4. PCからLANを介して利用する
ここでは、RasPi4に専用のディスプレー、キーボード、マウスがなく、PCからsshとVNCを用いて利用する方法を説明します。
準備
さきほど作成したSDカードはPCから取り出された状態になっているので、一旦引き抜いて再び差し込みます。
SDカードが認識されると boot という名前のファイルシステムができています。
このルートに、sshという名前の空のファイルを作っておきます。
macOSの場合は、ターミナルを開いて
touch /Volumes/boot/ssh
というコマンドを入力するだけです。
これは、PCからssh接続を可能にするためです。
タイプミスしないように/Vを打ったらtabキーを押しと/Volumesまで補完され、bを打った後tabキーをおすと/Volumes/boot/まで補完させるので、続けてsshと打ってreturn(enter)キーを押します。
この後、SDカードを正規の手順で取り出して、RasPi4本体のSDカードスロットに差し込んでください。
次に、RasPi4とLANのルータをイーサネットケーブルで繋ぎます。
PCとRasPi4は離れていても構いません。
RasPi4に電源を投入して、しばらく待ちます。
目安としては、RasPi4本体の赤と緑のLEDランプが、緑の点滅が終わり赤だけ点灯するようになるまで待ちます。
PCから
ssh pi@raspberrypi.local
というコマンドを投入します。
The authenticity of host 'raspberrypi.local (2408:11:a0ed:aa00:48f8:4e1f:cc46:e139)' can't be established.
ECDSA key fingerprint is SHA256:e5lWsGVKhkeeddDIMYnKsPz1lpZ9ec7i96BMPXhk2ws.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)?
のようなメッセージが出たらyesと入力してreturn(enter)キーを押します。
pi@raspberrypi.local's password:
と、パスワードを聞いてきたらOKです。
初期パスワード(パスワードは後で変更します)は、
raspberry
です。
次のコマンドプロンプトが出ればOKです。
pi@raspberrypi:~ $
まず次のコマンドで、有線で繋がれているRasPiのIPアドレスを調べます。
hostname -I
hostnamaneの後にスペースを空けてからマイナスと大文字のI(アイ)です。
例えば、
192.168.1.23 2408:11:a0ed:aa00:48f8:4e1f:cc46:e139
のように表示されれば、192,168.1.23がIPアドレスですので、これをどこかに記録しておきましょう。
後でRasPiをWiFiで接続できるようになれば、ネットワークケーブルを外してこのIPアドレスは忘れて構いません。
次に、VNCという仕組みで、PCのデスクトップ上にRasPiの仮装デスクトップを表示できるようにします。
引き続き、次のコマンドを入力します。
sudo raspi-config
ターミナルの画面が次のように変わります。
https://gyazo.com/294a697aca62c64096df69509896a288
この画面の使い方のルールを知っておきましょう。
赤いバーは、矢印キーで上下できます。これがメニューになります。
メニューの選択は、赤いバーを選択する項目上に移動して、そのままreturn(enter)キーかspaceキーを押します。
下部にある<と>でか囲まれたものがボタンになります。ボタンとメニュー間の移動は、tabキーを使います。
ボタンの色が赤くなっているときに、return(enter)キーかspaceキーを押せば、ボタンを押したことになります。
この画面で<Select>ボタンを押すと、メニューで選択した項目のサブメニュー画面に変わります。
この画面で<Finish>ボタンを押すと、raspi-configは終了になります。
さて、ここからこの画面を用いて最低限のいくつかの設定を行います。
まず、項目5のInterfacing Optionsを選択して、そのサブメニューを表示させます。
サブメニューでは、項目P3のVNCを選択して、そのサブメニューを表示させます。
Woud you like the VNC Server to be enabled?というメッセージ画面になったら、<Yes>ボタンを押します。
The VNC Server is enebledというメッセージ画面に変わったら、<Ok>ボタンを押します。
raspi-configの最初の画面に戻ったら、今度は項目7のAdvanced Optionsをを選択して、そのサブメニューを表示させます。
サブメニューでは、項目A5のResolutionを選択して、そのサブメニューを表示させます。
Chose screen resolutionという画面になり、画面解像度のメニューから、DMT Mode 16あたりを選択するのが良いでしょう。
選択すると、The resolution is set to DMT mode 16とメッセージがでるので、<Ok>ボタンを押します。
raspi-configの最初の画面に戻ったら、<Finish>を押します。
Would you like to reboot now?というメッセージ画面に変わったら、<0k>ボタンを押します。
RasPiが再起動して、PCとの通信が途切れます。
PCのターミナルも閉じて構いません。
PC側で、次のページからVNC viewerというアプリケーションをダウンロードしてきて、インストールします。
インストールしたVNC Viewerアプルケージョンを立ち上げます。