sshの利用 Windowsの場合
1. Windows 10/11標準のOpenSSHを使う
Windows 10のバージョン1803以降では、OpenSSHが標準でついている。ただ、オプション扱いなので環境によってはインストールされていないかも知れない。下記でsshとコマンドを打っても「認識されていません」と言われる場合は追加インストールが必要。その場合はここに書いてある手順でOpenSSHを追加する。 WIndows 11には標準でついているようだ。
コマンドラインツールなので、PowerShellから使う。
コマンドプロンプトでの利用
https://gyazo.com/8864bfb9f0d6875ea6800e6e8fca4553→Windowsシステムツール→コマンドプロンプト
https://gyazo.com/40975747c2dc3e1f302983999c99b58c
PowerShellからの利用
https://gyazo.com/8864bfb9f0d6875ea6800e6e8fca4553→Windows PowerShell→Windows PowerShell
PowerShellにはx86版、ISE版など複数の種類があるが、通常は無印でよい
sshコマンドの使い方はコマンドプロンプトと同様
ただし、PowerShellで使った場合、フォントがデフォルトではConsolaという日本語表示できないものになってしまうので、フォントをMSゴシックにする。
https://gyazo.com/b20a57bbe6b9da1f5f380c691713bec2
https://gyazo.com/734cbf121d28a61170e19ff8957e76b4
https://gyazo.com/4259b92cffb4a327a56e02bbec3d49cd
https://gyazo.com/3af9ba8ecc54338f9b80c9a1b1b755f1
https://gyazo.com/b18188a0b7c263b587847b33716c6d59
Microsoftが提供する新しいコンソール。コマンドプロンプト(cmd.exe)やPowerShellを複数使う場合に、タブブラウザのように切り替えながら使えることと、従来より非常に高速に表示できるのが特徴。将来的には現在のコンソールを置き換えると思われる。
インストールはMicrosoftストアから行う。但し、現時点(2020年5月のバージョン1.0)では細かい設定のためにはJSONファイルの編集が必要など、初心者向きではないので無理に利用しなくても良い。便利だと思える人が使えば良いと思う。 2. TeraTermをインストールして使う(推奨)
sshをWindowsのコンソール(コマンドプロンプトやPowerShell、Windows Terminal)で使おうとすると、一部の特殊なキーの組合せ(Ctrl+スペースなど)がうまく使えないため、困ることがある。EmacsではCtrl+スペースを多用するがこれが使えない。
また、ユーザ名が英数文字(ASCII文字)だけで構成されていない(例えば漢字の)場合、C:\Users\ユーザ名\の部分が非ASCII文字を含むことになる。残念ながら1909に附属するOpenSSHは漢字などを含むパス名の扱いに不具合があり、.sshが読めないなどの不具合がある。
そういう場合にはTeraTermをインストールする。TeraTermは大学のRAINBOW端末にもインストールされている。極めて高速であり、端末エミュレーションの能力も性能も高く、またsshクライアントとしてもssh-keygenやssh-agent相当の機能を内蔵するなど優秀である。 インストールはこちらからダウンロードする。2023年以降、バージョン5が登場したが、2024年現在はバージョン4の方が安定している。実験で使う範囲ではv4でもv5でもよい。 インストール時にコンポーネントの選択を求められるが、最低限TTSSHは選択しておく。TTProxyも状況によっては便利だが、使う予定がなければインストールせずとも良い。
https://gyazo.com/83e8862186e45c1dd18bcf3d2eafe072
追加タスクはデフォルトでよい。
https://gyazo.com/c7bd1cec88e3821767e2fd0a3422d3ee
接続時は、起動すると勝手に接続用ウィンドウが立ち上がる。立ち上がらないときには「ファイル(F)」→「新しい接続」の順に選ぶ。
https://gyazo.com/bd3e17044311915af2640ff2607577a1
初回接続時はサーバ公開鍵のフィンガープリント(ホスト鍵指紋)の確認を求められる。「このホストをknown hostsリストに追加する」をチェックして「続行」を押すと、2回目以降は聞かれない。
https://gyazo.com/c2af9af373bb2c8da44185c293a45f30
OKを押して接続すると認証画面になる。パスワード認証の場合は、「プレインパスワード」を選んで、「ユーザ名」にIDを、「パスフレーズ」にパスワードを入力しOKを押す。
https://gyazo.com/7f36e72d70d0bd8cab52e85dee44ee10
インストールと利用法については多くの解説ページがインターネット上にあるので適宜参照すると良い。例えばこちらを見ると参考になる。
3. Windows Subsystem for Linuxのsshを使う
Windows Subsystem for Linux(WSL)を入れておくとWindows機はLinux機としても利用できる。Linux附属のOpenSSHはトラブルも起きにくいので、WSLを入れている人はそのsshを使うのが無難である。