ヴェックス
終わりなき憂鬱
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基本情報
英名:Vex, the Gloomist
闇深きシャドウアイルの中心には、不気味な濃霧の中を一人満足げに歩くヨードルがいる。彼女の名はヴェックス。無限に湧き出る十代特有のイライラと強力な「影」を引き連れ、大嫌いな「凡人たち」の喧騒から遠く離れて、自分が作り出した安らかで憂鬱な世界に引きこもっている。野心もやる気もない彼女だが、自分の世界に「色」や「幸せ」を持ち込む者との戦いにだけはやる気が出る。そして人を憂鬱にさせる魔法を駆使してあらゆる邪魔者を蹴散らしている。
難易度:中
参考リンク
デザイナー
映像資料
https://www.youtube.com/watch?v=72VxNeCp9Ek
https://www.youtube.com/watch?v=7dyw05k2Xf8
バイオ
「あー、ムリ…」~ ヴェックス
ロングバイオ
闇深きシャドウアイルの中心には、不気味な濃霧の中を一人満足げに歩くヨードルがいる。彼女の名はヴェックス。無限に湧き出るやる気のなさと強力な「影」を引き連れて、吐き気をもよおす「凡人」に溢れ、活気と幸福に満ちた「普通」の世界から自分を守るため、ただいま全力で引きこもり中だ。
バンドルシティで育ったヴェックスは、ここには自分の居場所がないと感じていた。カラフルでハッピーなヨードルの世界は、彼女にとっては不愉快極まりないものだった。両親の懸命な努力にもかかわらず、彼女は最後まで「ヨードル的精神」を身につけることも、気の合う友人を見つけることもできず、ほとんどの時間を部屋でふてくされて過ごしていた。
そんな中、彼女は「自分の影」という思いがけない相棒を見つけた。影なら色はヴェックスの好きな黒だし、余計な口出しもしてこない。鬱々とした若者にぴったりの友人だった。彼女は影相手に陰気な一人芝居を演じて、気を紛らわせることを覚えた。
しかし、それはあくまでただの影であり、ヴェックスを取り巻く忌々しくも快活な世界から彼女を守ることはできなかった。もっと自分にぴったりな「なにか」が、どこかにあるはず──もっと暗くて、もっと悲しい、アタシみたいなものが。
その「なにか」は「暗黒の刻」という形で彼女の前に現れた。「黒き霧」の分厚い暗雲がバンドルシティ中を覆い、住民を混乱のるつぼに陥れた。ほとんどのヨードルたちが「霧」を食い止めようと勇敢に戦う中、ヴェックスはその怪しい瘴気に心惹かれ、霧の発生源を目指すことにした。
シャドウアイルに辿り着いたヴェックスは、我が目を疑った。目の前にはすべての生命と色を失った広大な陸地と海が広がっている。そこで彼女は初めて他人の笑い声やバカ騒ぎを気にすることなく、思う存分やさぐれることが出来た。
時が経つにつれ、ヴェックスは「黒き霧」が自分に奇妙な影響を与えていることに気づいた。彼女の「影」が、まるで幽霊のように自らの意志を持つようになったのだ。しかも「影」は主(あるじ)よりもずっと生き生きと表情豊かに振る舞うようになった。ヨードルが持つ魔法の力は本来的には善なるものだが、彼女の力はずっと邪悪なものに変質していた。ヴェックスは、自分の「不幸」を世界に広げられる力を手に入れた。
「この最悪で最高の場所を作ったのは誰だろう?」彼女はそう疑問に思った。
ルーンテラの隅々まで「霧」を広めんとする「滅びの王」ヴィエゴがシャドウアイルに現れ、すぐに彼が疑問の答えだと分かった。ヴィエゴはヴェックスと出会い、このヨードルには人を絶望させる特殊な力があり、それを使えば人々は「暗黒の刻」に抗えなくなることを知った。一方、ヴェックスは、「黒い霧」に覆われた世界を目指す彼の目論見に感銘を受けた。二人はすぐにお互いの協力者になり、全世界を暗黒の荒野にすることを目指した。
しかしヴィエゴの目標が達成される前に、ヴェックスは彼の隠された動機を知ってしまった。それは、王妃イゾルデの魂を取り戻し、死んだ妻との幸せな結婚を取り戻すことだった。「世界中の幸せをぶち壊してくれるはず」と信じていた男が、実は自ら幸せを求めていたことを知り、ヴェックスは裏切られた気持ちになった。強い嫌悪感さえ覚えた。ヴェックスは光の番人たちと戦うヴィエゴを見捨て、彼は敗北した。荒廃した世界を実現するはずのヴィエゴの夢は、カマヴォールの廃墟で打ち砕かれた。一人になった彼女は、世界が自分の嫌っていた明るく色とりどりの場所に戻るのを失望しながら見ていた。永遠に続く悲しみの世界を実現するのは、思っていたよりも難しいようだ。
彼女が望む「不幸」を実現するのに確実な方法はもうこれしかない──ヴェックスは、最後のチャンスに賭けた。バンドルシティの実家を訪ね、自分がどんな存在になったかを見せれば、両親からの非難を思いきり浴びることができるに違いない。
実際に彼女の両親は呆然とし、切り株のようにしばらく動かなくなった。彼らの顔は、ショックから否認、そしてしぶしぶながらも彼女を受容する表情に変わっていった。
「こんな風になるなんて…私たちには理解できないけど…」とヴェックスの母は彼女を上から下まで指差し確認しながら言った。
「しかし、私たちの愛は変わらない」と父親が続けた。「おまえの幸せは、私たちの幸せだよ」。
ヴェックスは目を丸くして、不満のため息を大げさに吐き出し、「二人とも、マジでサイアク」とつぶやいた。「今すぐシャドウアイルに戻って誰にも邪魔されずにやさぐれたい…」と思いながら、彼女は足早に実家を出て行ったのだった。
日本語ボイス
日本語声優:黒木ほの香
https://www.youtube.com/watch?v=s8Z5LtUs8wQ
基本コンセプトアート
ゲーム内モデル コンセプトアート
スプラッシュアート コンセプト
基本スプラッシュアート:
(スキン名):
エモート コンセプトアート