ノーチラス
深海の巨人
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基本情報
英名:
ビルジウォーターに最初の桟橋ができたころからすでに伝説となっていた孤独な男――「ノーチラス」の名で知られる防具に包まれた大男は、ブルーフレイム・アイルの沖の暗い海域をさまよっている。大昔の裏切りに突き動かされている彼は何の前触れもなく攻撃を仕掛け、巨大な錨を振り回しては、不運な者を助け、強欲な者を破滅へと引きずり込む。「ビルジウォーターの供物」を払わなかった者のもとに現れては、彼らを道連れにして波間へと沈むのだという。そうして「何人たりとも深海から逃れることはできない」という鉄の掟を知らしめているのだ。
難易度:中
参考リンク
デザイナー
ゲームプレイ:
ナラティブ:
アート:
映像資料
チャンピオンスポットライト、チャンピオンテーマ、ティーザーなどの動画
バイオ
「完全な闇に包まれてしまったとき、できることはただ前に進み続けることだけだ」~ ノーチラス
ロングバイオ
ノーチラスの伝説を理解するには、まずノーチラスその人を知らねばならない。どんな酒場のどんなホラ話においてすら、彼がむかし人間であったという点では一致している。
生まれながらの名前は波にさらわれて消えてしまったが、ほとんどの人はノーチラスをただの船乗りではなく、海中からお宝を引き揚げる潜水夫として記憶している――ブルーフレイム・アイルの南端のもう少し先に船の墓場がある。それらの船は、宝物と引き換えに永遠の命を手にしようとして祝福の地を探している間に沈没したとされている。天気のよい日には海面の下に船倉がキラキラ光り、人々を招き寄せるのだそうだ。多くの船乗りは失われた宝を手に入れるために潜水員を探し回った。なかでも素早く潜って作業をこなす筋肉質の大男、ノーチラスの腕前は飛び抜けていた。
ガレオン船の帆から風を奪えるほどの肺活量を持っていたノーチラスは、身一つでの潜水を得意としていた。常に大量の金や宝石を持ち帰ってきた彼だが、特別な報酬を求めることはなかった。彼が船長に求めることはただ一つ、広大な海を称え、そして鎮めるために、出港時に船からコインを投げ入れることであった。船乗りらしい迷信といえばそれまでだが、海を畏れる乗組員の多くは、安全な帰港を願ってこのような捧げものをしたものだ。
何年もの回収作業によって、容易に手に入る宝物は獲りつくされてしまい、回収を行うたびに収穫は少なくなっていった。そしてある日、気が付けばノーチラスたち船乗りは、乗っていた船と就労許可証を買収されてしまっていた。
新しい船長が乗船した朝、夜明けの太陽は空を真紅に染めていた。新たな船長は外国の港から真鍮と鉄でできた巨大な潜水服を持ち込んだ。ノーチラスに狙いをつける新船長――そう、ノーチラスの存在があったからこそ、彼はこの船を買い取ったのだ。船長がとある一隻の難破船に執着しているのは明らかだった。晴天の日でさえも、闇に覆われている船だ。だがこの潜水服があれば、どんな人間よりも長時間、海底の水圧に耐えることができる。それだけの時間があれば、尋常ならざる暗がりのなかでも回収作業ができるはずだ。
乗組員は飢えるよりも働くことに同意し、ノーチラスは潜水服に押し込められてしまった。木製の甲板が潜水服の重さに軋んだ。供物として捧げるものが何もないことに気がつくと、ノーチラスは喉の奥からパニックが湧きあがるのを感じた。外国人船長はノーチラスを海に降ろしながら笑っていた。「髭の貴婦人」が守っているものが何であれ、夢にも見なかったほどの富を与えてくれるに違いない。船長は乗組員にそう告げた。バカバカしい捧げものなど、ノーチラスが上がってきたときに捧げてやればよかろう。
ノーチラスが海中に入ると、頭上の光は霞み、すべてが静けさに包まれた。ただ呼吸だけが鉄の潜水服の中に響いていた。海の深みから何者かが彼に手を伸ばした。ノーチラスは海底へと引っ張られ、生まれてはじめて水の恐怖に心を支配された。船長が探していたものは財宝ではなかった。それは眠りについていた異形の力だったのだ。
ノーチラスは頭上の世界との最後の接点である錨をつかみ、水底の存在が引きずり込もうとするのに抗って海上を目指した。だが彼は重すぎた。太い金属の指が水面に出ようかという瞬間、錨の鎖は切れてしまった。ノーチラスは潜水服の中で叫んだが、その声は誰にも届かなかった。インクのように黒い渦の中に引き込まれんとする彼は、必死になって沈みゆく錨にしがみついた。黒い触手が彼を包み、船のぼんやりとした輪郭が彼の視界から消えていき、そしてすべては闇となった。
海底で目を覚ましたノーチラスは、何か別の存在へと変化していた。闇が彼を傷つけることはもうない。金属の潜水服は隙間のない殻となって身体を包み、原初の力と彼の魂との結合体を覆っていた。日の光の届かない深海でノーチラスが思い出すことができたのは、新しい船長が破った約束のことだけだった。
ノーチラスはまさにこのとき誓ったのだ。すべての者に海への供物を捧げさせることを。そして自分自身がその掟の番人となることを。
誓いに突き動かされて、ノーチラスは岸辺へと歩んでいった。ビルジウォーターに着くころにはもう何年もが過ぎていて、船長も乗組員もまるでその痕跡がつかめなかった。元のように暮らすこともできず、復讐すら果たすことができないのだ。彼は海に帰り、その憤怒を強欲なる者たちにぶつけることを自らに許した。巨大な錨で奴らの船に穴を空けてやるのだ。
波が静まると、時としてかつての自分の記憶が水上へと浮上することがある…だがノーチラスその人は、水面のすぐ下でいつまでも溺れたままでいる。
日本語ボイス
日本語声優:川原慶久
LeagueVoiceの日本語ボイス動画
基本コンセプトアート
ゲーム内モデル コンセプトアート
スプラッシュアート コンセプト
基本スプラッシュアート:[
(スキン名):
エモート コンセプトアート