2012年の履歴
2012年12月20日 18:30-未定
ecores&とらのあな&J連携忘年会
日時:2012年12月20日(木) 18:30~
場所:デイズタウンつくば 魚民
まだ空席が10人分ほどあります。参加をご希望の方は,お早めにご連絡ください。
2012年12月18日 17:30-19:00
会場:JAXA 筑波宇宙センター 総合開発推進棟2F小会議室
発表者:ハブラー(国立環境研究所)
タイトル:LIDARデータにより抽出した斜面微地形と植生の関係評価
概要:本研究では,LIDARデータのフィルタリング処理よりDEM作成し,斜面微地形の分類を行った。現地測量と比較し,フィルタリングの精度や微地形分類の精度を検討しています。微地形と植生の関係評価手法として,木本植生の植生生活型をTWINSPANより分類し,微地形との対応関係を調べています。
2012年12月11日 17:30-19:00
会場:JAXA 筑波宇宙センター 総合開発推進棟2F小会議室
発表者:村上和隆(筑波大学)
タイトル:MODISの土地被覆分類図(MCD12Q1)を検証してみました!
概要:以前、MODISの土地被覆分類図(MCD12Q1)の全球モザイクしたことについて発表しましたが、今回はその続きとなります。名古屋大学の佐々井さんのグループが作成した土地被覆データセット: SACLAを使い、MCD12Q1の検証を行ないましたので紹介させて頂きます。
発表者:山崎一磨(筑波大学)
タイトル:2012年度 地上3Dレーザースキャナを用いた森林計測 まとめ
概要: 昨年度に引き続き,JAXAのプロジェクトとして,地上3Dレーザースキャナを用いた森林計測が計4回行われた。計測地は,菅平・高山・富士吉田・苫小牧である。それぞれの計測の様子を報告する。
2012年12月4日 17:30-19:00
会場:JAXA 筑波宇宙センター 総合開発推進棟2F小会議室
発表者:水落裕樹(筑波大学)
タイトル:ナミビア湛水域抽出における衛星センサ複合利用の進捗
概要:私の卒業研究である、2種の衛星センサ(MODISとAMSR-E)を複合利用した湛水域抽出について、2種のセンサプロダクトをマッチアップした結果と、湛水域抽出の手法について発表いたします。
発表者:幕田裕貴(筑波大学)
タイトル:TRMM/PRデータVersion6とVersion7の比較
概要:筑波大学修士1年の幕田です。私は、これまで衛星搭載降雨レーダであるTRMM/PRを用いて植生変動の解析を試みてきました。今回は、TRMM/PRの新しくバージョンアップしたVersion7のデータと現行のVersion6との比較結果について発表したいと思います。
2012年11月27日 17:30-19:00
発表者:関川清広(玉川大学農学部)
タイトル:半自然ススキ草原における葉群動態のモニタリング
概要:演者はこれまで,筑波大学菅平高原実験センター内のススキ草原において,生態プロセス手法による炭素動態モニタリングを継続してきた.この草原は,毎年10月中旬に地上部を刈り取ることによって,草原として維持されている.なお,刈り取られた地上部は周辺農地で有機肥料として利用されている.本研究のモニタリング項目は,環境要因(気温,地温,土壌水分,PAR,大気圧など),PENカメラによる葉群画像(LAI),土壌呼吸(一時期中断あり)などである.本発表では,葉群画像,NIR/PAR法(Kume et al. 2011)およびLAI-2000法に基づくLAIのモニタリング結果についてご紹介したい.
2012年11月20日 17:30-19:00
発表者:大字 沙織(筑波大学)
タイトル:AVNIR2を用いた水田領域の抽出
概要:JAXAの、地球観測衛星ALOSの観測データによる日本全域での高精度土地利用土地被覆図において、現在、水田・畑地の精度は61%であり、今後更なる精度の向上が求められております。そこで私はALOS搭載センサであるAVNIR2を用いて、水田に特化した土地被覆分類を行っております。今回の発表では研究についての進捗状況と課題を発表致します。
発表者:橋本翔平(筑波大学)
タイトル:GoogleMaps API を用いた地上検証データベースの作成
概要:人工衛星の地上検証や土地利用変化の把握などに活用するためにGPSカメラで撮影した現地写真 (現在約6000枚)
のデータベース化に取り組んでいます。Web地図への投影に、それぞれ国土地理院とGoogleMapsのAPIを使用した例を紹介します。また、GPSカメラの選定した過程や詳細、MapServerの紹介をします。
2012年11月13日 17:30-19:00
会場:国立環境研究所 地球温暖化研究棟1F会議室1
発表者:熊谷俊明(筑波大学)
タイトル:人工衛星を用いた高分解能高精度の森林分類図の開発
概要:JAXAは、地球観測衛星ALOSの観測データによる日本全域での高精度土地利用土地被覆図(以下、日本土地被覆図)の作成を筑波大学と協力しを行なっています。日本土地被覆図は半年に一度更新されていますが、更なる全体精度向上のためには地域を絞ったアルゴリズムの改善が必要です。本研究では、日本土地被覆図の高精度化のためのアルゴリズム開発として、JAXAと北海道大学の協力を得ています。今回の発表では、重点地域として北海道を選定した理由、研究手法、現段階での精度評価の結果までを発表させていただきます。
発表者:江原洋平(筑波大学)
LANDSAT7 ETM+データの自動オルソ補正
概要: 現在私は、JAXA提供のLANDSAT7 ETM+データ (2000年5月~2003年5月) のオルソ補正に取り組んでいます。今回は現時点での処理の進行状況と、オルソ補正の精度について、簡単に紹介いたします。
2012年11月6日 17:30-19:00
発表者:幕田裕貴(筑波大学)
タイトル:衛星搭載降雨レーダによる植生変動解析
概要:これまで人工衛星による植生モニタリングは、光学センサや合成開口レーダによって実現されてきた。一方本研究では、能動型マイクロ波センサであるTRMM衛星搭載のPR (Precipitation Radar) を植生の観測に用いることを検討した。今回は、その手法と現在までの結果を紹介する。
2012年10月30日17:30-19:00
会場:JAXA 筑波宇宙センター 総合開発推進棟2F小会議室
発表者:本岡 毅(JAXA)
タイトル:ALOS PALSARによるインドネシアの森林減少観測
概要:従来、熱帯域の森林変化モニタリングには光学衛星を用いることが多いが、インドネシアでは雲が多く、実利用の場面で求められる時空間分解能(数十から百m、数ヶ月から一年おき)を満足できていない。本研究では、雲の影響を受けないALOS PALSARのデータを用いて、インドネシアにおける2007-2010年の毎年の森林減少域分布を調べた。
発表者:山崎一磨(筑波大学)
タイトル:
概要:
2012年10月23日
GCOM-RA 「総合的な陸域情報の開発」成果報告会に合流
2012年10月16日17:30-19:00
会場:JAXA 筑波宇宙センター 総合開発推進棟2F小会議室
発表者:村上和隆(筑波大学)
タイトル:MODISの反射率プロダクトを用いたLAI推定アルゴリズムの開発状況 Part3
概要:前々回(4/10)及び前回(7/3)に紹介した衛星データを用いた広域LAI推定手法の開発の続きです。前回までに紹介してきた日本周辺域の推定結果は、ポイントスケール、広域スケール共に季節変化、絶対値の両方で今ひとつの結果を示してきました。しかし、今回新たに推定した結果では、以前の結果と比べるとはるかによい値を示すことが出来ましたので最新の結果について紹介させて頂きます。
発表者:水落裕樹
タイトル:AMSR-EとMODISの対応付け手法
概要:先日発表させて頂いた、ナミビアの湛水域抽出におけるAMSR-EとMODISの複合利用に関し、その具体的手法について検討した結果を発表させて頂きます。
2012年10月9日18:00-19:00
会場:JAXA 筑波宇宙センター 総合開発推進棟2F小会議室
発表者:有井基文(三菱スペース・ソフトウエア(株))
タイトル:ポラリメトリックSARによる植生観測
概要:合成開口レーダ(SAR)による植生観測からどのようなパラメータを抽出できるかというテーマで研究を進めています。今回は、最近の研究成果をベースに状況を説明し、我々の今後の取り組みについて皆様と議論できればと考えています。
2012年10月2日17:30-19:00
会場:JAXA 筑波宇宙センター 総合開発推進棟2F小会議室
発表者:下野綾子(筑波大学)
タイトル:写真で探る高山植生の変化
概要:992年に「新・生物多様性国家戦略」が策定され、日本各地の様々な生態系を長期的にモニタリングする重要性が広く認識されるようになりました。本研究では2008年より始めた中央アルプスの高山植生モニタリングのこれまでの結果を報告するとともに、植生変化の傾向を評価するツールとして写真の活用を紹介します。また、過去に撮影された写真をデジタル化し植生変化の有無を検討する基盤を整えようと、会員5000人を有する日本山岳会と協働して、山岳写真データベースを作っています(http://mountain-photo.org)。 2012年9月25日17:30-19:00
会場:国立環境研究所
発表者:山崎一磨(筑波大学)
タイトル:地上3Dレーザースキャナを用いた森林バイオマスの推定
概要:人工衛星を用いた地球観測を行う際には地上検証データが必要とされる。森林のバイオマスも必要とされるデータの1つである。一般的に、森林バイオマスは、アロメトリー式(材積式)を用いて、現地調査から得られた胸高直径(DBH)や樹高により推定される。しかし、この手法は、それほど精度が高くなく、また現地調査にコストがかかる。そこで本研究では、より高精度・低コストな代替手法として、地上3Dレーザースキャナを用いた森林バイオマスの推定を試みる。その第一歩として、菅平高原実験センターのアカマツ林にて本年5月に取得されたレーザースキャナ計測のデータを解析し、幹材積を推定した。結果は、277m^3/haであった。また、DBHの推定も同時に行い、現地調査のデータと比較した。レーザースキャナのデータから推定したDBHについて、標準偏差は9.2mm、現地調査のDBHとの相関係数は0.96であった。
発表者:水落裕樹(筑波大学)
タイトル:ナミビアの湛水域抽出におけるMODISとAMSRの複合的利用(イントロ)
概要:現在、SATREPS(JST、JICAの研究プログラム)の一貫として、ナミビアにおける農法提案のプロジェクトが実施されています。発表者自身、このプロジェクトに貢献する成果が出せればと考え、卒業研究として表記のテーマを扱いたいと考えています。今回はイントロとして、この研究課題の概要、ここまでの進捗などについて発表させていただきます。
2012年9月18日17:30-19:00
会場:筑波大学 生物農林学系棟B400(ラウンジ) 地図
発表者:野田響(筑波大学)
タイトル:個葉の分光特性のデータペーパー執筆に向けて
概要:2011年より,Ecological Research誌において,JaLTERのデータペーパー掲載が始まりました。現在,発表者自身も,これまで測定した,個葉の分光特性についてデータペーパーを準備しています。データペーパーとはどんなものなのか,現在準備中のデータペーパーの狙いなどについてお話します。
2012年9月11日
第2回GCOM-C分野共通課題ワークショップ「大気補正・エアロゾルワークショップ」に合流
2012年9月4日 18:00-21:00
会場:ハートランド
飲食をしながらの研究交流会
2012年8月28日17:30-19:00
会場:JAXA 筑波宇宙センター 総合開発推進棟2F小会議室
発表者:秋津朋子(筑波大学)
タイトル:プロジェクトに推奨できるPARセンサ
概要:光合成有効放射 (PAR) は、生態系物質生産の推定や炭素循環モデルなどに欠かせないパラメータである。また、近年、PARは衛星データを用いて誤差数%以内で推定できるようになったことから、地上検証のための多地点の高精度な絶対値データが必要とされている。しかし、地上観測に一般的に用いられているPAR測定用の光量子計には、較正基準が無いため、絶対値精度を得ることが難しく、角度特性やスペクトル特性も各社まちまちである。そこで、本研究は各社光量子計の信頼性や問題点を確認し、国際的に通用するフィールド対応型(すなわち、長期間、高精度の地上観測を行うための)PAR測定の標準化を目指すことを目的としている。これまでの結果から、直達散乱分離型のPAR測定と光量子計単体でのPAR測定とを分けて考えることとした。今回は光量子計単体でのPAR測定について、これまで行なってきた角度特性、全天・林床での測定結果などをまとめて報告する。
2012年8月21日17:30-19:00
発表者:山本浩万(産業総合研究所)
発表者:山本浩万(産業総合研究所)
タイトル:Terra衛星搭載ASTERセンサおよびハイパースペクトルセンサHISUIにおける校正検証
概要:Terra衛星に搭載されているASTERおよびMODISセンサは同時観測されたデータが取得可能であり、10年以上運用されている。本発表の前半ではCEOSIVOSで提案・整備されている代替校正・相互校正のための標準サイト上における相互校正およびこれまでの代替校正実験によるASTER放射量の評価をご紹介する。また、10年以上の運用で多くのユーザーが利用しているASTERの技術を元に後継センサとしてハイパースペクトルセンサHISUI(HyperspectralImager SUIte)に関するプロジェクトが進行しており、校正検証のための準備も進められている。本発表の後半ではHISUIの校正検証に関してお話する予定である。
2012年8月15日午後 (14日ではありません!!)
会場:JAXA 筑波宇宙センター
Rama Nemani博士(NASA)を囲むミニワークショップ
2012年8月7日17:30-19:00
会場:JAXA 筑波宇宙センター 総合開発推進棟2F小会議室
発表者:仁科一哉(国立環境研究所)
タイトル:窒素循環と土壌生態系からのN2O・NO放出
概要:窒素研究の概論を含めた、N循環の関連する最近のホットトピック、研究動向について紹介したいと思います。
2012年7月31日17:30-19:00
会場:国立環境研究所 地球温暖化研究棟1F会議室1
発表者:安立美奈子(国立環境研究所)
タイトル:熱帯域の土地利用変化が生態系の炭素収支に与える影響―プロットスケールと地域スケールの事例より―
概要:熱帯林の伐採は特に東南アジアにおいて深刻で、伐採面積割合は近年も増加し続けている。伐採後はアブラヤシプランテーションになる場合が多く、植栽密度や樹高の違いから熱帯林とアブラヤシプランテーションでは炭素収支が大きく異なることが予想される。今回の発表では、熱帯域の土地利用変化が炭素収支に及ぼす影響評価について、陸域生態系モデルVISITを使って2つのスケールで検証した例を紹介する。プロットスケールはマレーシアのパソを例に、熱帯林の伐採とアブラヤシプランテーションに転換した際の炭素収支についての研究成果を紹介する。また、地域スケールではボルネオ島全体を例に、MODIS画像の森林・非森林割合のデータからアブラヤシプランテーションの面積割合を推定し、2002年から2008年の6年間における土地利用変化割合とVISITによる炭素収支の計算結果について紹介する。
2012年7月24日
Mokpo(韓国)で開催されるIAVS 2012と合流とさせていただきます。
2012年7月17日17:30-19:00
会場:国立環境研究所 地球温暖化研究棟1F会議室1
発表者:市井和仁(福島大学)
タイトル:衛星データの複合利用を通した陸域炭素循環モデルの改善に向けて
概要:陸域炭素循環や水循環のモデリングにおいて、衛星観測データや地上観測データの統合利用が必要であると言われて久しい。しかし、未だ具体的な道筋は明確でない。各分野で、多くの努力がされているが、観測~モデルの連携を示し、それを実行に移すところまでには至っていない。そこで、我々は、様々な観測データを融合できる陸域炭素循環モデル「データ融合型陸域炭素循環モデル」の構築を目指している。今回の発表では、そのコンセプトの紹介をする。モデルやデータについては、「使える(使いやすい)ものは使う」というポリシーで、モデルへのデータ統合方法の考案、将来的に必要な衛星プロダクトの抽出、そしてより現実的な陸域炭素循環モデルの方向性を提示したい。
2012年7月10日17:30-19:00
会場:国立環境研究所 地球温暖化研究棟1F会議室1
発表者:野田響(筑波大学)
タイトル:EAP-LTER参加報告
概要:7月2-5日にマレーシア・クアラルンプールのFRIMで行われたEAP-LTER(Long Term Ecological Research in the East Asia Pacific Region)2012に参加しました。この会議では,エクスカーションとしてPutorajayaおよびPasoh研究林の見学(2-3日),セミナー(4-5日),ILTER-EAPのビジネスミーティング(5日)が行われました。セミナーでは,Putorajayaにおける生態系サービスと生物多様性保全を結んだプロジェクトの紹介や,地上3Dレーザーを用いたコウモリの個体数および樹木の胸高直径観測の研究,GIS,データベース研究など,様々な興味深い発表が地元マレーシアの大学の研究者や学生によってなされました。また,ビジネスミーティングでは,オーストラリアで行われている,リモセン,フラックス観測,地上観測のネットワークを結んだTERNや,台湾での古いデータ救出の取り組みが紹介された他,各国センサーネットワークの連携についての話題が出ました。トラノアナでは,これらの情報をみなさんにご紹介したいと思います。
2012年7月3日17:30-19:00
会場:国立環境研究所 地球温暖化研究棟1F会議室1
発表者:村上和隆(筑波大学)
タイトル:MODISの反射率プロダクトを用いたLAI推定アルゴリズムの開発状況 Part2
概要:前回(4/10)に紹介した内容の続きになります。MODISの反射率プロダクト(MOD09A1)の近赤外と緑の反射率を用いてLAIを推定しました。
前回の発表では過大評価であったり過小評価になったりと結果が安定しないという事を示しましたが、今回はその要因を解析しましたので発表させて頂きます。
2012年6月19日17:30-19:00
会場:JAXA 筑波宇宙センター 総合開発推進棟2F小会議室
発表者:江原洋平(筑波大学)
タイトル:土地被覆分類図作成における地上検証データの取得方法案
概要:土地被覆分類図を作成する際の地上検証データは、分類図の精度評価のためには欠かせないものであるが、その取得方法に関するプロトコルはしっかりとは定まっていません。今回は、衛星画像・GPSロガー・GPSカメラなどを用いた地上検証データの取得方法について、いくつかの手法を提案します。また今後どういった形で検証データを取得・整備していくべきかについても議論したいと思っています。
2012年6月12日17:30-19:00
会場:JAXA 筑波宇宙センター 総合開発推進棟2F小会議室
発表者:野田 響(筑波大学)
タイトル:積分球を用いた細葉・針葉の分光特性測定方法の論文
概要:今年の2月28日のトラノアナでも発表したように,一般的な積分球を使った細い葉や針葉の測定方法についてPlant, Cell & EnvironmentにTechnical Reportとして投稿しました。投稿の結果と,再投稿の作戦について,みなさまにご相談させていただきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
2012年6月5日17:30-19:00
会場:JAXA 筑波宇宙センター 総合開発推進棟2F小会議室
発表者:飯尾淳弘(国立環境研究所)
タイトル:木本植物の葉面積指数のグローバルメタ解析
概要:葉面積指数(LAI)は植物群落の光吸収量や物質循環を規定する重要な因子です。全球レベルで気象要因とLAIの関係を知ることは、物質循環の気象変動影響予測や生態系モデルの検証に役立ちます。衛星リモートセンシングに基づいたLAIの全球マップがすでに公開されていますが、雲が多く植生が密なところでは精度が低いことが指摘されています。そこで、地上観測データのみを用いた木本植物のLAIのメタ分析を全球スケールで行いました。これまでのメタ解析(Asner et al. 2003)とは異なり、LAIの定義を統一し光学的手法の過小評価(Clumpingの影響)を補正しています。LAIと気象要因(年平均気温と湿潤指数)の関係を植生タイプ(PFT)別に調べたので、その結果を紹介します。
2012年5月29日17:30-19:00
会場:国立環境研究所 地球温暖化研究棟 交流会議室(※いつもと場所が違うのでご注意ください!!)
発表者:石原光則(農業環境研究所)
タイトル:真瀬サイトにおける今年度の研究計画とこれまでの研究(サンゴ礁底質分類)について
概要:農業環境技術研究所リサーチプロジェクト (RP)「農業空間情報・ガスフラックスモニタリングRP」の特別研究員として、今年度からつくば市真瀬の水田において衛星データとガスフラックスデータを用いた研究を進めています。今回の発表では、主に今年度の真瀬サイトでの研究計画について紹介を行います。また、これまで取り組んできた衛星データを用いたサンゴ礁の底質分類についても簡単に紹介したいと思います。
2012年5月22日17:30-19:00
会場:筑波大学陸域環境センター 会議室 (※いつもと場所が違うのでご注意ください!!)
発表者:山本 晋(産総研)
演題:森林生態系(高山)での炭素収支解析と手法の検討
概要:渦相関法による炭素収支測定について、まず紹介し、その問題点、測定誤差について説明する。さらに、高山での渦相関法による炭素収支の測定結果と生態学的な炭素収支測定結果、生態系モデルの計算結果を比較し、相互検証を行う。また、渦相関法による蒸発散量と水収支法による測定結果についても報告する。最後に陸域炭素収支解明の「システムアプローチ」の今後の課題について問題提起をしたい。
2012年5月15日17:30-19:00
会場:JAXA 筑波宇宙センター 総合開発推進棟2F小会議室
発表者:高橋厚裕(国立環境研究所)
タイトル:森林のマイクロ波散乱モデルの開発について
概要:開発している森林のマイクロ波散乱モデルについて説明します。本モデルは、合成開口レーダによる森林バイオマス推定に適用することを目的に開発を行っているものであり、モンテカルロ法を用いて森林の3次元構造を考慮した詳細な散乱過程をシミュレーションするモデルです。本発表では、森林におけるマイクロ波散乱の計算方法についてできるだけ詳細に説明することを中心にしたいと思います。今後改良、修正すべき点や応用、課題等について皆様からご意見を頂ければと思います。
発表者:野田響(筑波大学)
タイトル:高山・菅平出張報告
概要:5月8日から12日にかけて高山サイトおよび菅平高原実験センターに出張しましたので,ご報告をいたします。
2012年5月8日17:30-19:00
会場:JAXA 筑波宇宙センター 総合開発推進棟2F小会議室
発表者:村上和隆(筑波大学)
タイトル:MODISの土地被覆分類図(MCD12Q1)を全球モザイクしてみました!
概要:MODISの土地被覆プロダクトであるMCD12Q1を陸域生態系モデル(BEAMS)に使えるように全球モザイクを行い、2001年から2009年までのデータを統合しました。その過程でいままで使用していた分類図:MOD12Q1と比較をしてみましたのでそれについて簡単に紹介させていただきます。
発表者:藤平啓(筑波大学)
タイトル: ナイルデルタにおける圃場の定点観測記録の紹介
概要:エジプト・中央デルタにおいて、 地上検証情報を入手するため、 圃場の定点観測を実施している。観測方法はGarden Watch Camを用いた自動観測と、 カウンターパートによる手動観測である。観測データから作物の作付・収穫時期と生育進行具合を把握することができた。昨夏からの観測結果を紹介する。
2012年4月24日17:30-19:00
会場:JAXA 筑波宇宙センター 総合開発推進棟2F小会議室
発表者:林真智 (国立環境研究所)
タイトル:ICESat/GLASデータを利用した 樹高計測
概要:ICESat/GLASは衛星搭載のLiDARで、森林の鉛直構造に関する情報を得ることができるため、樹高やバイオマスの計測に利用されている。今回は、日本の森林へGLASデータを適用できるか検討した結果について報告する。北海道の釧路と苫小牧の2ヶ所を対象として、GLASデータから導出した樹高の精度を現地調査により検証した。また、計測精度に影響を及ぼす要因について、多変量解析により検討した。
2012年4月17日17:30-19:00
会場:JAXA 筑波宇宙センター 総合開発推進棟2F小会議室
発表者:秋津朋子(筑波大学)
タイトル:全天日射に対する光合成有効放射の比率はどのくらい一定か
概要:2012/3/21生態学会にて口頭発表した内容をトラノアナで再度発表いたします。
全天日射における光合成有効放射のエネルギー比(PAR比)の正確な測定とその性質の解明は,生態系物質生産の推定や炭素循環モデルなどで必要とされている.近年の衛星リモートセンシングにおいては,誤差数%という高精度で地上PARの推定が行われているが,地上観測においては,PARの測定方法や定義によって様々なPAR比が報告されている.例えば内嶋(1981)は,直達放射率,日照率の増加に従って日積算のPAR比は0.6から0.43に減少すると報告している.PARの地上計測は,分光放射計やPARセンサにより行われているが,測器の入射角特性や絶対値信頼性の観点から,衛星リモートセンシングによるPAR推定の地上検証データ取得のためには不十分な精度であった.また,群落内外における光環境の計測にしばしば複数のPARセンサが用いられ,精度管理の観点から校正作業が必要であるが,その方法も標準化されていない.野外校正を行う上で,標準的なPAR比についての情報があれば,センサの校正・モニタリングに役立つ.そこで,日本における正確なPAR比を求めることを目的として,国立環境研究所屋上(つくば)に太陽追尾装置付き分光放射計(EKO社MS700を利用)を2台設置し,直達光と散乱光を別々に測定し,解析した.直達散乱分離方式の測定は,入射角特性による誤差影響を軽減できる測定方法としてWRMC/BSRNの日射測定に採用されている.その結果,快晴時のPAR比は1分毎の平均値で天頂角によらずほぼ一定で0.46,完全曇天時のPAR比は天頂角によらずほぼ一定で0.47であった.この結果は,従来のPAR比の測定値が測器の入射角特性に関わる誤差影響を強く受けていることを示唆する.
2012年4月10日17:30-19:00
会場:JAXA 筑波宇宙センター 総合開発推進棟2F小会議室
発表者:村上和隆(筑波大学)
タイトル:MODISの反射率プロダクトを用いたLAI推定アルゴリズムの開発状況
概要:MODISの反射率プロダクト(MOD09A1)を用いたLAI推定アルゴリズムの開発を行なっていますが、現状うまく推定することができていません。今回は、その問題点がいくつか出てきましたのでそのあたりの報告を兼ねたご相談をしたいと思います。
発表者:野田響(筑波大学)
タイトル:個葉の反射・透過スペクトルによる葉の生理学的・解剖学的特性の推定
概要:個葉の反射・透過スペクトルは,その葉の色素量や含水率,解剖学的性質を反映したものであり,植物の光利用そのものである。ところが,多くの植物生理生態学的な研究では,あまり重要視されてこなかった。今回は,耕作地,草原,森林に生育するFuctional typeの異なる8種について,反射・透過スペクトルと,色素量,含水率,leaf mass per area,光合成特性などとの関係を検討した結果を発表する。(4月3日に予定していた内容です)
2012年4月3日17:30-19:00
強風警報のため,中止になりました。
2012年3月27日17:30-19:00
発表者: 藤平 啓(筑波大学)
タイトル: 衛星リモートセンシングによるナイルデルタの水田判別
概要: ナイルデルタで実施される輪番灌漑方式のため, ナイルデルタの農地は, 水田・畑地ともに湛水・非湛水を繰り返す。リモートセンシングによる水田判別手法は, 湛水面の分光反射特性を利用するのが一般的である。しかしナイルデルタにおいては, このような手法では水田と畑地を誤判別する恐れが高い。そのためRapidEye衛星データ(空間分解能5m)を用いて, 水田の湛水面の分光反射特性を利用せずに, ナイルデルタの水田判別に挑戦した。教師付き分類によって作成した土地被覆分類図ver. 1.0の全体精度は71.4%,そのうち水田に関しては使用者精度78.9%, 作成者精度90.1%であった。
2012年3月13日17:30-19:00
発表者:長谷川拓郎(筑波大学生物学類)
タイトル:草原生態系における群落構造からみる生物多様性-生産性仮説
概要:90年代後半より、草原の生物多様性と生態系機能に関する研究が盛んに行われてきた。それらの研究により、生物多様性と植物の生産性には正の関係があることが明らかにされた。しかし、なぜそのような関係があるのかについては、いくつかの仮説があるものの、いまだに明らかにされていない。そこで本研究では、植物の生産性と関わりの深い植物群落の生産構造に着目し、多様性と生産性の関係を説明するメカニズム解明を試みた。今回の発表では、TERC草原における植物の多様性と生産性および生産構造の関係についての研究成果を報告する。
2012年3月6日17:30-19:00
発表者:幕田裕貴(筑波大学)
タイトル:TRMM/PRを用いた熱帯・亜熱帯における植生変動推定
概要:都市化や農地化等の土地利用の変遷により, 熱帯では植生の変動がおこっていると言われている。本研究では,衛星搭載型の降雨レーダーであるTRMM/PRを用いて植生変動を解析することに試みた。
2012年2月28日17:30-19:00
発表者:岩男 弘毅(産業技術総合研究所 情報技術研究部門)
タイトル:GEOSSの現状とジュネーブでの2年間の活動紹介
概要:全球地球観測システムGEOSSについての現状と地球観測に関する政府間会合(GEO)事務局での2年間の活動について紹介します。
発表者:野田響(筑波大学)
タイトル:積分球を用いた細葉・針葉の分光特性測定方法
概要:現在、Plant, Cell & Environmentに一般的な積分球を使った細い葉や針葉の測定方法についての論文を投稿中です。この論文の内容についてお話させていただきます。1月にトラノアナで発表させていただいた内容に、新たに追試の結果を加えた内容になります。
2012年2月21日17:30-19:00
発表者:小野祐作(JAXA)
タイトル:「GCOM-C1/SGLIの分解能250mのデータを利用したLAI推定アルゴリズムの開発」
概要:葉面積指数LAI(Leaf Area Index)とは、地表面の単位面積あたりの植生の葉(片面)の総面積で定義(m2/m2)される。人工衛星搭載光学センサのデータより生成されたLAIは、陸域の二酸化炭素の収支量を推定する為に必要とされている。宇宙航空研究開発機構JAXA(Japan Aerospace eXploration Agency)が2014年度に打ち上げを予定している第一期気候変動観測衛星GCOM-C1(Global Change Observation Mission 1st-Climate)では、LAIが分解能250mの標準プロダクトとして定義されている。本研究では、GCOM-C1に搭載される多波長光学放射計SGLI(Second-generation GLobal Imager)の分解能250mのデータを利用したLAI推定アルゴリズムの開発を目的としている。本研究では、双方向反射率とLAIの関係を明確にすることを目的に為に、針葉樹林を対象として、双方向反射率のシミュレーションを実施した。また、シミュレーションの結果に基づいて、Terra/MODISのデータよりLAIを推定した。
2012年2月14日17:30-19:00
Speaker: Taejin Park (Korea University)
Title: Development of individual tree detection and delineation algorithm using high spatial resolution remote sensing imageries
Abstract: The objective of this study was to outline an algorithm which that could be used for individual tree identification and crown delineation. In addition, the developed algorithm was applied to forested area of aerial photograph and LiDAR imagery derived from passive and active sensors. The assumption and processes of the algorithm are fully explained, the results of the applications are given, and possible limitations are discussed. These suggested algorithms, fundamentally contextual analysis that excluding the need for specified window size deternination, were applied to detect and depict individual trees based on morphological and reflective characteristics. The preprocessing composed of non-forest suppression and appropriate imagery production using an optimum smoothing level with an Accuracy Index (AI) was performed and thereafter unconstrained directional peak and edge finding algorithms are separately progressed. To evaluate tree detection and crown delineation, tree top correspondence, positional difference of tree top, directional crown width and crown area assessment were carefully assessed using the listed several statistics. In the results of the accuracies for tree top correspondence using AI, both imageries showed higher agreement at 88.9 and 85.5% of AI. This performance was higher than that reported in other related studies. The positional difference between referred and detected tree top were measured and averaged 0.7 and 0.6 m in both imageries. When roots mean square error (RMSE) and coefficient of determination (R2) were adopted in directional crown width and crown area estimation, directional difference showed any tendency by direction and forest density. The averaged RMSE of the aerial photograph and airborne LiDAR imagery were found to be 2.50 and 3.45 m, respectively. In addition, crown area estimation in the aerial photograph and airborne LiDAR imagery produced R2 (RMSE) of approximately 0.44 (10.89 m) and 0.49 (16.37) by imagery type. When comparing accuracy results between reviewed study and that of here to evaluate overall, individual tree isolation work of this study was performed successfully. However, to verify the usefulness in improving the accuracy when compared with existing algorithms, commonly applied algorithms should be simultaneously applied to the same materials under equivalent conditions and then each process needs to be assessed using an identical reference data set.
2012年2月7日17:30-19:00
発表者:秋津朋子(筑波大学)
タイトル:JAXAでの積分球を用いたMS700較正
概要:(JAXA関連の)衛星搭載センサーは、JAXAにおいて1mφ積分球で較正が行われている。また、FieldSpecなどの分光放射計はこの方法で年2回程度較正が行われている。これは、経年劣化や絶対値の確認のために非常に有効であることはもちろんであるが、地上データと衛星データを比較するためにも非常に有効な作業である。一方、MS700(分光放射計)の絶対値は、NISTのランプで値付けされているが、その信頼性について確認する手段がなかった。今回、JAXAにおいて積分球を用いたMS700の較正を試行的に行なった結果、MS700においてもこの手法が適用可能であることを報告する。
発表者:村上和隆(筑波大学)
タイトル:菅平高原での3Dレーザースキャナのデータ解析例
概要:12月に菅平での3Dレーザースキャナによる地上バイオマス測定の様子を発表しましたが、今回そのデータが納品され、少し触ってみましたのでその報告を非常に簡単ではありますがさせて頂きます。
2012年1月31日17:30-19:00
発表者:平田竜一
タイトル:熱帯泥炭林における土壌呼吸
概要:熱帯泥炭林は1~10mの泥炭上に生育する森林で、ボルネオ島やスマトラ島など、主に東南アジアに広く分布している。近年、植林や火災により、熱帯泥炭林は急激に減少しており、その結果、大量の炭素が消失している。森林の保護、開発、防災のため、熱帯泥炭林の炭素管理は重要であり、生態系モデルはこのような炭素管理に有用である。しかし、従来の生態系モデルでは熱帯泥炭林の炭素収支を正しく推定することはできない。これは特に土壌呼吸のプロセスが鉱質土壌の森林や、北方泥炭地とは大きく異なるためである。今回の発表では、熱帯泥炭林の土壌呼吸の特徴と、生態系モデルに組み込むことを想定した泥炭の土壌呼吸モデル化の試みについて発表する。
2012年1月24日14:00-18:00(拡大トラノアナ)
場所:筑波大学春日キャンパス情報メディアユニオン2F 会議室
土地被覆分類図の地上検証情報に関するワークショップ
趣旨: 衛星による土地被覆分類図は, 気象・水文・生態・災害・農業等の様々なモデリング研究で必須の情報源です。近年の衛星情報の増加によって様々な手法で様々な土地被覆分類図プロダクトが得られるように
なっています。しかし、それらの精度評価と改良には、質・量とも充実した地上検証情報が不可欠です。にもかかわらず、地上検証情報の取得・管理・共有は、各研究グループが個別にアドホックに手法開発を行なっているのが現状です。これらに関して、様々なグループの事例を紹介しあい、ノウハウや問題点の共有・整理を行い、現地情報の効率的な集積を促すことを、このワークショップの目的とします。
論点としては, 例えば以下のようなことがありえると思います
調査計画法
位置計測と精度管理
取得情報(項目)のひな形
写真の撮り方
安全管理
同一地点の再計測の意義と手法
GoogleEarthの有効な利用法
過去の情報(誰かが何十年も前に撮った写真とか調査記録)のレスキューと活用
データベース化における技術的課題(フォーマットの標準化など)
データ共有におけるデータポリシー(著作権)
教師情報と検証情報の峻別(二重盲検法?)
地上定点カメラ(ウェブカム・防犯カメラ?)の活用
2012年1月20日18:00-19:30(特別版)
発表者:坂部綾香(京都大学大学院農学研究科森林水文学研究室)
タイトル:簡易渦集積法を用いた温帯ヒノキ林およびアラスカ域クロトウヒ林樹冠上におけるメタンフラックスの観測
概要:メタンは、CO2に次ぐ温室効果ガスである。森林は大部分が酸化的土壌から成るため、メタンの吸収源であると考えられてきた。しかし、アジアモンスーン気候に位置する森林、アラスカなどの永久凍土上に生育する森林などでは土壌水分の変動性が大きいため、メタンフラックスは、放出側にも変動性を持つことが予想される。メタン濃度計の制約により、森林群落スケールのメタンフラックスの測定例はほとんどないため、その実態はあまり明らかになっていない。近年、レーザー分光技術の発達により、Tunable Diode Laser Spectroscopy (TDLS)式の高精度メタン濃度計が利用され始めた。TDLS式メタン濃度計において、応答速度と精度はトレードオフの関係にある。そのため、濃度計の応答速度への要求を緩和した簡易渦集積法を用いることによって、滋賀県南部に位置するヒノキ林とアラスカ中央部に位置するクロトウヒ林樹冠上でメタンフラックスを測定し、広域な森林を対象としたメタンフラックスの実態を明らかにすることを目的とした。その結果、温帯ヒノキ林におけるメタンフラックスは放出と吸収が長周期で切り替わる季節変化を示した。また、アラスカ域クロトウヒ林では、観測期間を通してメタンの放出が観測された。本研究によって、森林が群落スケールでメタンの放出源となりうることを明らかにした。
発表者:岩田拓記(アラスカ大学国際北極圏研究センター)
タイトル:「アラスカ火災跡地でのFPARと植生特性の季節変化」
概要:FPAR(fraction of absorbed photosynthetically active radiation)は炭素・水循環モデリングにおいて重要な生物物理学的パラメータであり、NASAより全球の陸域に対するFPARデータ(以下、MODIS FPAR)が提供されている。しかしながら、火災跡地ではMODIS FPARが過大評価されているという報告例があり、さらなる検証が必要とされている。また、火災後の植生の回復とともに、FPARがどのように変化していくかを理解することは、広域の二酸化炭素を推定する上で重要である。本研究では、アラスカの火災後1年目と6年目の火災跡で放射量、植被率、植生指数、LAIの季節変化を測定し、FPARの季節変化、FPARと植生指数の関係を調べた。その結果、本研究の測定場所である火災跡でも、MODIS FPARが過大評価になっていることが明らかになった。また、火災跡でのFPARを推定する上では、NDVIよりもEVIの方が優れている可能性が示唆された。
※17日のトラノアナは東京で開かれたJAXAの地球観測ワークショップと合流しました。
2012年1月10日 17:30-19:00
発表者:野田響(筑波大学)
タイトル:narrow grass leaf およびconifer needleの分光特性の測定方法
概要:現在、細い葉および針葉についての分光特性測定方法についての論文を作成中です。測定方法そのものについては、2010年10月のトラノアナでもお話しました。今回は、測定方法そのものだけでなく、背景となる先行研究もご紹介しつつ、お話しようと思います。論文化にあたってみなさんのご意見をいただければ幸いです。