オリアナ
時計仕掛けの舞姫
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旧アイコン
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基本情報
英名:Orianna, the Lady of Clockwork
リアナはかつては好奇心旺盛な普通の少女だったが、今では技術の粋を駆使した機械仕掛けの体になってしまった。彼女はゾウンの下層地域で起こった事故で重傷を負い、体の部位を一つずつ精巧に作られた人工のパーツに置き換えなければならなかった。自由の身になったオリアナは、ヘクステックの武器が組み込まれた真鍮の球体を携え、ピルトーヴァーやその向こうにある世界の探索を続けている。
難易度:中
参考リンク
デザイナー
ゲームプレイ:
ナラティブ:
アート:
映像資料
チャンピオンスポットライト、チャンピオンテーマ、ティーザーなどの動画
バイオ
「繭から羽化した蛾は、芋虫として生きていた時のことを思い出すのでしょうか?」~ オリアナ
ロングバイオ
ピルトーヴァーのさまざまな店が軒を連ねる一角に、高名な熟練工であるコリン・レヴェックの工房があった。コリンはその卓越した義肢作りの腕で知られており、彼が作る複雑な真鍮の装飾を施された義肢は息を呑むほど美しく、元の身体より優れた機能を持つことも珍しくなかった。彼の娘であるオリアナは、見習いとして父親を手伝っていた──人懐こく好奇心旺盛な彼女は店の経営を難なくこなし、また自ら有能な技術工としても才能を開花させていた。
冒険心にあふれるオリアナだったが、父親は娘の身を心配して、彼女が遠出することを決して許さなかった。その代わりに彼はオリアナを劇場に連れて行った。そこでは、踊り子たちが跳躍やピルエットで、ピルトーヴァーから遠く離れた国々の物語を語っていた。そんな奇妙で素晴らしい異国をいつか訪れたいという夢を抱いていたオリアナは家に帰ると、自分のために時計仕掛けの踊り子たちを作った。
ある時、下層都市ゾウンで発生した大惨事の知らせが、二人の店にまで届いた。爆発によってケミ配管が破裂し、有毒ガスの煙が放出されているという。オリアナは被害者を助けに行こうと譲らなかったが、コリンはそれを許さなかった。ゾウンはあまりにも危険だったのだ。
そこでオリアナは、持てるだけの物資を携え、夜中にこっそり家を抜け出して地下深くに通じるヘクス圧力式エレベーターに乗り下層へと向かった。
破壊の爪あとは圧倒的だった。街じゅうが瓦礫に覆われ、行きかうゾウンの人々は澱んだ毒煙の中で顔を油で汚れたぼろ布などで覆うのが精いっぱいだった。オリアナは毎晩、ひたすら壊れた呼吸装置を修理し、エソフィルターを取り付け続けた。辛うじて息をしている子供に、自分のマスクを譲ったこともあった。
家に戻ると父親は激怒したが、オリアナはたちまち体調を崩して倒れてしまった。彼女の肺は回復の見込みがないほどボロボロになっていたのだ。現実を受け入れまいとしたコリンは、今までで最も大掛かりな作品に打ち込んだ。完全な機能を持つ人工肺の作成である。
何週間も寝る間を惜しみ、死に物狂いでそれを作り上げると、彼は自らオリアナの手術を行った。オリアナが二度と遠くに行かないよう、彼女の肺はコリンの金庫にしまってある特別な巻き鍵でしかゼンマイを巻けないようになっていた。
オリアナは再び動けるようになったが、毒は身体中に広がり続けた。親子は必死で新しいインプラントや人工装具を開発し、何かの臓器が機能不全を起こすたびに、それらを機械と交換していった。そうしてオリアナの肉体は徐々に機械へと変えられていき、最後には毒に侵されずに済んだ心臓だけが残った。費用のかさむこうした処置を長期にわたって続けた結果、財産を失ったコリンは店をゾウンに移すことを余儀なくされたが、娘の命は救うことができた。しばらくの間、親子は幸せだった。
しかしオリアナは次第に、自分がかつての自分自身から切り離されていると感じるようになった。昔の記憶はまるでおとぎ話のように思えた。彼女の創造力も衰え始め、彼女が愛してやまなかった時計仕掛けの踊り子たちは、芸術作品というよりも丁寧に調整された機械のようになってしまった。
オリアナにとって時間は止まったも同然だったが、父親の時間は流れるばかりだった。
長年にわたる苦労がたたって心臓の発作に苦しむようになり、コリンは仕事を諦め、代わりにオリアナが働くことを余儀なくされた。もはや創造ではなく昔を懐かしんでなぐさめを得るだけになってはしまったが、以前と比べて彼女の人形作りの腕前は素晴らしく上達していた。踊り子の人形のおかげで売り上げは伸び、良い取引も舞い込んできたが、それでも彼女が父親を救えると信じる唯一のものを買うには資金が足りなかった。それを手に入れるため、彼女は地元のケミ長者を頼ることにした。
オリアナは、その男がどうやってヘクステッククリスタルを手に入れたのかは、一切聞かなかった。彼女はただ言い値を支払った。しかし、彼女がそれを使う前に、そのケミ長者は二回目の支払いを要求してきた。そして三回目も。やがて資金が底をつき、次にケミ長者がやって来れば無事では済まないだろうとオリアナは悟った。彼女は未完成のクリスタル装置に目を向けた。それはまだまだ加工が必要で、人間の身体に使うには強力すぎた。そこで彼女は合理的な解決策を思いついた。自分にはもう人間の心臓は必要ない。しかしコリンには誰にも奪うことのできない心臓が必要だ。
彼女は何週間もかけて準備をして、時計仕掛けの球体を作り上げた。そして、これから先の旅路において自身の身を守れるように球体の中にクリスタルを組み込むと、それを自分のメカニズムに統合した。彼女は父親に睡眠薬を飲ませ、手術を行った。
コリンはこうして、自分がよく知る最愛の娘の最後の名残と一体となった。オリアナは父の安定した鼓動を一晩中聞き続けた。その傍らでは美しく精緻な球体の中で、ヘクステッククリスタルが静かな音を発していた。その時になってようやく、彼女は自分に残っていた最後の人間性を失ったことに気付いた──しかし、そのことに恐れや後悔を感じることはなく、彼女はただそれを受け入れた。オリアナは全く新しい存在になった。彼女は時計仕掛けの舞姫として生まれ変わり、この世界という巨大な機械の中に、自分の収まるべき場所を求めた。
明け方、自分の肺のゼンマイを巻く鍵を手にすると、球体から発せられた波動がそれをしっかりと彼女の背中に溶接した。それ以来彼女が家に戻ることはなかった。
コリンが目を覚ましたとき、工房は無数の人形に埋め尽くされていた。その中には、彼が決して手放すまいと誓った人形が一つあった。それは巻き鍵が要らない、永遠に続くバレエ曲に合わせてクルクルと回る黄金の踊り子だった。
日本語ボイス
日本語声優:
LeagueVoiceの日本語ボイス動画
基本コンセプトアート
ゲーム内モデル コンセプトアート
スプラッシュアート コンセプト
基本スプラッシュアート:[
スキン名:
エモート コンセプトアート