Kには慣れが必要
QNKSの一つの難所はKです。どれだけ理解すべき論理構造を図として表現できるか。ポイントは「書き直し」です。情報を抜き出しながら書く始めの図は往々にしてぐちゃぐちゃになっていきます。その一方、図を書きながら頭は先のことを考えていますので、脳内の理解はどんどん整理されていきます。だからある程度要素を配置し終わったグチャグチャの図ができたら、「もう一つ図を書く」ということをやると、1つ目よりも格段にスッキリした図が出来上がります。その図が1つ目のずを書いているときの脳内の様子なのです。(伝わりますかね…(^_^;)で、2つ目の図を書いているうちに、脳内の理解構造は更に整理されていきます。 こういうことをするために有効なのが「思考ツール」です。思考ツールを書くことが目的になってはいけない、とはよく言いますよね。僕の実践の中ではQNKSのKを補完する役割(それも2つ目、3つ目のKを書くとき)として、思考ツールを紹介します。表現すべき情報構造をある程度把握していないと、どの思考ツールを使えばいいかがわかりませんし、使ったあと、本当にその表現形式が適切かの判断が付きません。反対に、このQNKSの流れがしっかりと身についていけば教えなくても思考ツール的な表現形式を使う子も現れます。そういうデザインにした上で、思考ツールを作用させることで、思考ツールを手段として使える様になると僕は考えています。 この「書き直し」を促すとき、上に手で書いているともう一度新たな図を書くことが億劫に感じてしまうことがあります。そこで、ロイロノートなどのアプリを使ってタブレット上でKを作成するということは、大変有効だと思います。わざわざ別の図をもう一度書かなくとも、タブレット上で動かしたり、追加したりしながら、図を整理していくことができるからです。