、その子孫も使える。隔世遺伝のように、世代によって使えなくなることがある。 肉眼で見えないほど小さい介子という粒子が、この世界の至る所に存在しており、その介子が触媒となって、周囲の他の粒子に化学反応を促す。 魔法の発動条件が揃うと、その情報が介子を伝播していき、都度誘発される化学反応の集合が「魔法」と呼ばれるものの正体である。 介子の中には、発動者の塩基配列を読み取るものがある。
情報に含まれた識別記号によって、伝播先で反応する介子(ON)と反応しない介子(OFF)があり、反応しない介子による化学反応誘発は起きない。
「誘発介子」には、多くの種類があり、ある介子が行える誘発は一種類のみ。 大抵の魔法は、複数の種類の誘発で構成されている。
ONとなった介子の種類と数が、属性や魔力の強弱として表に現れる。
因果。
元は軍事兵器として作られたもの。
戦時中に介子をちりばめて、その技術で戦おうとする国があった。
戦争で、世界の人口が大幅に減り、文明が衰退した後も、介子は残り続けた。
(そもそも世界中に散布された粒子を回収なんぞできない)
介子があるため、時折、不思議な出来事が起きる。
システムを知らない人間(未留世人)たちは、その特殊な出来事を「魔法」と呼ぶようになった。 一度、衰退したのち、ある程度豊かになった国で魔法の研究が始まり、魔法の発動方法を編み出し始め、人間が意図的に発動させるという、今の魔法になった。
発動呪文や発動方法に法則性があることから、その後も研究は続き、新しい魔法が生まれている。
未留世では、精霊のおかげで魔法が使えると考えられている。