Grid systems in graphic design
https://scrapbox.io/files/6879f6f01b5c971f3c0d5495.jpg
日本語訳が再版されていたので買った
https://wgn-obs.shop-pro.jp/?pid=150443797
日本語では「グリッドシステム グラフィックデザインのために」
スイスのグラフィックデザイナー、ヨゼフ・ミューラー=ブロックマンによる
読む
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/Futura
futuraかっこいい ルイ・ヴィトンなどの有名ブランドに使われたりする
Paul Rennerによる
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Sabon
Jan Tschicholdによる
grid systemを初めて解説したのは1961年の「グラフィックデザイナーの造形の諸問題」
著者は本著と同じ
グリッドシステムによるデザインの実践を示した本は本著が初めて
構造的で、分析や再生産が可能なデザインは分析や再生産しやすく、広まりやすい ← 禿同
究極はコードベースだと思う 構造が全て開示されているため
そうでもないかもしれない グリッドシステムはより上のレイヤーでの話 コードベースはあくまでデザインの実装
グリッドシステムを使用する目的
体系化し、明確にすることへの意志
本質を見抜くこと、集約することへの意志
主観性の代わりに、客観性を育成することへの意志
創造的かつ技術的な生産過程を合理化することへの意志
色彩、形態、素材の諸要素を統合することへの意志
表面と空間の建築的な統御を図ることへの意志
積極的で前向きな態度をとることへの意志
教育の重要性と建設的で創造的な精神の中で考案された仕事が与える影響への認識
つまり、職人的な暗黙知を形式知にして広める、そして理解を深めたい的な
あと、恣意性を排除し客観的なメソッドにしたいという気持ちが伝わってくる
あらゆる分野でその運動は起こるよなあ
建築:モダニズム建築の「形式は機能に従う(Form follows function)」
ML:説明可能性 (Explainability)
グリッドは3次元にも使われる(展覧会の展示計画など)
https://de.m.wikipedia.org/wiki/Deutsches_Institut_f%C3%BCr_Normung
P19〜
伝統的な活字書体
Garamond
なんかすごいらしい
Caslon
Bodoni
Walbaum
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Baskerville
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Clarendon_(typeface)
これ主張強くて好きだな
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Times_New_Roman
新聞の
先進的
Helvetica
Bertholdや初期のサンセリフを元にして作られた
元はNeue Haas Grotesk だったのが1960年にHelveticaになった(違いあんのかな なんか別々にあった気がする)
Berthold (ベルトルト活字鋳造所)
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Akzidenz-Grotesk
デザイナー不詳らしい
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Berthold_Block
ドイツのカッコいいサンセリフという感じ なんでグロテスクなんだろう
装飾のないサンセリフは、初期はグロテスク(奇妙)だとされていたかららしい
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Folio_(typeface)
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Univers
作者のAdrian Frutigerは https://en.m.wikipedia.org/wiki/Frutiger_(typeface) なども作っているひと
↑全部サンセリフ サンセリフって近代なんだ USSRのプロパガンダポスターの印象が強い
P30〜
縦の幅は10単語を収められるようにすると読みやすい
習うべきタイポグラファー/デザイナー
グーテンベルク(活版印刷術の発明者)
キャズロン
18世紀の活字書体を席巻したフォント、Caslon(1725)の製作者
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ギャラモン(Garamond)
Garamondは17世紀に生まれた。活字書体のオリジン的な位置だと思われる
ジャンバッティスタ・ボドニ(Bodoni)
Caslonと同世代(1790)
【以下近代】
ヤン・チヒョルト ドイツ
バウハウスの影響を受け、モダンデザイン主義の第一人者となった(後に古典へ回帰するが)
代表的な著作「Die neue Typographie」にて、サンセリフ以外のフォントを批判した
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カレル・タイゲ チェコ
バウハウスで講義を行ったりもしてた
モダンアーティストであり機能主義者 建築家ではないが建築批評家
代表的な著作「Minimum Dwelling (1932)」はチェコの建築様式に大きな影響を与えた
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https://scrapbox.io/files/687c525c8a549dcfc0e45be9.png
モホリ=ナジ・ラースロー ハンガリー
ドイツに亡命し、バウハウスの教授となる
実験的な写真作品など メディアアートの先駆者でもある
代表的な著作は「Vision in Motion 」「Malerei, Fotografie, Film」
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マックス・ビル スイス
バウハウス運動にて活躍し、Concrete artという抽象的で幾何学的な彫刻を制作するなど (といってもConcrete artは具象表現と対立する概念らしい あとビルが提唱したわけではなく、フォロワー)
あとグリッドベースのタイポグラフィも作ってた
https://scrapbox.io/files/687c5f18b2becf9c81c59e91.png
P39〜
天地左右のうち、マージンが同じものが2,3個あると不恰好である。 ノド側(中側)と地のマージンを広くとると適切だが、そのような組版は広告物には贅沢すぎる
https://scrapbox.io/files/687c616d97cf8c3f85373d1e.jpg
ページ番号(ノンブル)の配置場所は自由。
版面の中央に置くと安定し、小口側に置くとダイナミックな印象になる これは視線が外側へ誘導されるためである
ノンブルが天地に置かれる場合は1行以上のアキを入れるべき。 左右の場合は段間と同じスペースを開けるのが通例
ページ番号の配置例はP43-44にある
P45〜
過去数世紀は、強調すべき言葉や見出しは赤色で印刷するのが通例だった
黒単色の場合、見出し書体と本文書体を分けるなど、組み合わせて使う必要がある
見出しは本文と同種にするべき (サンセリフならサンセリフ、など)
タイトルの配置例はP46-47
版面の構成は、与えられた問題に対してその都度考える必要がある。 毎回新しくグリッドを考える
版面のデザイン例はP51〜56
マージンの比率は1:2だったり、黄金比だったり、数学的な根拠があること
版面のデザインを考えるにあって考慮すべき問いがP55下部にある