近現代の弔いを問うプロジェクト
情報共有
LINEのオープンチャットで連絡掲示板の設置を画策中開設。→「宗教と社会」学会メールマガジンにて案内を配信。
活動記録
【話す】2023年12月19日オンライン茶話会。
【話す】LINEオープンチャット開設。
発起人一覧
土居浩(会員・世話人代表=肝煎)
問芝志保(常任委員・世話人)
平山昇(常任委員)
磯部美紀(会員)
大場あや(会員)
武井謙悟(会員)
武井慎悟(非会員)
谷山昌子(会員)
辻井敦大(会員)
宮澤安紀(会員)
村上晶(会員)
趣意文
「慰霊・葬祭」研究領域は、「宗教と社会」学会の30周年記念特別企画が設定した16テーマの一つであり、研究者の世代を超えて、これまで途切れることなく興味関心が向けられ続けてきた領域である。この領域に関わる当学会のプロジェクトには、「戦死者のゆくえ」プロジェクトや「戦争死者慰霊の関与と継承」プロジェクトが存在した。これら「慰霊」を中心としたプロジェクトに対し、もう一方の「葬祭」についてのプロジェクトは、これまで立ち上がっていない。そこでまずは、このプロジェクトは「葬祭」に関心のある専門研究者相互の緩やかなネットワークとして機能することを目指す。ここで「緩やか」としたのは、学会30周年記念特別企画が提唱した「分野を越えた知を共有し、研究領域・研究関心の閉じた細分化から脱する」姿勢を継承するためである。なので「慰霊」はもちろん、供養・追悼さらには悲嘆など、葬祭から「緩やか」に連想されるキーワード群も可能な限り包摂するプロジェクトであることを志向する。そもそもこの領域それ自体は、学術的関心を傍に置いても、様々な専門家たちから注目されている。従来からの宗教職能者や葬祭業者など《死後》における専門家に限らず、現在では医療・看護・福祉等々の《生前》における専門家が、この領域に関心を寄せている。それら専門家たちと近い将来に連携するためにも、このプロジェクトでは、その関心を「緩やか」に拡散させておきたい。 一方、せっかく繋がるので、「葬祭」に関心のある専門研究者相互に研鑽する場として機能することも試みる。手始めに、これまで連携が案外と手薄だった近代史との架橋から、取り組みたい。このプロジェクトのキックオフミーティングも兼ねて、2023年度の学術大会でのテーマセッションを企画している。その後の具体的活動としては、この領域における基礎文献のオンライン輪読会を構想している。段階としては、参加者による基礎文献の選定から始める計画である。幸いにしてこの領域では、問芝志保と辻井敦大それぞれの博士論文に基づく単著があるので、両者の研究史整理を比較検討することから着手する予定である。
この領域それ自体の用語に準えて表現するならば、付き合いも疎遠となった親類縁者の系譜を辿り直して先祖を調べ、新たに系図を編纂する企てである。墓じまい・仏壇じまいにならぬよう、省察を試みたい。
活動計画
読む
基礎文献の輪読。オンラインで年4回ほどを想定。
基礎事項(主に法制史関係、また関連文献リスト等)の共有。
聴く
先人へのインタビュー記録作成。村上興匡氏など。
話す
日本宗教学会など関連学会でのグループ発表。「宗教と社会」学会でのテーマセッション等。
歩く
見学会(掃苔会)。春秋で、気候が穏やかな時分。
以上
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