暮らしのアナトミー(きる・たべる・すむ)
原論→前近代→近代→現在という構成
きる【衣】
衣の普遍性とその起源(原論)
「裸」と「着衣」の区分は人類社会に普遍的に存在するのだが、どこまでが「裸」とされるかについては、時代や地域や社会階層にともなうヴァリエーションが存在する[p.17]
パンサル(パンツをはいたサル)理論 by 栗本慎一郎→発表当時の時代背景も含め丁寧に解説されたブログ記事はこちら 「労働集約製品」としての衣(前近代)
前近代すなわち産業革命以前の衣の特徴を一言でいうと「労働集約製品」であるということだ。衣類は、獣皮、魚皮、樹皮等の皮であれ、動物性、植物性の繊維であれ、天然素材を主原料とするが、それを入手し衣服に加工するまでには、膨大な手順と労力を必要とする。[p.19]
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たべる【食】
「食べられる物」と「食べ物」と(原論)
ヒトは「食べられる」のごく一部しか「食べ物」として許容せず、しかもその線引きは、歴史的にも地理的にも社会的にも異なった、恣意的な区分なのである。[p.43]
和食の基本形(前近代)
祖母の家に訪れる時、誰かの誕生日やお祝い事とかぶっているときは、毎回こづゆが夕食にでてきました。(クニタケくん提供情報) すむ【住】
「アットホーム」ということ(原論)
人は「住まい home」なしには「安心 at home」できない生き物なのだ。[p.60]
生き物としての人が許容しうる物理環境のみならず、心の巣とでもいうべき内面を解放できる場所を確保することが不可欠なのだ。[p.62]
手近な素材と技術で(前近代)
気候風土に手近な素材と技術で対応すること。それが、伝統的すなわち前近代の住まいの必要条件である。[pp.62-63]
https://youtu.be/QRXWLXPu6Rk
DKスタイルの誕生(近代)
https://youtu.be/saehM0Fr2tM
変わっていくものと残っているもの(現在)
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