作風について
伴名練の書く物語は、因数分解していけば基本的に(1)SFファンが飲みながらぶつけ合うような馬鹿話のネタ(2)気恥ずかしくなるほど純粋である意味病的ですらある二者間のリレーションシップ、のどちらか(もしくは両方)で出来ている、という点ぐらいは指摘しておいてもよいのではないか。(オキシタケヒコ
https://twitter.com/TakeOxi/status/1159291531355803649
)
純粋な3人称をほぼ書かない。偽史(「ゼロ年代の臨界点」)、交換日記(「彼岸花」)、書簡(「ホーリーアイアンメイデン」)、会誌巻頭言(「聖戦譜」)、供述(「フランケンシュタイン3原則」「少女禁区」)、変な1人称(「かみ☆ふぁみ!」「なめらかな世界と、その敵」)
一発ギャグのような改変タイトルから発想を広げていく作品が多い(例:「帝国よりも大きくゆるやかに」→「ひかりより速く、ゆるやかに」)。
収録作6作中5作が百合(美亜羽も解釈によっては百合)