2020ILA1
ナスと白菜が同時に食べられる不思議
【問】なぜ現代の日本では、ナスと白菜が同時に食べられるのか?
種を品種改良しているから
様々な科学技術を導入しているから
農産物の流通網の存在
消費者を含めた農産物市場の需要
「消費者の便利」と「生産者の苦労」は裏腹
【問】「消費者の便利」は、なぜ「生産者の苦労」を引き起こすのか?
農業者の選択の幅が狭められる
まず種、大型ハウスなど設備への投資・維持費・人件費、農薬、物流コスト、厳格な規格
この規格はその野菜を最もおいしく食べるために設けられているわけではありません。
「赤梨」と呼ばれる幸水が、青いまま出荷される理由
最初は「自由の場」だった農産物直売所が……
【問】農産物直売所ができた最初は、どんな場だったのか?
農業者が作りたい野菜を作りたいだけ生産し、売りたい価格で販売しようとした
「農産物直売所に、いち早く目を付けたのは農家の家計を握っていた主婦たち」。そして「現役農家の男性たち」
持って行けば行くだけ売れるような状態が続きました
いつのまにか「安売り競争」の舞台に
【問】農産物直売所が安売り競争の舞台になった経緯は?
農産物直売所では次第に、売れる人の野菜と売れない人の野菜の間に差がついていきました。
結果的に、農産物直売所は安売り競争の舞台になりました。
有機農業が始められた二つの理由
【問】有機農業が始められた二つの理由とは何か?
環境問題についての社会全体の関心
「農業基本法の目指す農業の近代化」&「減反政策という農業側の問題」
最初は農家よりもむしろ都市の消費者主導の社会運動として展開
消費され続ける「有機農業」の記号性
【問】典型的な「有機農業」の記号性とは何か?
オーガニックというだけで消費者に訴求効果があるような商品
付加価値は農家の手元に残らない
【問】付加価値が農家の手元に残らないのはなぜか?
鳥獣害や病虫害から守りながら美味しい野菜を農薬や化学肥料を用いずに生産していくのは大変なこと
ニッチな市場の記号化作業は大企業が行っている
改めて【問】どんな経緯によって、農業に「やり甲斐搾取」が蔓延したのか?
2008年のリーマンショック以降、官民挙げて作られた新規就農ブーム
2012年「青年就農給付金制度も発足し、この傾向はますます助長」
「ロマン先行で農業に参入して失敗」という話が「ごろごろしている」
なぜ僕はこのことに気づき、どうやってそこから脱しようとしたのか