ヌヌ&ウィルンプ
少年とイエティ
https://gyazo.com/b1e8323b487dd296db4ab4117ecda169
https://gyazo.com/ffb42f455368dd7ddfc1a2bfa67219f5
基本情報
英名:Nunu & Willump, the Boy and His Yety
昔々あるところに、恐ろしい怪物を倒して英雄になりたいと願う少年がいた。しかし怪物の正体を知ってみれば、それは魔力を持った独りぼっちのイエティで、彼はただ友達が欲しいだけだった。古き力によって結ばれ、雪玉遊びの楽しさを共に分かち合ったヌヌとウィルンプは、フレヨルド各地を冒険してまわっている。そしていつかどこかで、ヌヌの母親を見つけ出すことを願っている。彼女を救い出すことができれば、本物の英雄になれるかもしれないのだ…
難易度:中
参考リンク
デザイナー
ゲームプレイ:
ナラティブ:
アート:
映像資料
https://www.youtube.com/watch?v=dWJ8l5vhbTI
https://www.youtube.com/watch?v=oQY0K-I7zR0&t=29s
https://www.youtube.com/watch?v=fY_PTerocRI
https://www.youtube.com/watch?v=mKISuOpQniQ
バイオ
「よく聞けよ、ウィルンプ。こいつは最高の物語になるぞぉぉ!」~ ヌヌ
ロングバイオ
フレヨルドを長い間旅してきた遊牧民ノタイ族の一員であるヌヌは、母のレイカからどんな出来事にもその背景には必ず物語があると教えられてきた。彼らは親子二人で様々な逸話を聞き集め、レイカはそれを次々と唄に仕立てていった。ヌヌにとって何よりも楽しかったのは、村から村へと旅する間に母親が唄う古代の英雄についての物語を聴くことだった。ノタイ族は毎年冬の寒気が訪れると、これまでに知己を得た人々のもとを訪ねて回り、今一度その出会いを祝して音楽と踊りを披露するのが習わしだった。
そんなときヌヌの心臓は、アニビアの翼から繰り出される凍気の波に乗り、歓びに満ちた唄のリズムを刻んだ。彼の世界は可能性に溢れていた。
生まれて五度目の名付けの日、レイカはヌヌに特別な贈り物を授けた。それは笛だった。ヌヌ自身がレイカの旋律を奏でられるように、という想いが込められていた。安全な荷車の中で母子は身を寄せ合い、レイカのお気に入りの長唄の譜面代わりとなっていた紐の結び目を追った。長い年月のあいだ、どこへ行くときも二人はそうやって結び目に記録を残してきたのだ。
あるときキャラバンが略奪者に襲われ、ヌヌは母親と離ればなれになってしまった。ノタイ族の子供たちはフロストガードの一団に連れられて安全な場所へと送り届けられた。そこはそびえ立つ城塞の近くにある村だった。ヌヌはレイカに何が起きたのかわからず、風が彼女の唄を運んでくるのを待つしかなかった。
雪が降り始め、何週間も経った。
ヌヌはどうしても母親に会いたがったが、フロストガードは子供が捜しに出るのは危険だと言い含めた。ヌヌが「スヴェルソンガー」と名付けた笛を見せても、彼らはまるで興味を示さなかった――しかしその笛は、彼の空想の中では驚異的な力を持つ魔剣なのだ。
ヌヌは一人で過ごすことが多くなり、母の唄の世界に逃げ込み、遠い昔の伝説や英雄の世界に浸るようになった。自分も英雄に仲間入りすることを夢見た。フロストガードのような戦士となって、母を救えるようになりたかった。ヌヌはフロストガードの指導者であるリサンドラに会ったこともある。リサンドラは母の物語について無数の質問をした。彼女はとりわけある特定の唄についての情報を求めているようだった。
ヌヌが英雄になれると信じる者はなかった。ノタイ族の他の子供たちでさえ、「自分たちは短剣を持っているのに、ヌヌは笛しか持っていない」と言ってからかった。だがヌヌには唄があった。ある夜、彼は自分の力を示すと同時に、フロストガードに母の居所を捜すのを手伝ってもらえるようになる方法を思いついた。
彼はリサンドラから、ある凶暴な怪物の話を聞いていた。その怪物の力を求める者はことごとく殺され、毎年討伐に向かうフロストガードも決して戻ることがないという。ヌヌの母はある唄をうたっていた…リサンドラがいつも聞きたがっていたのは、この唄のことではないか?ヌヌは唐突に理解したのだった。リサンドラはイエティについて知りたがっていたのだ。
ヌヌはその獣の名前を知っていた。あいつなら挑戦に応じるだろう。スヴェルソンガーの威力を思い知らせてやるんだ!
ヌヌは笛を使ってエルキールの群れを手懐けると、雪の世界へと忍び出た。一人っきりで旅に出た孤独な子供が怪物に立ち向かう――彼はいま、自分ですら想像もしなかった伝説の世界を生きているのだ。
かつてフレヨルドの山々を支配していた太古の血を引く高貴なイエティであるが、その文明は氷の変動によって壊滅に追いやられてしまった。魔力を奪われ、野蛮な衝動に身をやつしていく同族を見てきたとあるイエティは、自分たちに遺された力を守り抜こうと誓いを立てた――それはある宝石だった。宝石の周囲には凍りついた夢が渦を巻いている。いずれも宝石に近づいた定命の精神が宿していたものだ。
この守護者は魔力を持つ最後のイエティであり、ある認識に囚われていた。彼は魔法が再び必要とされるときまでそれを守るべく選ばれたのだが、魔法にふさわしい器を見つけることができずにいた。廃墟となった彼の住処に侵入した者たちは、心に悪意しか宿していなかった。それで、この怪物は牙と爪で彼らを迎えざるを得なかったのだ。
守護者は、自分が何かを忘れていることをわかっていた。それは自分の名前…そして自分が愛した者たちの名前であった…
かつてそこには、ある唄があった。
そしてある時、ある少年が彼の住処に足を踏み入れたときに、すべてが変わった。数百年にわたって不休の番を続けてきた怪物は、少年の命を奪うつもりでいた。人間が近づくのを感じて、彼は唸り声をあげた。
意外なことに宝石は少年の心中にあった「ドラゴンを屠り、古の大蛇の首を斬り落とす英雄たち」の姿を映し出した。少年は雄叫びをあげ、魔剣を抜くかのようにさっと笛を取り出した。しかし笛の音が戦いの始まりを告げることはなかった。というのも彼の周りには英雄たちの幻影が漂ってはいたが、ヌヌはそのときふと母のうたった唄に隠されていた真実を悟ったからである。
守護者を見たヌヌだが、そこに「怪物」はいなかった。彼が見たのは友を必要とする魂だった。
憤慨冷めやらぬイエティだったが、顔に雪玉がぶつけられるとはまったく予期していなかった。さらに二つ目の雪玉がぶつけられた。雪合戦ってことか!怒りは驚きへ、そして愉快な気分に取って代わり、守護者は恐怖ではなく子供の無邪気な想像力に促されて、それに加わった。彼は次第に毛を膨らませ、心をゆるし、その咆哮は笑い声に変わっていった。
だがふとしたはずみにイエティは少年の笛を壊してしまった。
少年が泣き出すと、守護者はその悲しみが宝石の周囲に実体化するのを感じた。何百年ものあいだ、宝石を見るたびにそこには彼の同族の最期が映し出されてきた――彼らが地中に埋めた「恐ろしきもの」が、「盲目の者による裏切り」が。だが今、彼には火に包まれるキャラバンが見えた。風に乗る声が聞こえた。そして彼は少年の中に他とは違った何かを感じた。それは人間からは感じたことのないものだった。大昔に彼を訪れた三姉妹からすら感じたことのないもの――それは絶望をはねのける愛情であった。
守護者はその瞬間、この少年の中には既に力が備わっており、それこそがフレヨルドの唯一の希望であることを悟った。彼が守ってきた魔法は道具に過ぎない。何よりも大事なのは、その魔法を形にする心なのだ。彼が腕を振ると、宝石に宿っていた魔法が少年に移り、想像を現実にする力を授けた。真なる氷の夢の中に、壊れた笛を氷結させて直す力を。
そして、「ウィルンプ」という名の親友を想像する力を。
彼らはフレヨルドの大平原へと躍り出た。ヌヌの心とウィルンプの力が一つとなり、彼らはそれまで一人ではなし得なかったことができるようになった。今の彼らは、冒険ができるのだ!ヌヌの母の唄を追い、彼女がまだどこかにいるのではという希望を胸に、雪玉のように津々浦々を駆け転がってゆく。
だがウィルンプは、魔法と夢には責任がついて回ることを知っている。遊びの時間もやがて終わるだろう。フレヨルドの中心にある闇の氷は、徐々に融けはじめているのだ…
日本語ボイス
日本語声優:
LeagueVoiceの日本語ボイス動画
基本コンセプトアート
ゲーム内モデル コンセプトアート
スプラッシュアート コンセプト
基本スプラッシュアート:[
エモート コンセプトアート