書くことの本来の目的に向き合えた
子どもたちはQNKSという概念を理解することによって、自分で文章を算出し、推敲するための知識が得られる。こうして手段を手渡すことができていると、より明確に「目的」に対する思考を促す事ができた。表現や論理構造を工夫するときには、必ず目的が必要だからである。「誰のための、何のための文章か」が明確にならないと、工夫のしようがない。よって必然的に文章の「目的」を意識させる機会が増える。これまでの作文指導では文章産出のための手段を指導しつつ、目的も意識させなければならなかったので、指導が焦点化されず、結果として、どちらも達成し得ない「書けばいいだけの活動」となっていたところが大幅に改善されたことが実感された。