リリア
はにかみ屋の花
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基本情報
英名:Lillia, the Bashful Bloom
根っからの恥ずかしがり屋の子鹿、リリアは、アイオニアの森をこっそりと駆け巡っている。長いあいだ彼女は人間というものに魅了されると同時に恐れを抱いてきた。人目につかないように隠れながらも、リリアはどうして人の夢が古の「夢見る木」のもとにやって来なくなってしまったのか、その原因を突き止めたいと願っている。魔法の枝を手に、まだ叶えられていない夢を探して彼女はアイオニアを旅している。そうしてはじめて、自分自身を花咲かせ…相手の恐怖心を解きほぐし、胸のうちにきらきらした何かを見つけられるよう助けてあげられるのだから。ねえ、そうだよね!
難易度:高
参考リンク
デザイナー
映像資料
https://www.youtube.com/watch?v=Kg8NN8JhORk
https://www.youtube.com/watch?v=Vtvg4dJFNww
https://www.youtube.com/watch?v=fXv9HUFXszI
バイオ
「人間が咲くとこんなに綺麗なんだ… 私が助けてあげられるんだ!たぶん。もしかしたら?きっと…」~ リリア
ロングバイオ
アイオニアでは、世界に魔法が縫い込まれている。森は鮮やかに広がり、霊的領域の不可思議な力に満たされて、葉っぱと同じくらいに色とりどりの木々が生い茂る。
けれども、そこには別の魔法をよりどころとする森もある。人目につかないその庭のまんなかには、人間の夢を集めて花を咲かせる、とある木が伸びている。
カミヤナギの種から成長した「夢見る木」と呼ばれるその木は、オミカヤランの古の森林地帯に高々とそびえている。カミヤナギが伐り倒されてしまったとき、あたりに散らばった種子が根を張り、そこがのちに「忘却の庭園」として知られるようになった。オミカヤランの木立の系統に属する木はみなそうだが、夢見る木も「豊緑の神秘」と呼ばれるアイバーンの手によって育まれた。らせんを描くように木はぐんぐんと伸び、いっぱいに夢をたたえたつぼみがほころぶたびに、人の望みの魔力をあたりに広げていった。
リリアが生まれたのは、木そのものの夢のひとつがつぼみとなって、そのつぼみが花開く前に落ちてしまったときだった。そんなことは、これまで起きたことがなかった。リリアはつぼみを頭にのせたまますくすくと伸びて不器用な小鹿のような動物に成長した彼女に寄り添ってくれたのは母なる木と、毎晩森を漂う「夢」たちだけだった。
リリアはつぼみの手入れを手伝い、つぼみを通して人間性を学んだ。彼女は目の前の生き物や環境に心奪われ、目を覚ましているあいだずっと感情や人の望みの渦のなかにいるようだった。人間であれば目を閉じたときにしか感じることのない渦のなかに。
夢の世話をしながら、リリアは夢見るつぼみの世話もしていた。いつしか彼女はその一つひとつを新しい友と思うようになり、そんなめくるめく夢を想い描くことのできた「人間」にいつか会ってみたいと思っていた。リリアの想いは強く、しまいには彼女自身の望みがひとつのつぼみとなって木に芽吹いた。
けれど、リリアがついに人間と出会ったとき、それはいつも夢に見ていたこととは違っていた。むしろ、目を覚まされたような感覚だった。
リリアの森の外の世界で、何かが起こっていたのだ。野に放たれた火のような戦争が大地を焼き尽くし、やがて庭に舞い込んでくる夢は少なくなっていった。木は病を患い、「こぶ」がいくつもできて、幹の傷からは闇が染み出した。
リリアは母なる木と、まだつぼみの状態にある夢を何とかして育てようと懸命に尽くしたが、やがて庭の力は衰えてゆき、外の世界の暴力がなだれ込んできた。ある夜、森のなかに入ってきた戦士たちが人影を目にして後をつけ、ついに夢見る木を見つけてしまった。心ない刃の一振りで、リリアの夢が芽吹いた枝は、夢が叶えられる前に切り落とされてしまった。
パニックに陥ったリリアは戦士たちを全員眠りに就かせた。自分が思い描いていた人間と、いま目にしている者のあまりの違いを知って彼女は言葉を失った。
彼らは恐怖心に満ちて——あるのは輝きではなく混乱だけだった。人間は木の「こぶ」のようなものだった…
眠りに落ちた戦士たちと涙をこぼすリリアのかたわらに、後を追われていた人影から、ひとつの夢がさまよい出てきた。夢は弱々しく折れた枝の方へと漂い、つぼみの中へともぐり込んだ。
つぼみを摘み採ったリリアは、夢を感じることができた。彼女がなぐさめの言葉をささやくと夢は輝きを増し、リリアの体も輝いた。すると、頭の上のつぼみがほころんで、花粉のように魔法が渦を巻いた。その瞬間、可能性とめくるめく感情に包まれて、リリア自身が花開いた…けれどもくしゃみをした拍子に魔法は飛び出して、あたりの森に舞っていってしまった。
人間たちが一人また一人と目を覚ました。でもどうして森に来たのか、何をしていたのか思い出せないようだった。だれひとり、木の後ろにいる臆病な子鹿には気が付かなかった。リリアは安堵して人間たちが去っていくのを見ていた。彼女の目には今はまだもつれうずめく何かしか映っていなかったが、その裏にはきらきらしたものが残っているようだ。
夢が木のもとにやって来ないなら、木を夢のもとへと連れて行くしかないのだろう。
リリアは自分の枝を手に取り、森を後にすると、人間の世界へ入っていった。そこはずっと知りたいと思っていた世界だったが、今では何よりも怖いものに感じられた。思い描いていたものとあまりにもかけ離れていたのだ。
人目に触れないように隠れながら、リリアは人々の夢が生まれるための手助けをした。人間たちにそうなれるかもしれない姿を見せ、隠れうずめく想いの裏に何が潜んでいるのか、そのことに気付かせることで、リリアは人々の夢を導き出したのだ。相手の心の奥底にある願いを実現させることで、リリアは自分自身の願いを実現させていった。そして心が喜びに満たされると、頭に載せたつぼみも花開くのだった。
今また暗闇がアイオニアに迫っているのかもしれないが、それも仮面にすぎない──その裏には、彼女のよく知る希望のきらめきがあるのだ。世界に、そして自分自身に力を与えること。それは彼女にとって、もつれた「こぶ」を解きほぐせるかもしれないただ一つの方法なのだ。
日本語ボイス
日本語声優:?
https://www.youtube.com/watch?v=3pO1923xtzE
基本コンセプトアート
ゲーム内モデル コンセプトアート
スプラッシュアート コンセプト
(スキン名):
シネマティック コンセプトアート
エモート コンセプトアート