Air Hugs: A Large-Scale Interactive Installation
どんなものか ( 要約、システムのI/Oなど)
理論的な文脈を構築し、建築的なパフォーマンスを通じて現代的な経験の形を生み出す新しい方法を説明するための議論のツールとして、「ハグ」が使用されている.
空間にグリッド状に配置されたマイラー製の肺が人の往来に応じて膨らむ建築作品.
ウェブカメラとコンピュータビジョンにより,位置を測定し,9つに区切られたどこかに人を検知することで隣接エリアの肺が膨らむ.CVはカラートラッキング,コンピュータはラズパイ.
https://youtu.be/3RGTdgg7ImU
先行研究と比べてすごいところ、貢献
建築空間に時間的に動的なものを持ち込むことで成立するものはこれまでにも行なわれてきた.
Instant city (ボースマン)
https://gyazo.com/691aed1aaafe834453471190fefbb80b
Instant Untitled(MOS Architects)
https://gyazo.com/5b32f167ba4c8b8aee5d26424ac81ed2
CV制御でリアルタイムに空間を生かされるという点で異なる.
手法
天吊りされたウェブカメラから人のかぶった赤い帽子をCVのカラートラッキングで追跡し,9つに区切られたエリアのどこかに人が入ると隣接したマイラー製の袋が膨らんで空間が変化する.
ラズパイで9x2=18個のファンのリレー電源をシリアル制御して,膨張したりしぼんだりさせている.
肺の呼吸を現すため,5秒は同じ動作を行なうようにしている.
検証方法
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議論、課題
建築,テクノロジーを人間とハグさせる(異なるメディアを組み合わせる)ことで,非言語的なコミュニケーションの形態を利用して,「ある種の形態(おそらく言語や文化以前に始まった形態)に人間性を見出し,それらの形態を,建築が自分自身やお互い,そして周囲の世界との新たな親密さをもたらすかどうかを説明できるツールを提供した.
※シルビア・ラヴィンは著書『Kissing Architecture』の中で,少なくとも2つの異なるメディアが一体となって建築的なパフォーマンスを生み出すことを表現するための斬新な方法として「キス」を使っていると書いています.
次に読むべき論文
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