5. Memory Causation / Dorothea Debus
1. イントロダクション
記憶と因果の問題:記憶の哲学的理解において、因果はどのように関与するのか?
二つの記憶を区別する: Factural memoryと Recollective memory。
どちらの記憶においても、(1)「おおよその正確性」と(2)時間的に先行する時点の出来事にて獲得されたこと、の2点は必要条件だといえる。ではその過去の出来事とのつながり(link)はどんなものか?
2.因果条件
Martin &Deutcher 1966 にて、causal condtionと呼べる条件が提示されている。
記憶を失った後に、催眠術師に記憶を持たされた男Kentの思考実験→これは記憶と言えない。
3.逸脱した因果の鎖 deviant causal chains
しかし因果でつながって要ればそれでいいというわけではない
記憶を失ったKentと、記憶を補完してくれたGrayの思考実験
Martin &Deutcher 1966は「記憶痕跡(memory trace)」を導入。
4.十分性について
記憶と呼べるための因果の連鎖についての十分条件を書き下すのは難しい。
5.因果連鎖の必要性を疑う議論
Roger Squire 1969は、因果条件に反対。因果連鎖がなくても記憶と言える。
Non-causal retention
しかし著者Debusの見解としては、非因果説は説明力に乏しい
6.なぜ非因果説をとりたくなるのか
因果説をとると、デカルト的因果を認めなければならないように思えるから。しかし実際にはそうではない。
このあたりの議論追えていない。