けテぶれシートのモチベートシステム(学習力の可視化)
けテぶれシートのモチベートシステム(学習力の可視化と蓄積)
「学習力」の蓄積を可視化する〜学習力ポイント〜
前ページで示した2種類のサインにポイントを紐付け、そのポイントを蓄積するシートを作れば、子どもたちそれぞれの「学習力」が蓄積していく様子を可視化することができます。
(画像)
僕の場合は「部分評価(くずぴーサイン)」は2ポイント、「全体評価(Sサイン)」は3ポイントとして設定していました。(当初は、提出すれば1ポイントもあったのだが、運用していくうちに消えた。ので、次やるときは部分評価1ポイント、全体評価3ポイントでいいかなと思っている。)
運用の方法は簡単で、このルールに従って、返ってきたシートのポイントを数えてマスを塗っていくだけです。これは一見幼稚な仕組みのように思えますが、このポイントはまさに自分の「学習力」と結びついており、「学習力」とは自分の人生を輝かせるために大変大切な力である。という認識があれば、そのポイントの蓄積には大きな意義が生まれます。実際に、このポイント性は僕のクラスでも非常に大きな効果を発揮しました。簡単に言えば、「学力」が高い子も「学習力」の高まりは鈍い事がわかったり、その逆の減少が起こったりするのです。これは学習者としての子どもたちに大きなインパクトを与えました。成績がよく、あぐらをかいていた子は自分の学習力の低さに焦り、努力はしているがなかなか成績が伸びず、苦しんでいた子は自分の学習力の高まりに大きな自信を得ることができたのです。
教師によるフィード・バックにポイントを付けて、シートに色を塗って蓄積する、というシステムは一見単純なようで、自分の学習力を分析するためのいろいろな情報を含ませることができる大変有効なシステムになりえますので、是非導入を検討してみてください。
ポイント制に関する工夫①〜様々な分析〜
このポイント性は、単純なシステムであるがゆえに、色々と工夫を加えることもできます。
例えば、週毎に塗る色を変えれば、週毎に学習力が高まるペースがわかるので、その週に何があったのかを日々のけテぶれシートを振り返って思い出すことで、自分の学習力が高まるための条件を導き出すことができるかも知れません。また、学習力のABC+1の分類で塗る色を変えれば、自分の学習力の内、どの力が強く、どの力が弱いのかを分析することもできます。
ポイント制に関する工夫②〜様々な分析〜
1000ポイント獲得で他者のワークシートを評価できるようになる(先生と同じ視点)
2000ポイント獲得で卒業。(ポイントのため、という動機を消す。なんのために勉強するのか。目的の創出。