けテぶれシートが使えるところはたくさんある
けテぶれシートが使えるところはたくさんある
このシートのいいところは、使えるところがたくさんあるというところです。たくさんのところで使えば使うほど、「自分についての情報」が集まってきます。自分について詳しくなることは、世界について詳しくなること同じくらい、(もしかするとそれ以上に)大切なことです。なぜなら、あなたは、“あなた”として、世界を旅するのですから。ここでは「けテぶれシート」が使える場面をいくつか紹介しましょう。
大分析はけテぶれの一部ですから、けテぶれシートが使えるのは当然ですね。
朝、その1日をどのように過ごそうと思うのか、という計画を立てて、1日の終りに分析をします。何もやることがない休日や、夏休みなどの長期休みなど、自分で自分の行動を選択できる幅が大きいと、やりがいがあります。また、これだと、おうちの人と一緒にやることもできますね。けテぶれはおとなになっても使える考え方です。だから「けテぶれシート」だって、大人も使えるんですよ。
これがきっちりと機能してくると、道徳の学びと連動させる子が出てきたりします。
道徳の学習でよく問題になるのが「口では“正しいこと”を言えるが、行動できない」という点です。問題は「意識的に行動するチャンス」が与えられていないところにあります。そしてそれは授業中のロールプレイなどでは全く不十分なことはなんとなく実感していますよね。道徳的な価値は、子どもたちの日常生活の中で、本人がその価値に基づいた行動を起こそうおもって取り組み、その結果成功したのか失敗したのか、その原因はなにか、ということを考え、次はどうしよう…と考えて初めて、その子の心に根を下ろし始めるのです。「〇〇はいいことだ」ということばかりを学んでも、実際にできるようにはならない。そんなことは当然ですよね。プールサイドでいくら平泳ぎの方法について講義を受けても、泳げるようにはならないのと全く同じ構造です。しかし反対に、平泳ぎについての知識がまったくないままプールの中に入ったところで、平泳ぎができるようにもなりません。理論と実践。道徳的価値を学んだのなら、それを意識して行動してみるステージが必要なのです。けテぶれシートを1日の生活に適用させることで、何気なく過ぎ去ってしまう学校生活そのものを、道徳的実践を練習するステージに変えてしまうことだってできるのです。
週1の学級会の時間を使う。
1週間を振り返る
もう一枚シートを取ってきて、次の1週間の計画をたてる。
月末には活動報告会をする(投票すればなお面白い)
ピアノやサッカー、何か上達したいと思って練習している事がある人は、その練習のときに「けテぶれシート」を使う事ができます。中高生は、部活にも当然使うことができます。一緒に頑張る仲間がいるときは、一緒に取り組むとやる気になるし、交流して、学び合うこともできますね。
これが究極です。けテぶれシートをたくさんのところで使って、何枚ものシートがファイルに溜まっていけば、そのシートたちを振り返って、分析するのです。振り返るペースは1週間や1ヶ月など色々と設定してみましょう。始めの「超・大分析」では「計画」は空欄でいいです。しっかり分析ができれば、次の1週間(もしくは1ヶ月)の「計画」を書いてみれば、次の超・大分析のときには、計画のマルツケからやることができます。
教師の振り返り✕けテぶれシート